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狼少年の憂鬱  作者: 澤群キョウ
夏陰
14/85

前半戦の終了 / いつき

 大好きな人の大ピンチに、私はただ悲鳴をあげただけだった。


 突然倒れてしまった玲二くんの顔は真っ白で、おでこに傷がついていて、何度呼んでも全然目を覚まさなくて、周囲にいた大勢の人たちはさーっと避けて行くばかりで。


 今は、救護室にいる。

 助けを呼んでくれたのは葉山君で、島谷君もずいぶん手を貸してくれた。

 意識のない玲二くんの様子を見て、色々質問されたはず。

 どういう状態だったの? って。でも役に立つ情報はなんにもなかった。

 いつもよりちょっと、なんだかいい調子だったくらいで。

 確かに少し変だったけど、でも、具合が悪そうとは思わなかった。

 そんな風にまごまごしているうちに、担架が来て運ばれて、今は付き添い。大勢だと困ると言われたので、私だけ。


 急ごしらえのテントの外からは花火のあがる音が聞こえた。

 テントの中はバタバタと走り回っている人がいて、大声で泣き叫ぶ子供の膝を消毒したり、気分が悪くなった誰かに話しかけたりしている。



「はい、お待たせー」


 救護用テントの一番奥で寝かされている玲二くんと私のもとに、ようやく白衣を着たお医者さんらしき人がやって来てくれた。

 ここに担ぎ込まれてから十分くらい。遅いけど、忙しいんだろう。あれだけ大量の見物客が来ているんだから、トラブルなんかいくらでも起きるだろうと思う。


「急に倒れちゃったんだって?」

「はい、いきなり」

「持病とかはあるのかな。聞いてる?」

「いえ、聞いたことないです」


 高校に入ってからは一日も休んでいないし、体育の授業もいつも出ているし。

 不健康なイメージは全然ない。


 浴衣の胸元が軽くはだけて、聴診器が当てられる。

 不覚にもそれに、ドキっとしてしまったりして。

 見たじゃない、一昨日。プールでちょっとだけ見たじゃない。だから、ドキドキしなくていいじゃない。


 今日はすごく、近かった。今までの玲二くんじゃありえないくらいの距離だったから、だから、反応が過敏になっている気がする。

 名前で呼んできたし。

 抱き寄せられちゃったし。

 大体、観覧車の中で絶対、キス……しようとしてたと思うし。


「うーん、別に悪いところはなさそうだけどなあ」


 脈も呼吸も正常で、熱もない。まるで眠っているみたいだけど、とお医者さんは言う。


「もうちょっと様子を見て、目が覚めないようなら搬送しなきゃいけないね。お家に連絡は取れる?」

「えっと、はい。できると思います」

「じゃあお願い。あとでまた来るからね」


 優しそうな初老の先生は、ばたばたと去って行ってしまった。


 玲二くんのお家に連絡、か。

 申し訳ないと思いつつ携帯に触れると、ロックがかかっていた。

 それに軽く安心しながら、自分の電話で家にかける。

 お母さんが出て、卒業アルバムに玲二くんの家の電話番号が載っていないか確認していく。


『立花君、どうしたの?』

「突然倒れちゃったの。お家の人に連絡しなきゃいけなくて」

『あらやだ。わかった、すぐに調べて連絡しておくからね。電話したらまた報せるから』


 良かった。玲二くんのお父さんかお母さんに電話なんて、ハードルが高すぎる。

 あんなにイチャイチャしちゃった後だから、余計に。


「玲二くん」


 どうしちゃったのかな。

 人混みが苦手だったのかな。

 調子が良くなかったのに、無理して来たのかな。

 頑張って私を褒めすぎたのかな?


 こんな状況なのに照れてしまう。

 遊園地は散々だったけど、でも、水族館からずっと、こう、いい雰囲気だったから。

 直接的な言葉はなかったけど、好きだよって言われているような気がしていて、すごく幸せだった。イルカと鳥と犬と突風に邪魔されたけど、差し引いてもプラスだったと思う。


 ベッドの上で、玲二くんが横たわっている。

 浴衣姿で、おでこにすり傷があるんだけど。

 でもやっぱり、綺麗な顔。凛々しい顔。きゅっと口が閉じているのが玲二くんらしくて、すごく好き。


「玲二くん」


 目を覚ましてくれなきゃ困る。

 今日こそって思っていたんだから。

 ここまで盛り上がって、倒れちゃうなんて酷い。

 心配じゃなくてときめきで満たして欲しいのに。


「玲二くん」


 反応なし。

 じっと見つめていると、携帯が震えた。

 メールの送り主は充兄ちゃんで、連絡はしました。今から迎えが行きます。母、と書かれていた。


 またお預け!

