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12 Gates City  作者: 澤群キョウ
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93/244

   _19話までの人物ファイル

〇フェリクス・ラクト /19

 家族と家を失い、迷宮都市へ強さを求めてやって来た若者。

 ただひとり残っていた妹を救いたいと願い、仲間を探し、力をつけてきていたのだが……。

 やって来た時に出会ったアデルミラとは、不思議な糸でつながっているようだ。

 妹の死を知らされ、今は悲しみの底にいる。


〇アデルミラ・ルーレイ /18

 迷宮都市で行方がわからなくなった兄を探しにやって来た、雲の神官。

 ウィルフレドの怪我を癒し、神官の掟に反したために故郷へ帰されていた。

 彼女の強さは仲間たちの心に残り、繋がった縁によって兄のアダルツォは無事に見つかり、家へ戻されている。

 運命に導かれ、再びフェリクスのために兄と奔走、ラディケンヴィルスへ戻ってきた。


〇ニーロ /17?

 伝説の魔術師「偏屈のラーデン」に拾われ、赤ん坊の頃から迷宮探索のための英才教育を受けて育った。

 灰色の髪と瞳から、「無彩の魔術師」という通り名で呼ばれている。

 幼い頃から泉に投げこまれ、泳ぎの練習をさせられていたらしい。

 まだ踏破されていない迷宮に挑むため、相応しい仲間を探している。

 腕はよくとも仲間にはまったく向いていない人材がいるとわかり、見極めには少し慎重になったようだ。


●ベリオ・アッジ /21

 もとの仲間を迷宮に残し、ニーロについていった中級の探索者。

 無彩の魔術師と自分の実力にあまりにも開きがあることに気付き、自らの足で進むために似た境遇のデルフィと組む。

 「橙」の最下層を目指すというダンティンの野望に付き合っていたが、この挑戦のうちに張り巡らされていた罠には気付けず、二十一層で命を散らした。


〇マリート /29

 魔法生物の弱点を看破し、一撃で倒す名人。「慧眼のマリート」の通り名で呼ばれている剣士。

 皮剥ぎ、加工が得意で、小物作りの名手でもある。迷宮内での調理技術も高く、長く進む探索では重宝される存在。

 一方で水は苦手で「青」はNG、相手によって対応を変えまくるコミュ障でもある。

 本名はイブソルで、キーレイにしか知られていない。

 ちなみに「マリート」は、本名とは一切関係ない、テキトーにでっちあげた偽名。 


〇ウィルフレド・メティス /38

 整えられた髭と、美しい顔立ちで女性人気が急上昇中の戦士。

 過去はまだまだ謎で、北国出身だということしかわかっていない。

 マージからの唐突な求婚事件のせいで、とんだ女たらしだと一部から誤解をされたままになっている。

 魔術師の屋敷に軟禁状態になっているシュヴァルを気にかけ、時々お土産を片手に訪問をしている様子。


〇キーレイ・リシュラ /28

 薬草業者リシュラ商店の長男で、樹木の神殿の神官長。

 6歳の頃から迷宮に足を踏み入れ、現在まで生き残っており、一部からは「不死のキーレイ」と呼ばれている。

 探索歴最長だったカッカーを抜いて、23年目というぶっちぎりの記録を打ち立てている。

 「緑」や「紫」の毒への耐性が高く、ふらっと迷宮に入っても生きて戻れるらしい。

 最近やっと、自分はどこかおかしいのではないかと気づいたようだ。


〇デルフィ・カージン /23

 悩み深き鍛冶の神官。生き返り、脱出という二大お役立ち特技を持った便利な探索者でもある。

 一緒に迷宮都市へやってきた幼馴染のジマシュの異常さに気付き、逃れてベリオと組んだが、そのせいで悲劇が起きてしまう。

 デルフィ自身はまだ「橙」でなにが起きたのか、全容をわかっていない。

 同じ宿で暮らしていたギアノを探すため、街の南側に潜伏したようだが……。 


〇ジマシュ・カレート /24

 つまらない田舎街を出て、迷宮都市へやってきた探索者の若者。

 美しい顔、きれいに整えた波打つ金髪に、深い緑色の瞳が魅力的なソシオパス。

 目的を果たすためだったらなんでもできる、恐ろしい男。手下がたくさんいるらしい。

 自分から逃げ出したデルフィを捕まえるため、ヌエルとチェニーを魅了し、競わせていた。


〇ティーオ・ミオ /16

 無鉄砲で元気な探索初心者。迷宮内でのセオリーを破って、マティルデを助けたりする気の良い若者。

 行動的で情報収集に余念がなく、明るいキャラクターが重宝されている。

 マティルデの恩人ポジションに入りそびれるわ、まだあんまり特技はないわで探索者ライフは少し焦り気味。

 フェリクスとは長い付き合いになってきたので、無事に立ち直れるか心配している。


〇カミレイル・ダル・エッセ(カミル) /16

 いつかは伝説になりたい、探索初心者。スカウト技術を学んでおり、コルフとは仲が良い。

 現実的なものの見方で仲間たちから信頼を得ている。

 女の子の仲間が欲しいと願っていたので、アデルミラが残ってくれたらいいのにとひそかに思っている。

 自分たちの害になりそうなものに対しては、容赦なく鋭く切り込んでいく。

 

