表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
特別な生活を求めて異世界へ!  作者: 森村渉
異世界探索編
10/42

学校生活3

今日もいつもの授業、先生が教科書を読んでいる。

「冒険者には階級がある。全部で下から(あんず)(うぐいす)(あお)(こん)(あい)菖蒲(しょうぶ)(あか)(べに)(あかね)の9つだ。この学校出身の冒険者に茜はいない。冒険者になるやつは茜を目指すんだ。」

(冒険者か。そういえばエディも冒険者になりたいと言っていたな。俺も冒険者やりたいなー。)

俺は前世でRPGゲームをよくやっていたため冒険者には憧れがある。

「一週間後に実技テストを行う。ダンジョンに入り、2時間生き残れ。パーティーを組んでもいい。ギブアップしたいならテレパシーの付与がかかったこの魔石を使え。これで私に連絡をしろ。」

先生は魔石を全員に配っていく。

(テストか。ダンジョンなんて入ったことないしちょっと心配だな…)

冒険者になりたいが、いざダンジョンに入ることになると知ると急に不安になる。

「マイク、お前とパーティー組んでいいか?」

何気なくエディは俺を誘ってくれた。

俺はあれからエディと仲がよくなったのだ。ここは迷わずOKすることにした。

「もちろん!」

先生が魔石を配り終えたみたいだ。

「今日はここまで。昼休みにする。」

先生はそう言うと教室を出ていった。

教室がザワザワしてくる。みんなパーティーをどうするか相談しているみたいだ。

「パーティーが二人だけだと少ないよな。」

エディがそういうと、

「そうだな…。俺はまだ戦闘回数が少ないし。」

と、俺もパーティー人数を改めた。

なにしろエディ以外に友達がいないし、モンスターと戦闘経験はゼロだから。

「あの、ちょっといい?」

「ファ??」

突然女の子の声がして驚いてしまった。女の子に話しかけられたのは久しぶりだから多少緊張する。

「ダメだった?」

「いや全然大丈夫だよ!」

この女の子はナセリー。黒髪のボブショートがよく似合っていてかわいい。

確かナセリーはいつもエディのことを見ていて仲のいいイメージだ。まさかエディが好きでこのパーティーに入ったなんて… まさかね。

「歓迎するよ!」

エディはそういって笑った。ナセリーの顔は赤くなっているが、そのことに気付いていないらしい。

そして、もう一人の女の子が俺たちに話しかけるも、誰一人として気がつかない。

「あの…ちょっといいですか?」

「一応自己紹介しとくよ。俺はエディだ。」

「俺はマイク。」

「私はナセリー。よろしくね!」

「あの!」

女の子は無視していた俺たちの中に無理やり割り込んできた。

この女の子は髪を2つ縛りしてリングのように丸く結んである。水色の髪がきれいだ。

気配がなくて全然気付かなかったのは彼女の声が小さいのか、影が薄いのか…。

(この女の子はペネロペだった… はず。)

「私を… パーティーに…」

「もちろん!」

「ありがとうございます。私の名前ペナロンといいます。えっと、名前間違えられやすいです…」

「あ…」

俺は名前を間違えて覚えていたようで、思わず声を出してしまった。なにしろ、ペナロンはいつもおとなしかったから。

「ん?どうしましたか?」

「いや、なんでも?」

俺はペナロンの名前をしっかり覚え、チームワークを良くしようと志した。

ともかく無事にパーティーを組むことができた。とりあえず今回はなんとかなりそうであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