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9緊急と魔物

2日後の朝、ユニム村の廃村では魔物が押し寄せようとしていた。


その頃、タルト国の冒険者ギルドでは、緊急依頼が貼られ冒険者が集まっていた。


「いいか?!!これから行くのは、言わば戦場だ!!弱い魔物だと思って侮るな!自身の確実に倒せると思う魔物だけを倒せ!無茶はするな!あと、廃村には絶対入るな!」

冒険者ギルド本部では、副マスターが指揮を任され冒険者に指示を出し準備を進めている。

そこにレイノとアネットの姿もあり、これから討伐に向かう準備をしていた。


(なんだかワクワクする展開になってきた…魔物の大群だという話だし、かなりのレベルアップが期待できそう。まぁ、アネットがいなかったら1人で奥に行って全力を出せるんだけど、まぁ地道にレベルを上げるのも楽しそうだしいいかな…)

レイノはそう思いながら自身のスキルを確認しつつ創造魔法で魔法を作成する。

ちなみに今のレイノのレベルは3。未だに、シュトレインで戦った4匹以外の魔物を倒してない。

  


創造スキル

  分身体、瞬間移動、アイテム製作、など〔省略〕

既存スキル

  人語理解、隠蔽10、アイテムボックス10、索敵10、鑑定10

魔法スキル

  創造魔法7種類、初級魔法6種類、中級魔法5種類、上級魔法5種類、最上位魔法4種類

  闇系派生魔法2種類

  回復系統魔法3種類


レイノのステータスにある魔法とスキル欄には、いくつもの魔法が並んでいた。創造スキルも既存スキルと分割するようになり、スキルが増えると整頓されるようになった。ランダムテレポートは削除された。

細かいステータスは従来通り、さらにクリック意識で詳細を覗くことができる。

ちなみに、隠蔽で他人からは初級魔法レベル1のみを表示している。魔法スキルの技名はあるが種類の数だけ表示し、省略。




鐘が鳴る。


「時間だな…それでは!最後に一言だ!作戦は無い!生きて帰ってこい!!以上だ!」

レイノがステータスの確認を終えると、副マスターは最後に一言言い。周りの冒険者達は慌ただしく冒険者ギルドを出ていく。


すると、副マスターが近づいてくる。


「貴様がアネットの相棒か随分小さいんだな。いや…そんな事は関係ないな…名前は?」


「あ…はい!レイノと言います!今日はお願いします!」


「おう!丁寧だな、だが冒険者なら敬語はやめておきな舐められるぞ。私は副マスターで、お前さんが支部で会ったアルトの妹、キーネだ。よろしくな!」

レイノが答えると副マスターは自身の紹介を軽くして冒険者ギルドを出ていく。


(そう言えば敬語は駄目だって本でも見たことがあるな…それにしても、キーネさんでかい…。)

レイノはキーネ後ろ姿を見てからアネットの胸をみて一言そう思った。


「それでは私達も行きましょうか!」


「う、うん」

アネットはレイノにそう言うと出発する。






――レイノが出発した同時刻。ユニム村ではすでに戦いが起こっていた――



 村の入口までは平原が続いているが、奥には森が広がる場所で、ユニム村とはあるが、今では廃村と墓地があるだけの場所だった。その奥の森からは魔物の大群と鎧を着て大きな鉈を持ち、黒い角がある魔物が湧き出ていた。

 その大きな魔物の見た目は、頭は牛で上半身は人間。下半身は蜘蛛の異様な見た目をしていた。ケンタウロスとアラクネが混ざったような存在であった。

他にも大きな魔物がいたがこの牛頭の魔物は特に異質の存在だった。


「…!!何なのこいつ…!!鑑定!」

イースの周りにはゴブリンや、オークが倒れている。イースは1人魔物と戦っていた。

イースは自身のステータスと異様な魔物のステータスを見比べる。


 名前・イース  種族・天使 年齢18歳〔??歳〕

  レベル・100

  職業・女神 

  称号・守りし者

  戦闘パラメータ

     HP 9999 MP 7000

     STR999  VIT999 INT999

     DEX999  AGI999 MND999

  スキル

  心眼8、鑑定9、創造魔法、索敵5、身体強化8、超速連撃、双炎連撃、一閃、転換、防御壁7、省略

  ユニークスキル

  負の代償


アナウンス

 [鑑定スキル・憤怒のアルマニスと判断。ステータスを表示します。」

女神の鑑定で女神の頭の中にアナウンスが流れステータスが表示される。


アルマニス・クリスタルの魔物

    レベル120 

     HP20100 MP7000


     STR1920 VIT2231 INT100

     DEX304  AGI60   MND80

ユニークスキル・予知レベル1

        

「え……何なのこれ…様子を見た時はこんなのいなかった……それよりも、ユニークスキル持ち…?予知って未来を見るの?……はは…勝てる気があまりしない………でも!でも!!あの人は逃げなかった…!だから!!私も逃げるわけにはいきません!!」

イースはもう一本の剣を取り二本の剣をアルマニスに向ける。


「スキル!身体強化!!…!スキルっ!超速連撃…!!」

イースがスキルを発すると同時に踏み込み、かなりのスピードで敵に向かってダメージを与えようとする。


が。


敵はそんなイースの上半身を分かっていたかのように素早く掴む。


「ッ!!…な…んで…!」

武器を落とし、もがき苦しむイースに魔物のアルマニスはニヤリと笑うと、イースを喰らおうとする。


「くっ…そっ!」(スキル!転換!)

イースがスキルを発動させ近くにあった荷物と自身の位置を入れ替えた。だがそれをしてしまったが為に荷物の中身にあったポーションをほぼ全て握り割られてしまう。



そうして動きは遅いアルマニスからしばらくの間逃げながらも一本の剣を拾い戦ってはいたが…。



「はぁはぁ…どうしよ…何か打開策を考えないと」


考え事をしようとするイース。すると脇腹に激痛が走る。

「!!?、しまっ…!きゃ!」

イースのスキルである索敵内にいなかった。別の魔物であるゴブリンマジシャンがイースの脇腹に水魔法を撃っていた。


「カハッ!!」

その衝撃で近くの木に叩きつけられ血を吐くイース。周りにはゴブリンマジシャン達が集まりだす。


「主様…レイノ様…」

イースは、倒れほんの少し空を見ていた。


「見ていてください…私は……この国とレイノ様を守ります…。」

イースは自身の心臓の位置に手を当てる。

それと同じくゴブリンマジシャンが近づき一斉に魔法を打ち込もうと唱え始める。



そして…。



「負の……」

イースがユニークスキルを唱えようとした瞬間目の前にいたゴブリンマジシャン達が一瞬にして消し去り、イースの前にはローブ姿のレイノが立っていた…。


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