〇コルフ・ヒックマン /16

 いつかは伝説になりたい探索初心者。魔術師の道を歩んでおり、カミルとは仲が良い。

 楽天的な性格をしており、パーティのバランスをうまく調整している。

 マティルデが自分を頼ってくれたらいいなあと思いつつ、アデルミラの可愛さにほっこりする日々を送っている。

 フェリクスを心配しつつ、念願の神官が仲間入りしそうな現状を喜んでいる。


●ダンティン /17

 勢いと野望で爆走していた探索初心者。

 「橙」の最下層を目指す挑戦のために、ベリオとデルフィへ声をかけ、カヌートとドーンという二人のスカウトを見つけた。

 前向き、情熱的なキャラクターが利用され、デルフィ奪還計画の隠れ蓑になっていた。

 戦士として劇的な成長を遂げたが、二十一層で命を散らした。


〇ヌエル /21

 「カヌート」の名で、ダンティンの作ったパーティに紛れ込んでいたスカウト。

 無口で無表情だったのは演技で、本当は割とおしゃべりな男だった様子。

 ジマシュの美しさを崇拝しており、デルフィ奪還の際には最上のご褒美を与えられている。

 その後もジマシュに付き従い、神官を監禁する手伝いに励んでいた。


〇チェニー・ダング /18

 「ドーン」の名で、ダンティンの作ったパーティに紛れ込んでいた女。本来は王都から派遣された調査団に所属している兵士。

 デルフィ奪還のために働いていたが、最後の最後に切り捨てられ、ジマシュから追放されている。

 どうやら調査団に戻ったようだが、魂の抜けたような様子であまり使い物にならないらしい。

 ベリオの愛用していた剣と、ダンティンの残した腕輪をまだ持っているようだ。

 デルフィに声をかけられ、その場からは逃げたようだが……。


〇ギアノ・グリアド /19

 南の港町、カルレナンからやって来た探索志望の若者。

 実家で家族中からこきつかわれていたため、料理、掃除、育児など、最強の家事能力を身に着けている。

 新しい人生を手に入れるために探索者になったのに、いろいろあってカッカーの屋敷の管理人を引き受けることに。

 泳ぎの能力も高く、「青」の迷宮の調査も少し手伝った。

 デルフィが残していった神官のしるしを預かっている。


〇アダルツォ・ルーレイ /21

 アデルミラの兄で、雲の神官。迷宮都市へやってきたはいいが、多額の借金を負い、長い間娼館で下働きをさせられていた。

 フェリクスたちの尽力で解放されて故郷へ戻ったはずが、妹とともに再び舞い戻る羽目に。

 素直すぎる性格で失敗しがちだが、誠実で、小柄なわりに力持ち。

 優しい心根のおかげか、癒しの力は強いようだ。

 妹同様童顔、小柄で、十三、四歳にみられがち。絵が得意。


〇マティルデ・イーデン /15

 田舎街から魔術師になるべくやってきた、天真爛漫な少女。

 幼馴染のマッデンと一緒に来たのに、うっかり入り込んだ「緑」で理不尽な暴力沙汰に巻き込まれ、しばらく昏睡状態に陥り記憶も失っていた。

 意識と記憶を取り戻し、男性恐怖症にはなったが、元気に探索者を目指して張り切っている。

 女だけのパーティを作りたいが、なかなか仲間は集まらないし、魔術を習いに行く費用が貯められないようだ。

 大きな瞳の美少女で、ギアノにはなぜかなついている。


〇マージ /19

 女同士の助け合いをモットーに活躍している女性探索者。

 といいつつ実際は男性で、ウィルフレドやギアノには即座に気付かれていた。

 ヴァージに憧れてスカウトになり、マージと名乗るようになったらしい。

 本名は明かされていない。恋愛対象は男性なので、同居するマティルデやユレーに危険はない。


〇ユレー /24

 経験はそれなりに積んだ女性探索者。以前は、大勢で探索をし、稼ぎを人助けのために使う集団に属していた。

 新たに若い女性が仲間入りしたせいで家政婦扱いされるようになり、それが嫌で仲間を抜けている。

 マージとマティルデの会話を聞きつけ、女だけのパーティを組むべく、マージと暮らすようになった。

