告白
「今日はここまで。解散!」
授業がやっと終わった。俺は思わず大きなあくびをしてしまった。周囲のことを考えていなかったため、自分の大きなあくびが急に恥ずかしくなってしまった。しかし、そんな時間も束の間。俺の前の席にいたナセリーがさらにその前の席のエディに話しかけていたのだ。
「エディちょっといい?言いたいことがあって…ここで言うとあれだから、屋上に来てくれないかしら…」
「おーいいぞ!俺もちょうどナセリーと話したいことがあった!」
ナセリーが顔を赤くして話しかけている。エディも何かを察している様子だ。もしやこれは…?!
「ペナロン!ちょっと来てくれ!」
「何ですか?」
俺は自分の席からペナロンを呼び出した。ペナロンは不思議そうな顔をして俺の隣に来た。
「エディとナセリーが…!」
「え?」
「屋上で…秘密のトークを…!」
「え!?まさかの?!ですか…?」
ペナロンも気付いたようだ。
「これから屋上に行くぞ。ナセリーとエディが教室を離れたタイミングで、作戦実行だ。」
「わ、わかりました。あ!ナセリーさんたちが!」
ナセリーとエディは教室を出た。俺とペナロンは二人に気づかれないように後を付けるようにして行動を開始した。
「それにしても、こんなところで話っていかにもって感じだよな。」
「そうですね。」
俺とペナロンが小声でそう話している間に二人は黙々と屋上に向かっていった。そしてついに、屋上にたどり着いた。俺たちが屋上に着く頃には、ナセリーとエディは自然と二人並んで外を眺めながら会話をしていた。
「それで、言いたいことっていうのは?」
「…えっと…その…」
ナセリーは少し顔が赤くなっている。エディの表情は逆光でよく見えないが、話し声ははっきりと聞こえる。
「私、実は…エディのことが…」
ナセリーはそのまま沈黙してしまった。
「これはまずいですね…」
「んーそうだな。」
俺とペナロンはナセリーのことを見守っている。なんとかしたいが、これは二人の問題だ。
しかしここで、
「あのな…俺も言い出せなかったけど…」
なんと、エディの口が開いた。
「え!まさか両思いですか???」
「まじかよ!」
俺たちは驚いた。次の瞬間までは。
「ナセリーお前、俺とどこかで会っているよな!」
「へ?」
「やっぱそうだよ。ずっと気になってたけどナセリーのこの雰囲気、見たことある!言いたいことってそれだよな!俺もそうだったぞ!」
「「は?????」」
そうだった…エディはこんな人間だった… まだナセリーも混乱しているようだ。
「そうそう、マイクとペナロンどうした?」
「「え?」」
エディが振り返ってこちらを見た。エディはまさかの俺たちに気付いていたのだ。
「みんないたの?!」
ナセリーは気付いていなかったようだ。
「で、何か用?」
「「「はぁぁぁぁ…」」」
「どうした?」
「自分で考えて下さい…」
「ん?よくわからんな。」
エディ以外は全員ため息をついていた。いつか、エディがその真相にたどり着けますように…




