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特別な生活を求めて異世界へ!  作者: 森村渉
異世界探索編
13/42

冒険者登録

休日も寮の食堂は賑わっている。

俺とエディは新メニューのカレーを食べていた。


(この世界のカレーは少し甘いな。)


このカレーは甘いが美味しい。カレーに入っている肉はデビルポニーの肉らしい。

モンスターは通常倒すと体が消滅してしまうが、「グネラ」という魔法をかけるとモンスターは倒しても体が消滅しない。

「…」

それにしても、モンスターの肉も意外と美味しい。俺たちは食べながら会話をしている。

「今からギルドにいくけどマイクはどうだ?」

エディは冒険者になるためにギルドで手続きをしたいらしい。

この学校はギルドと契約しているから、冒険者登録をしているとギルドから求人が来やすい。

「今日は用事がないから一緒に行こうかな。」

俺も将来のために一応冒険者登録をしてみようかな…と考え、賛同した。

「ははっ!やっぱマイクはノリがいいな!」

エディは俺の肩を叩く。


「やあ!二人で何話してたの?」

ナセリーが歩きながら話しかけてきた。その後ろにはペナロンがいる。

「これから冒険者登録をしにギルドに行く。お前らもどうだ?」

「暇だから私はついていこうかな。」

ペナロンは相変わらずの無口…だと思ったが、

「私も!その…冒険者に憧れていて!…私でも何かに役立つような人になりたいです!」

と、珍しく前向きな答えが返ってくる。

「そうと決まれば早く食べ終えようか マイク!」

「おう!」

俺はカレーを口いっぱいに頬張った。


ギルドに着いた。

ギルドは結構大きな建物だった。

「とりあえずカウンターに行きましょう。」

四人はカウンターのお姉さんに話しかける。

「このシート書いて提出してね。」

紙を見ると俺は絶望した。住所を書かないといけない。

(家の住所がわからない… どうしよ… あ!)

「ちょっとトイレ行ってくる。」

「お、おう…」


トイレに着くと、バッグからククリを取り出す。バッグにククリを入れておいてよかった。バッグの中で寝ていたククリが可愛くて起こせなかっただけだけど。

「俺の家の住所わかる?」

「あなたの家の住所はクランチ国 番地はAVNIA-974です。」

「ありがとう。」

俺はすぐさま住所をメモする。

「さて、」

みんなのところに戻ろう。


「あとはマイクだけだよー。」

「ペン持っているか?」

「うん ペンはあるよ。」

俺は黙々とシートを記入していく。そして書き終えてから…

「俺たちはこれから冒険者だ!」

俺たちは喜んだ。特にエディはまるで突如解放された奴隷のように、とても喜んでいた。

ペナロンはいつも笑顔を見せないが、笑っていた。新しい学校での初めての友達ができたのように。

実はこのときを境に、全員の団結力がとても高まった。が、そのことを知る者はいなかった。

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