 マージの正体にはうすうす勘付いているが、人それぞれだからと言わないようにしている。

 性格が似ているようで、マージとは良いコンビになってきている。


〇ジャグリン・ソー /22

 双子のスカウト、ソー兄弟の弟。黒い長い髪を伸ばした大男で、スカウトらしからぬ剛腕の持ち主。

 人前では一切しゃべらないので、共に探索に行くためにはファブリンと話をつけなければならない。

 何度も死んでは生き返っており、そのせいで今のような姿になってしまったという噂がある。

 生き返りの回数が多いせいで、一部からは「死にたがりのジャグリン」と呼ばれているらしい。


〇ファブリン・ソー /22

 双子のスカウト、ソー兄弟の兄。真っ白い髪はくるくると巻いていて、服装はカラフルでド派手。

 着る服は自分でつぎはぎして作っているらしい。

 弟とは正反対で、衝撃を受けるほどのおしゃべり。

 「白」の迷宮が大好きだというが、あまりにもしゃべるので共に行ける探索者は限られる。

 噂話が好きなようで、町中のゴシップに詳しい。でたらめも多く、正確さは保証されない模様。


〇サークリュード・ルシオ(クリュ) /20

 かつてアダルツォと五人組として活動していた剣士。

 プラチナブロンドに、アイスブルーの瞳が魅力的な、女性と見紛う美貌の持ち主。

 仲間が死に、生き返りのための借金をアダルツォに押し付けて逃げたものの、再びなんらかの失敗をして借金を負い、ホーカ・ヒーカムの屋敷に裸同然の姿で閉じ込められていたようだ。

 見た目は大変に麗しいが、かなり適当な性格をしており、すぐに泣いてごまかす。

 「赤」の入り口付近に放り出され、アダルツォたちに助けられたが、仲間入りはできずに追放されている。


 ☆


〇カッカー・パンラ /45

 「赤」の最初の踏破者であり、22年も探索をし続けた街の有名人。

 「聖なる岸壁」の通り名を持った、樹木の神殿の前神官長。

 自分の屋敷を初心者のために開放し、育ててきたが、二人の娘ができたことで迷宮都市から出ることを決意した。

 新しい屋敷は、街の外に出てすぐのところに建てており、そこで初心者のサポートをするつもりのようだ。

 アデルミラたちが連れてきた赤ん坊を受け入れ、責任を持って育てると約束してくれた、男の中の男。


〇ヴァージ /27

 「赤」の最初の踏破者の一人で、カッカーの妻。

 家族はおらず、他の大きな街で盗賊をしていたが、カッカーに救われて探索者になり、引退後に結婚した。

 男性を惑わす美貌と、抜群のプロポーションの持ち主であり、二人の娘を産んだ後も変わらず美しさを保っている。

 二人の娘は、迷宮都市の北にある小さな町で育てるつもりのようだ。


◇リーチェ /2

 カッカーとヴァージの長女。屋敷の可愛いマスコットとして愛されている。

 ギアノのお菓子に夢中になっていて、管理人のお兄さんにすっかりなついている。


◇ララ・ミードウ /15

 樹木の神官。素直なのはいいが、口が軽いのが玉に瑕。

 明るい性格に愛らしい容姿をしており、神殿ではかなりの人気者。

 癒しくらいはできるが、探索には一切興味がない。

 キーレイをただのボンボンだと思っている節がある。


〇シュヴァル /11

 「紫」の迷宮で倒れていたのを偶然救われ、デルフィの手で命を取り戻した少年。

 オンダという大男と強盗をしたが、犯行はすぐにばれて、その時にオンダは再び命を落としてしまった。

 「黄」の迷宮へニーロを追って入り、ぎりぎりのところで救われ、現在はホーカ・ヒーカムの屋敷で軟禁状態。

 とても美しい顔をしているが、口が悪く、ホーカの屋敷にはふさわしくないと思われているようだ。

 ウィルフレドとシュヴァルの母親の間になにか因縁があるようだが、詳細はまだはっきりしていない。


◇ゲルカ・クラステン / 50

 雲の神官長。運命を受け入れ、乗り越えるという雲の神の教えを説く、力強い神官。

 鍛冶の神官であるデルフィを、訳も聞かずに受け入れ、力になってくれているナイスガイ。


◆ラーデン /?