 心配だけど、この不完全燃焼は辛いよ、玲二くん。

 

 目を覚ましてくれないかな。

 ベッドの端で頬杖をついて、玲二くんの鼻の先をつついた。

 つんと先のとがった鼻がかっこいい。一昨日くっつきそうになったんだよね、ここ。私の鼻の先と。


 じっと見つめているうちになにかが私のうちからこみあげてきて、体を揺らした。

 よく聞く理由。つい、魔が差して。そう口走る人達の気持ちが、よくわかった。


 救護用のテントの中には人が大勢いるんだけど、玲二くんのベッドは一番奥で、今は近くに誰もいない。さっとしてしまえばきっとバレない。

 内側から囁く悪魔の声に抗えず、つい。そう。つい。

 唇で、唇に触れてしまった。


 一瞬。かすっただけみたいな、ささやかなキスだった。

 私はそろそろと後ずさりながら、激しい後悔に呑み込まれている。

 こんな風じゃない。望んでいたのは。やっぱり玲二くんの方からして欲しかった。観覧車の中でしようとしたみたいに。燃えているみたいに熱い手で私の頬に触れて、抱きしめてほしい。


 後悔で心は冷えていくのに、でも、体は逆に熱くなる一方で。

 とうとうやったなあ、って。変な満足感もある。

 玲二くんだって、絶対に嫌じゃないよねっていう慢心もあって。

 いつか、あの時、こっそりしちゃったんだよって言えばいいじゃないって笑っている自分もいる。


 ぽっぽと火照る頬を抑えて、深呼吸。

 落ち着かなきゃ。お迎えも来ちゃうみたいだし、玲二くんの御両親にちゃんと、あいさつしなきゃって思っていたら。


「あっ!」


 玲二くんが目を開けている。

 いつ? あれ? いつの間に? もしかして気が付いた?


 慌て過ぎたのかよろめいて、ひっくりかえって頭をなにかにぶつけてしまった。

 治療用の道具を載せている、ワゴンみたいなものに。


「園田、大丈夫?」

「うん、うん平気! 玲二くん大丈夫なの、気分はどうなの」


 急いで立ち上がって、浴衣のすそをぱたぱたと払った。

 でも、そんな場合じゃないよね、うん。玲二くんの容態を確認しなきゃだよ。


「俺、どうしたのかな」

「急に倒れちゃったんだよ」

「どこで?」

 あらら、結構重症なのかも。

「ええとね、お店がいっぱい並んでるところで。最初の花火があがった時かな」

「最初の花火?」

「どこまで覚えてる?」


 ベッドの上でゆっくりと起き上がりながら、玲二くんは渋い顔を作った。

 カッコいいけど、記憶が飛んでるなんて心配すぎる。


「駅で集まって、会場まで歩いた」

「うん」

「……りんごあめの話をした気がする」

「うん、そうだよ。その後倒れちゃったの」


 全然わからない、みたいな表情なんだけど。頭を打ったのかな。


「頭が痛かったりしない?」

「いや、あの時急に殴られたみたいな感じがあったんだ」

「どこを?」

「腹のあたり」


 すれ違いざまにそんな暴力を振るう悪漢がいたのかな。

 いやでも、そんな酷いことがあれば、玲二くんだってもうちょっと大きなリアクションを取ったと思う。急に立ち尽くしてばったり倒れちゃったんだから、殴られたっていうのは考えにくい。


