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僕の記憶をキミにあげる  作者: えあてぃー
1/3

一話

ピッピッピッピッ「目をあけて、」グスッグス。誰かの泣いてる音が聞こえる。

誰だろ。

そう思い僕は目をあける。

「だ、れ?」「私よ、あなたの彼女」「か、の、女?」「そうよ」「嘘つき」「、、、。バレた?」「バレバレだよ」「ていうかこの遊びあきない?」「全然あきないよ」「まぁ、だろうね。」

そう、彼女は僕の彼女でもない。ただの親友。名前は、なんだったかな。

色々あって僕はこの世界の全てが分からない。

「ね、私の名前思い出した?」「全く」「うーまだ思い出してくれないかぁ。」「でも気長に待つしかないよね、、、。」「ごめん」「いいよ、慣れたから」「でもキミから言ってくれたって良くないかい?」僕は体を起こし彼女に言う。「それじゃつまらないじゃない。」「そういう問題?」僕は首をかしげる。「そう、この世界の事をキミは自分で知っていくんだ、そっちの方が絶対面白いに決まってる」彼女はそう言った。「世界とか、かなりのスケールになってない?」「別にいいでしょー!」コンコン、ドアを叩く音がする。「どうぞ」「あら、起きたのね、これ、アイス買って来たわよ。」この人は誰だろう。「えーと、あなたは、」「まだ思い出せないのね、あなたの母親よ。」母親、、、。ドン!!「いて!」「あらぁダメでしょ。瑠愛、お兄ちゃんを困らせちゃ。」「はーい」「ねぇお兄ちゃん、私と遊ぼ!」「お兄ちゃん?僕のことかな?お嬢ちゃん」「そうだよ!変なお兄ちゃん、どうしたの?」「瑠愛、お兄ちゃんは疲れてるからまた今度にしなさい」「はぁい。

」「じゃあ私、帰るから!またね!」そう言い、彼女は部屋を出ていった。「えっと、あの子の名前、母さんは知ってるの?」「知ってるわ、でもあの子と約束して、あなたが自分で思い出すまで言わないって、約束してるから。」「そっか、」「私たちも帰るわよ!瑠愛!」「はぁい。」「またね!お兄ちゃん!」「う、うん。」

実の所を言うと、僕は記憶障害がある。一日で記憶が無くなってしまう。だから、僕は日記を書いている。部屋と言うのも病室の事。「今日もまた、彼女が来てくれた。嬉しかった。でも申し訳ないといつも思ってしまうっと。」日記を書き終えたので、病室の外に出ると、母さんと瑠愛が先生と話していた。

「先生、息子の病気は治るのですよね!?」「それはまだなんとも言えません。もう少し経過をみましょう。」「分かりました。」ガッシャーン!!凄い音がして、僕はその音がした所へ走った。そこには、人が、彼女が、倒れていた。「おい!やばいぞ!女の子が倒れている!」「大丈夫ですかー!?聞こえますか!?」「先生!あの子が!」僕は主治医の元へ駆け寄った。「分かりました。キミはここにいなさい。」「はい!」

「AED持ってきてー!」「処置室運んで!」もう僕はパニックだった。「先生!彼女をお願いします!」僕は先生にそう頼み、先生はうなづいて彼女を処置室に運んだ。そこからどれだけ時間がたっただろう。そう思っていたら、彼女は車椅子にのって処置室から出てきた。

「大丈夫!?」「誰ですか?啓介?」「啓介って、」ドン!頭が痛くなってきた。「僕の、名前、かな。」よく見ると彼女の両目には眼帯がついていた。そして彼女は悔しそうな声で「私、目、見えなくなっちゃったみたい」

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