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特別な生活を求めて異世界へ!  作者: 森村渉
異世界帰還編
32/47

夢と女神

その日、エディは夢を見た。


気がつくと、エディは雲の上のような絨毯で横になっていた。

「え、ここは?!」

起き上がると雲の上のような絨毯が広がっている景色が見え、女性二人が俺の方をじーっと見つめている。

「あ、アマテラス様!お久しぶりで…す?」

二人のうち一人はよくお世話になったアマテラスだった。が、なぜか無言である。そしてなぜかもう一人の女性が口をあける。

「こんばんは、私は女神アリスです。彼女は…たまにこうなるので気にしないでください。」

エディはひざまづく。

「初めまして。エディと申します。」

「そんなにかしこまらなくてもいいですよ?」

エディは立ち上がり、会話を続けた。

「では、ここは天界でよろしいのでしょうか。」

「ええ。しかし、夢として意識を共有しているだけです。ほら、手順を詳しく。」

アリスはアマテラスに説明を求め、ようやく口を開く。

「ううん!ええ、そうよ。いきなり異世界に転移して大変だったよね。今日の夜に今泊まっているホテルの横にある公園にゲートを創るからみんなに伝えといてね。あと、今回の現状は珍しいケースだけど、次元の歪みが原因になってるわ。召喚とかで無理やり次元をねじ曲げる人が多いとこうなるわ。」

「把握致しました。今日の晩にホテル横の公園ですね。わざわざ異世界に転移した原因まで伝えてくださり、感謝します。」

エディは深くお辞儀をした。

「そこまでお辞儀しないでよ!お礼は元の世界に帰ってからでいいから!」

エディは支えてくれた神であるアマテラスに対して常に敬意を表している。それは、魔王討伐後であっても。

「ふふ。それにしても、エディは変わりましたね。頼もしくなったというか…。」

アリスは女神らしい笑顔を浮かべた。


エディは目覚めた。天界ではなくベッドの上にいた。窓を見ると日が昇っていて、時計は8時を示していた。

「起きた?私はあまり寝れなかったわ。」

あくびをしながらナセリーは歯磨きをしていた。

「ああ、今日の夜、ホテルの隣の公園に!」

「えーっと…」

ナセリーは困惑気味であった。

「あ、いや、ごめん。みんなが起きてから言う。」

「わかったわ。」

ナセリーはそう言って口を濯ぎにいった。


みんなが起きて着替え終わり、俺たちは朝食のバイキングに来ていた。

「凄いです!貴族のお食事ですか!?こんなに豪華ですよ!!」

「ああ、見たことのない料理もあるな!」

エディとペナロンは、やはり興奮した。

ナセリーはプリンを容器ごとかじっていた。

「なにこのプリン。固いわね。」

「それお皿!スプーン使って!あと、席に戻ってから食べよ??」

「え?あ、ああ!」

ナセリーは寝ぼけながら料理を選んだ。


四人は席に戻り、美味しそうな料理たちが机に並んでいる。

「でな、今日の夜に隣の公園に元の世界に行くためのゲートを女神様たちが用意してくれるからよろしくな。」

エディはそう言って、パスタを口にした。

「女神ですか…本当に存在するのですか。」

神の存在が半信半疑であるペナロンは味噌汁を飲んでいる。

「女神…」

俺はアリスのことを思い出した。この日本からあの世界に転生させてくれたことが昨日のように覚えている。

「へえ、ヨモギにこんな使い方があったのね。」

ナセリーはヨモギの天ぷらを食べている。

「そう、アマテラス様とアリス様がね!」

エディが目をキラキラさせている。が、俺とナセリーは食べている手を止めた。

「…?どうした?何か変なことを言ったか?」

「いや、アマテラス教会に通っているから反応しちゃって。」

「え、宗きょ…ヴぅん!俺もそうなんだよね~。」

俺はアマテラスに宗教があると初めて知るが、すぐに濁してナセリーに乗っかった。

「とりあえず6時公園集合でいい?」

俺はそう言って唐揚げを食べた。

三人は「なぜ?」という態度だったから俺は「この周辺の情報を調べるから」と言った。

三人はそれを了承した。

「そうだ、この世界で使えるお金を2万円ずつ渡しとく。どのくらいの価値があるのかは知らないが。」

エディはみんなに2万円ずつ渡した。

俺は「ありがとう!」と言った。


バイキング後、ついでにホテルの売店で日本のお土産を買うことにした。

「凄いな。こんなに成功な模型が専門店じゃないのに売っているのか。」

エディは刀のキーホルダーを手にしている。

「えっと?東京イチゴ?」

「そうですね。食べてみたいです!」

ナセリーとペナロンはお菓子を買おうとしている。

せっかくだから俺も何か買おうと、東京おはぎを3箱手にしてレジに向かった。


買い物が終わり、俺は改めてみんなに「6時ね!」と宣言し、すぐさま電車に乗った。

三人は手を振り、「いってらっしゃい!」と言った。

俺は目立つ剣を東京おはぎの箱が入った紙袋の中に入れた。


行き先は、俺の最寄り駅だ。

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