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オオバコ  作者: 清浄
19/36

19話目

ネタがない…。いやあるにはある。いや、やっぱり満足するネタはない

「君は、警戒し過ぎだよ。少し傷ついてしまう」







屋敷からお孫さんらしい写真を見つけてすぐに地下へと潜っていたのだが。ユフィーから距離を置いて後ろから歩いていた。






結婚バッドエンドが横にいるとなると警戒しないわけにはいかない。


ハーフエルフの幼少期は長いのだ。養育費とかお金の事を考えだすと胃が痛くなる。


50歳になっても、家から出て行かない子どもが居たとするならどうしよう。


僕の毎月のお小遣いはいくら残るんだろう。家や車のローンを考えると悲鳴をあげてしまう。

そこから学費や習い事をと考えていくと、やはり結婚は楽しいことばかりでもない。



このままダンジョンへ入り、もしお孫さんを死なせなきゃならなくなったらバッドエンドにリーチがかかってしまう。

警戒するなというのが難しい。





「安心していいよ。襲ったりしないから。そもそも中途半端な予知夢の能力を持っている人間が激情に駆られたらどうなると思う?下手したら刃傷沙汰だよ。私はいつも温厚な性格になるように気をつけているんだ」





それでも人生の中で、タガが外れるという事はあるし、それに心神耗弱状態というものもありえるのだ。物事に絶対はない。





「寄生木に効く薬をもらっているから、多分誰も死なせたくない人なんだろうな。ユフィーは優しい人だと思っているよ」




「ふふっ。価値観は一緒だと思っているよ。1人1人の命を大切にしたいっていうね」




「私はさ、君の事は4つ葉のクローバーに見えたんだよね」



「4つ葉?」



そんな可愛いらしいものと比較されるとむず痒い


「4つ葉はある成長点で人や動物に踏まれたりして、1枚の小葉が2枚に分かれて出来るんだ。幸せなシンボルなのにそんな酷い目に合っているんだよ。不幸があったとしてもどっこい生きている。頑張っている君の姿を見たら4つ葉のクローバーみたいで輝いて見えたんだ。この人となら幸せになれるんじゃないかなって」



耳が熱くなるのを感じた。

惚気話するなら、他でやってほしいものだ。



四葉に限らずそういう話は雑草に多い。

オオバコもまた踏めば踏むほど強く育つらしい。

小学校低学年だった時、それを間に受けて踏んでやった事がある。先生は小さな親切、大きなお世話かもしれないねと言っていた。


あとで、オオバコをみて大きく後悔したのを今でも覚えている。





「僕が頑張っている?というより…死というものが軽いのはあるよね…。白木さんのことに関しても、孫を殺してしまえって感じで。次の人生があるだろって感じね。ダンジョンの外だって一緒…親ガチャ外したら死ねばまたやり直しが効く…そう考える人もいるし」



「私が思うに、今を全力で生きていないのに次の人生を選択しても一緒だと思う。やっぱり頑張りが効かないと思う」








そこからというものダンジョン前まで、終始口説かれてたのだからメンタル的にボロボロだった。



夢のなかで何をされたのだの卑猥な発言で年下の子どもをからかっていたし。ダンジョン近くになると彼女は薄着になって、生足やおへその見える格好になり後ろから抱きついてきた。




男としてまともに立っていられなかった。






そもそもこちらはダンジョン攻略が目的であるのに対してユフィーの攻略対象は違うのだ。

他の2人よりも疲れてしまっていた。



耳を真っ赤にしていたのをからかわれていた。中学2年の子どもに対してエゲツない攻撃だった。








ただ、思考回路が麻痺している思ったし、本来の目的を忘れてしまっている事に気づき奮い立たせた。

馬鹿やっている場合ではないのだ。


ダンジョンの前に着くまでには6割型平常心を取り戻していた。








ダンジョンの最初の通路を歩くとやはり、温度差がある。ダンジョンの中に入ると緊張感を増していた。



前回の失敗からか、火炎瓶を作って持ってきていた。死ぬ可能性があるのに無策に突っ込むわけにはいかなかった。





しばらく歩くと、台車が転がっているのが見えた。前回ダンジョンの通路に罠がないか確かめた時に押した台車がそのまま残っていた。



「…何か様子がおかしい…」



そう言われてより一層緊張感を増していた。

恐る恐ると、フロアに近づいていくと違和感の正体がわかった。



フロアの床をみると、液体のようなものが床に溜まっているのが見えた…



「君は、前回ダンジョン来た時に血が出るようなモンスターと戦った?」



「いや…そんな戦いではなかったけど」



彼女の言葉で、床に溜まったものが血てあると言う事を察した。



それは…以前に残したものではないので緊張感が増す。



「とりあえずフロアまで行こっか」


彼女の手にはダガーが握られていた。戦いには慣れているのか、ダガーを回して遊んでいた。





「…これは…ダンジョンの壁から続いてきてますよね」



「…」



「…」



「…隠し部屋…?いや…でもそしたら…。うーん…そうだね。君は隠し部屋から出る条件を知っているかな?」



「部屋の中の全ての魔物を倒すか、あるいは時間式のものの2種類だと…」



「じゃあ…つまりこの先にいるのは。何の死体かな…」



死体と決まった話ではないのだが。彼女が頭を押さえているのをみると何か思いあたる事があるようだ



「前回夢でダンジョン来た時、隠し部屋に来た事があるんだ。その時の話がデジャヴしちゃったよ。彼を殺さなきゃいけなかった理由がそこにあるんだ」



隠し部屋に閉じ込められたなら、部屋の魔物を全て倒すしか出られない。



「問題は何の血かってこと…それに…第三者が侵入した可能性もあるし…厄介だね」



魔物か、孫か、第三者か…。そのいずれかの血であるという。




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