-目線少年-
俺の愛した娘は酷く美しかった。
それが俺を狂わせた原因だろう。
(――○○年××日裁判での少年の証言より。)
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赤い部屋がすべてを物語る。
赤い赤いこの色。
“彼女”が「ピンクにして。」と、
一言言ったが、それだけは叶えられない。
“彼女”は数日前からぐったりしているようだ。
俺の差し出したパンを、食べる気もないみたいだ。
「食欲がないの。」その一言で、俺は皿を片づけた。
「外に行きたい、家に戻りたい」そういう口を俺は無理やり自分の口で塞いだ。
“彼女”の口から甘美な息が漏れる。
“彼女”が他の奴らに見られるのなんて嫌だ。
皆、みんな“彼女”に惚れてしまうではないか。
そういえば、“彼女”が家に来てからもう5日が経った。
俺の家の周りをやたらとギャラリーが囲んでいる。
嫌だ、“彼女”は俺のモノだ。
誰にも――――
ワ タ サ ナ イ 。
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『何で、飯田莉紗子さんを監禁したあげく初日に殺し、そのまま籠城した?』
「“彼女”は生きていた、“彼女”と俺は愛し合っていた!
なぜ、“彼女”と俺を離れ離れにする!?」
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証言と事実が離れていた事により、少年の精神が破壊されている事に気付き、この事件は懲役刑で終わった。
ただし、この事件の結果に納得のいかない人間は多い。
少年は、懲役牢に入った瞬間に自らが持っていたナイフで自殺。
狂った少年が最後に残した言葉は、
「君のために生きようか。」
残酷ですいません。
そのためR15。
少女目線、刑事目線と続くつもりです。
VOCALOID幻想狂気曲リンク を聞きながら。




