学校生活5
みんなが戦っているのに、いまだに俺だけなにもしていないことに腹が立ち、
「俺だって負けていられないぞ!」
と言い、俺の体はデビルポニーに突っ込んでいく。
鑑定すると
『名称デビルポニー 足が早いがいきなり止まることができないため衝突直前に避けるといい 威力が強くなくても電気魔法で倒せる』
と出た。俺は鑑定後、すぐに電気魔法の詠唱を始める。
「金色に光る雷の威力を我に与えたまえ…」
俺は詠唱中だがデビルポニーとの衝突直前に宙返りをする。
「え!あれ見て!」
「宙返りしましたね。凄いです!」
「やるな!さすがマイク!」
俺がかっこよく着地するのと同時にデビルポニーへ電気魔法を打ち込む。
「「ボマーサンダー!」」
初めてのモンスター討伐は快感を覚えた。
モンスターをどう倒すのかを考えながら戦闘することはやっていて楽しかった。
「やったーー!!」
俺は魔石を広い、三人にかけよった。
あれから2時間が経過し、俺たちは地上に戻ってきた。
俺たちのパーティーは2時間耐えることができたが、他のパーティーはほとんどボロボロだった。
ドロップアイテムを持ち帰れなかったパーティーもある。
ちなみにモンスターは倒すと消えるが、アイテムを落とすことがある。
冒険者はギルドの報酬とは別にドロップアイテムを売ることによってお金を稼ぐのである。
なお、魔石は特定のモンスターを倒した証として提示するために必要なため、持ち帰ることが推奨されている。
俺たちは魔石を10個持ち帰った。
「私たちのパーティー強くない??」
「そうですね。ギブアップしたパーティーも少なからずいますし…」
ペナロンは先ほど足を挫いたエディを回復している。
「でも、魔力量が少ないマイクが初回であれだけ戦えるなんてな。」
「…?ん?」
俺は初回戦闘で誉められるとは思わず、声を出してしまった。
「宙返りできるなんてやっぱり凄いよ!」
「ああ。前世でも宙返りは褒められたものだな。」
「前世?」
転生して1ヶ月、俺はやってしまった。まあ、家でやってしまったことは除くが…。
「先月だよ!家を出る前に家族に披露したんだ!」
「ごめんね。聞き間違えだったみたい。」
「ふぅ。」
今回はなんとかなったが、これからの発言は改める必要があると感じた。
「とにかく今日はお疲れ様。またこのパーティーでダンジョンに入ってみたいな。」
「そうだな。」
「そうですね。」
「楽しかったね。」
俺たちは当たり前のようにエディの声に全員反応する。
友達が一気に増えたような気がして正直嬉しかった。