「痛いの?」

「いや、痛くはない。変な感じがしただけで」

「あのね、お迎えが来るから。うちのお母さんが玲二くんの家に連絡してくれたから、だから、病院に行って」


 心配して言ったのに、玲二くんはまたきょとんとした表情を浮かべている。

「迎えって?」

「誰とは書いてなかったけど、おうちの人が来てくれるんじゃないかな」

「おや、目が覚めたのかな」


 急患の手当てが終わったのか、さっきのお医者さんが戻ってきてくれた。


「気分はどう? 持病とかはないの?」

「ありません、もう大丈夫です」

「彼女が可愛すぎて、のぼせちゃったかい」


 やだもう、先生。恥ずかしい。さっきのアレを思い出してしまう。そうだった、やってしまったんだった。私は前科一犯。もしも訴えられるとしたら、淫行なのかな。


「いつき、迎えに来たよ」


 そこに登場したのが、なぜか充兄ちゃんだった。

「なんでお兄ちゃんが来るの?」

「いや、立花君の家は留守みたいで、必要ならうちが付き添いをするって母さんがね」

「お家のひと、いないの?」

「ああ、うん。今はちょっと留守にしていて」


 だからさっき、きょとんとしてたのか。


「でも、夜には帰ってきますから。だから大丈夫です。もう平気だし」


 多分、考えていたよりも話が大きくなっているって思ったんだろう。玲二くんはあきらかに慌てて、大丈夫だ、問題ないを繰り返している。

「それならいいけど、でも、倒れたんだろう? 家までは送っていくから、乗っていって」


 そして兄ちゃんは私を見て、首を傾げた。


「いつきはどうする? 他の友達もいるんだよな」


 そうだった。そもそも女子は全員お兄ちゃんに送ってきてもらったんだよね。

 あの渋滞の道をやっと抜けられたのに、すぐに戻らされちゃって。こんなに早く来られたのは、もしかしてまだ近くにいたのかもしれない。

 ごめんね、充兄ちゃん。


「私も一緒に行くよ」

「園田」

 あれ、苗字に戻ってる。

「うちの車に一人で乗るなんて、変な感じでしょ。友香たちには連絡しておくから、とにかく玲二くんは帰った方がいいよ」


 玲二くんは端正な顔を困った形にして、少し悩んだようだった。

 でも最後には、お願いしますとお兄ちゃんに頭を下げて、それで二人で家に帰った。





「家、まっくらだったんだよね。心配だったんだけど、でも、夜中と朝に連絡くれたから。必要なら病院も行くって言ってたから、平気かなって」


 次の日は昼過ぎから例の女子会が行われていた。

 真夏の最重要イベント、花火大会で男女が四対四とくれば、なにも起きないはずはない。それぞれの成果について報告し合う会をしなければならない、と千早が鼻息を荒くしながら熱弁したから。