 ニーロを育てた魔術師。かつて、カッカーの仲間として探索をしていた。

 「偏屈のラーデン」「大魔術師ラーデン」などの通り名を持っている。

 赤ん坊でもお構いなしに泉へ放り投げるシビアなキャラクター。

 ニーロがまともに食事をしないのは、師匠譲りのようだ。


◆ピエルナ /?

 「赤」の最初の踏破者であり、カッカーの仲間だった女戦士。

 明るく人懐っこい性格で、屋敷に滞在していた若者たちから慕われていた。

 ヴァージいわく、悪い男に騙されて妊娠していたらしい。探索に行くとでかけたきり、戻って来なかった。

 ピエルナの愛用していた剣を、フェリクスたちがなぜか「藍」で発見している。



◇マッデン /15

 マティルデの幼馴染のお調子者。

 結婚しようと言っていたくせに、容赦ない暴力にビビって一人で逃げてしまった。

 ギアノに殴られ、マティルデには罵られ、探索者をやめて故郷へ帰っていったらしい。


◇キャリン /15

 有名武器店「シュルケーの工房 南門店」の女性店員。

 田舎から出稼ぎにやってきて、女性客ばかりの店で働いている。

 店の用意した寮で暮らしており、勝手に入り込んできたマティルデを助けた。

 素朴で心根の優しい少女だが、マティルデのペースについていくのは大変だったようだ。

 樹木の神官ララとは年も近く、ご近所さんなので仲が良い。


◇ポム /53

 シュルケーの工房で長い間働いてきて、現在は南門店を任されている男。

 武器の扱いが丁寧で、鍛冶師たちからの信頼が篤い。優しく穏やかなおじさん。


◇グラッディア /33

 「グラッディアの盃」の創業者。名の通った女戦士だった。

 店作りで紆余曲折がありすぎて嫌になってしまい、早いうちに後輩に店を譲ることになったらしい。


◇リティ /25

 現「グラッディアの盃」の店主。

 女探索者の憩いの場にしたいのに、店はなぜかレディース向けの食堂になってしまって歯がゆい日々を送っている。


◇バリーゼ /29

 薬草業者、アードウに雇われた「紫」専門の採集担当。

 もともとは戦士として探索をしていたが、今は店のために誠実に働いている。

 使えそうな人材は即座にスカウトする、勤勉な男。

 

◇バルディ・コルディ /34

 街の西部にある食堂「コルディの青空」の店主。

 ギアノの手を借りて迷宮魚や薬を利用した料理を作り、売り上げを伸ばしたが、軌道に乗せるのは難しかったようだ。

 現在は王都の家族のもとへ移住し、新しい店を作るために頑張っている。


◇ティッティ /14

 コルディの青空で働いていた給仕係の少女。

 ギアノの指導でようやく仕事に慣れたのに、店がなくなって再就職先を探す羽目になった。


◇テイバン /?

 マティルデの故郷で道具屋をやっている優しいおじさん。

 ギアノが年を取ったような容姿をしているようだ。


◇カリーナ /23

 壺に飾りをつける工房のまとめ役をしている女性従業員。既婚者だが、子供はまだいない。

 早くお金を貯めてよその街で暮らしたいと願っている。


〇ロカ /15

 樹木の神官。

 まだ新人なのでなにもかもに不慣れ。


◇キーファン・リシュラ /22

 樹木の神官長、キーレイの弟。王都で育ち、王都で学んで大人になった。

 フロリアと結婚し、リシュラ商店の後継ぎとして迷宮都市へ移住することに。

 街では名の通った兄をないがしろにしているのではないかと悩み、不安に思っていたが、いろいろと話してわだかまりは消えたようだ。

 

◇キアラ・リシュラ /54

 樹木の神官長、キーレイの父。薬草摘みから始めて、一代で大きな商店を作り上げた。

 店の成功は優秀な長男の助けがあってのことだと考えており、幼い頃に働かせた分、今の生き方に口を挟んではいけないと考えている。

 ストレートに気持ちを伝えるのは苦手なようで、父としての思いや感謝は、キーレイにちゃんと伝わっていない。

 

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