表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オオバコ  作者: 清浄
18/36

18話

ネタがない…

翌朝みのりは、悪寒がするということで休むと連絡が来ていた。

ダンジョンへは1人で行く事になってしまった。





「あの子が、悪寒がするというのは少し気になるね。動物的直感でも働いているのかと勘繰ってしまうね。キャッキャッキャ」





ゴーストは突然そんな事を呟いた。

普通の風邪だと思うんだけど意味深な事を言われてしまうと自分も勘繰ってしまうものがある。



ここ数日で変わった事。それを引き金に別の事象へと発展していく事はあり得るのだろうか?

ないとも言いきれない。

それなら関係ありそうな人物を整理する必要がある。




そもそもダンジョンの存在を知る人物というのは、白木さん、お孫さん、みのり、ユフィー、僕の5人だけだ。


白木さんは、現在病院だろうし除外。みのり、僕は除外するとして。ユフィーと、お孫さんのみが残る。




その2人が原因で何かが起こり得るだろうか?




ただの考え過ぎだ。

昨日の話のせいで、人間が得体の知れないものにみえてしまっているだけだ。





「そう言えば、お孫さんの顔を知らないんだった…写真立てでもあれば探して見るのもいいかもしれない」




中学生だったお孫さんは、2年前にダンジョンで消息不明になっている。成長していたら背格好はユフィーと同じぐらいになっているだろうと予想はしている。









人形館の話を聞いたせいか、不気味な想像が頭をちらつかせるのが正直なところだ。




人の顔の皮を剥いで被る…別人になりすますということだ。

実際には、ユフィーという人物は既にこの世にいなくて、お孫さんが代わりに現れたという事はありえる事だ。


お孫さんが殺人を犯していて、別人として生活している。

その可能性は否定出来るものでもない。





「それで、聞きたいことがあるんだけど、ユフィーという人物は本物なのかな?別人だったりしないよね?」


「別人?……あ…なるほどなんとなく理解したよ。ん〜そうだね。確かめてみれば良いんじゃないかな」


「具体的にはどうやればいいかな」



「被りものしていたとして、それを剥がすのは危険かも知れないね。だったら、直接人体の急所を掴めば良いんじゃないのかな?」


想定しているのが白木さんのお孫さんという事を察してくれているのだろう。


男性の急所を触ればいいらしい



「それをやって女性で間違いなかったら、やばい気はするんだけど」



「彼女は一見真面目に見えてマゾヒストでね。不当な扱いされるのを喜ぶ性格だから大丈夫だよ」



大丈夫ではない気はする。

けど、石橋を叩いて渡るって言うし確かるのも仕方ない。







朝家を出る前の時点では、そう思っていた。











出来たら、あの時の自分を殴ってやりたい。






白木さんの屋敷の前でくの字に身体を折り曲げている少女をみてそう思った。



彼女が今ここにいる事は、本当に想定外であった。朝のやりとりのせいで思わず手が出てしまっていた。


ヒャンという言葉が頭の中にこびりついた。



「君は…本当に何をしてくれるんだ。せめて場所を考えて欲しい」



「ごめん。突然不安になって…被りものをした偽物じゃないかと…変に気になって」



「そこのゴーストは鑑定スキルがあるんだから、そんな事しなくてもわかるんだよ」






どうやら、ゴーストは鑑定スキルがあるのにわざと黙っていたようだ。


そう言えば、ユフィーがここにいるのもこのゴーストのせいみたいだし。

おもちゃにされている。



「その…人形館の話を聞いてしまって、突然別人のなりすましを疑ってしまったんだ」



「私も人形館でその話を聞いたよ」


「…」


「…」


「…何の話?」



「これは又聞きによるものだから当てにはならないかもかな。5年前の壊肢病の英雄の話なんだけど、彼は本物の人間の皮を被りなりすましていたとか」



それが事実だったとして人生で関わる機会というものはないだろう。


誰が死んでいたとして気にする必要もない。

警察でもなきゃ関わる事がない。



「でもね、それは本当にただの噂なんだと思うけど。どうやら他人へのなりすましはあるらしいんだ。どう?私の顔を触ってみる?」



ホラーチックに語られたせいで、それを少し躊躇ってしまった。

だが触らないわけにはいかない。

恐る恐る彼女の顔を触れた。



だけどやはり本当に彼女の皮膚のように思えた。


「私も君の顔を触らせてもらうね」


彼女はニヤニヤしていた。

冷たく、細い指が僕の顔を優しくなでた。

彼女の顔を間近にまで迫っていた。




「それで、ユフィーと会ったのは3日連続でいいんだよね」


途中偽物があったとしたら、怖いから聞いてみた。



「え…そんなはずは………なーんちゃってね。間違いないよ。君は心配性だね」



やっぱり、みのりはただの風邪だったんだろう。


「とりあえず良かったかな…じゃあ僕はこれからダンジョンへ行くよ」


「私も一緒に行こうか?」



少しストーカー気質があるみたいだった。みのりの名前を以前出してしまったせいだろうか?付き纏ってくるのはそのせいかもしれない。


いろいろと考えた結果こちらからもお願いする事にした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