 今日の会場は実乃梨の部屋で、棚に並べられた大量の置物が見つめる中で話し合っている。


 最初に報告しなきゃいけないのは、私だった。なにせ急患だもん。

 一番いい調子だったのに倒れるっていうなかなかない展開に、みんな溜め息ばっかりついて、部屋の空気は少しだけ重い。


「残念だよねえ、いつき。あんなにベタベタしてて、こりゃもう今夜は帰れないなって思ってたのに!」

「もう辛抱たまらんって感じだったもんね」

「イメージと違ってたよね、立花君」


 三人の連携攻撃に、心が軋んでしまう。

 私からしても、ちょっとあり得ないくらいのベタベタぶりだったから。

 はたから見たら、「おいおい」って感じだったよね、そうだよね。


「確かにちょっと変だったと思う。そのせいで倒れたのかな」

「散々デートを邪魔されたから、溜まっちゃったんでしょ」

「なにが?」

「欲求不満だよ! いつきにディープキスをかましたくて、他の連中が邪魔だったんだよ!」


 もう、やだな、千早は。表現が直接的すぎるよ。


「次の約束は?」

「そんなの無理だよ。だって具合が悪かったんだから。完全に良くなってからでしょ」

「熱中症だったのかもね」

「人が多かったしね」

「まだ夏休みは三週間もあるから、大丈夫だよ」


 私が口をとがらせたせいか、三人は途端に優しくなった。


「なんともなくて良かったね、いつき」

「うん」


 友香の言う通り。今はそれでいいとしなきゃ。

 あのロマンスの続きはもう少し後回しにしよう。ペースがわからなくて、二人して思いっきり転んでしまったような、そんな感じだと思えばいい。


「みんなはどうだった? 花火、ちゃんと見られた?」


 開始早々急患搬送だったから、あんまり落ち着いて楽しめなかったんじゃないかなって思っていた。それが申し訳なかったんだけど、意外にも三人の顔は明るい。


「葉山君が、玲二は園田ちゃんに任せようぜって言ってくれたからね」

「そうそう、葉山君ヤバイよ。なんなのあの人」

 友香のエキサイトは、なかなか珍しいけど。なにがあったのかな。

「なにがヤバいの?」

「島谷君だよ。陸上部で気になってる人がいるって話したでしょ」

「葉山君が連れてきたの、その人だったの?」

「そうなんだよ。言ってないのに! どうやってリサーチしてんだかね、それに実乃梨もいい感じだったんでしょ?」

「えへへ。でへへへ」

 今度は実乃梨が崩れかかっている。

「羽野君って人ね、すごく趣味が合ってて。今度お茶することになっちゃった」


 なにそのすごい成果は。確かにちょっと、ヤバイかも。


「友香、葉山君にどう説明したの?」

「どんな感じの子が来るのって聞かれたから、耳年増とオタクだって答えただけ」

「ちょっと友香」

「オタクじゃないよ、ちょっとマニアックなだけだし」


 二人が友香に食ってかかって、私は呑気な気分で笑った。


「千早は? どうだったの?」

「んー。まあ、別にって感じだけど。葉山君、評判通りすごくいい人だったし、話してて面白かった」

「でも見た目が好みではないと」

「贅沢だよね、千早は。いっぺん顔だけがいいチャラ男にもて遊ばれたら、男は中身だってわかるんじゃないの」


 おお、いつもの連携攻撃が他人に向いているだけで、こんなに安心だったなんて。



「ねえいつき、お兄様はなにか言ってた?」


 気楽な女子会はそろそろ終わりで、後片付けをしていると急に、友香は私にこう問いかけてきた。

「送ってくれたんでしょ、一緒に」

「うん、そうだけど、でも急に倒れたあとの人だから、別にどうも言ってないよ」

「そう」


 玲二くんとは、まだ付き合っているわけじゃないから。

 だから、特別な人なんですっていう紹介はまだ、できないかな。

 私にとってはもう完全に特別な人ではあるけれど、でも、うん。

 あんなこともあったけど、でも結局、玲二くんの気持ちは聞けてない。

 だから私はなにも言えなくて、家族もみんな私に問いかけてこられない。


 恥ずかしいな。いつかそんな日が来たら、私はなんて言うんだろう。

 彼氏? 恋人? どう表現するのが一番いいかな。

 





 後片付けを終えると、友香はお手洗いへ走っていった。

 実乃梨はコップを持って台所へ行き、部屋の中には千早と私だけ。


「いつき、これ」


 千早は急に自分のカバンを探ると、小さな包みを取り出して私の手に押し込んできた。

「なあに?」

「乙女のお守り。早くしまって」

「なにが入ってるの?」

「だめ! 見たら! いいからしまって、いざって時に使うんだよ!」


 千早は鬼気迫る表情で私の手を掴み、鞄の中におしこんでくる。

 なんなのその迫力は。

 ビックリしたけど、実乃梨が戻ってきたら千早の態度もすっかり元通りになっている。


 

 三人で家を出て、蒸し暑い夜の道を歩いて帰った。

 私の頭の中からすっかり追い出されていたけど、相原君の件が心配だからって、友香と千早が二人で家まで送ってくれた。



 そういえば、そうでした。

 なんにも片付いてないんだよね、相原君については。

 

 思い出したらすっかり気持ちが暗くなってしまった。

 そういう時は、好きな人の顔を見るに限る。

 葉山君が転送してくれた、玲二くんの隠し撮り写真。

 最近すっかりハマっている大人びた横顔の一枚。

 なにか考え込んでいるような憂いを帯びた眼差しに、胸がきゅんきゅんと音を立てている。


 今日は例のアルバイトにでかけたのかな。

 元気になったのなら、また一緒に過ごしたいな。

 あの時の続きをしてほしいって、言ってもいいのかな。



 ディスプレイの中の小さな唇に、そっと触れた。

 明日会いたい。明日会えないなら、明後日会いたい。

 アルバイトは月浜図書館でって言ってた。

 覗きにいっても、いいのかな。



 恋する乙女な自分に酔って、小さく笑った。

 たまには課題とか、将来についても考えなきゃね。

 

 そういえば、と思いついたのが、千早の押し付けてきた小さな包みのことだった。

 あんなに慌てて私になにを押し付けてきたんだろう。

 大体、いざって、どういうタイプのいざの時用なのやら。


 小さな小さな巾着袋のセンスが、なんともいえない。

 レトロな花柄の袋は五センチもないくらいのサイズで、ふれると中からカサカサと音が聞こえた。

 中身がわからなきゃ、いつがいざって時かわからないもんね。


 ひもを緩めて中身を出したけど、ビニールに包まれたそれの正体はしばらくわからなかった。

 わかったのは、お兄ちゃんにこれなあにと聞きに行こうかと立ち上がった瞬間。


 危なかった! もう、千早! なんでこんなの用意するの!

 って思ったんだけど。

 でも、もしかして。ひょっとしたら。そんな日はいつかきっと、来るわけで。


 小さなビニールで出来たお守りをそっと袋の中に戻すと、私は愛用のリュックの外側のポケットの奥にしまった。

 

 

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