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1始まりと異世界

最初の投稿となりますので、カッコの使い方など不慣れな部分が多いかと思います。

それから、まともな変換になってなかったり誤字や設定の矛盾などが多くあるかと思いますので、耐えれないと思う方はお早めにページを閉じることを推奨致します。

それでも良いと思う方だけ御覧ください。







 僕は高校2年在学中の男子生徒、名前は片隅かたすみ 折愛のあ

 今、僕がいるクラスは、文化祭での出し物を決めている。そして生徒会長がリーダーとなっている教室だ。


「食べ物もいいですね!調理室を借りましょう!」

 教室の黒板の前にいるのは生徒会長で、元気よく話をしている。


「料理が特に上手い人はクラスに片隅くんと会長ですが…。」

 前に座っていた生徒が呟いた。


「そうですね~では、私と片隅さんがメインに作りましょう。ね?のあくん♪。」

 呟きを聞いた生徒会長が人の指定をする。


「……はい。」

 反応するように折愛のあは、半ば強引に声を出し返事をする。(勘弁して頂きたい…僕は文化祭でゆっくり本を読みたいだけだ。)折愛はそう思いながら返事してその場を凌ぐ。


「では、他の作業を…………。」

 返事を聞き少し笑みを浮かべた生徒会長は話を続ける。



(生徒会長には毎回、手を焼いている。元気で押しが強く正義感があり大体何でもできる性格だからか皆に尊敬されているようだ。それに、とてもお節介さんだ。

 その点僕は暗い方で、なるべく他人とは接しない。いや、壮大に言えば、この世界がつまらないから僕も暗くなってるのだろうか。

 世の中がある程度平和なことはいいが、技術が発展しすぎて小さい小言も叩かれてしまう時代にうんざりしているのかもしれない。

 ただそんな世界でも、楽しめるものはたくさんある。例えば今、僕が読んでいる本。これは僕が尊敬している方が書いた物で、異世界物の本で魔法や剣が飛び交う世界が描かれている物の1つだ、僕は50冊くらい同じような展開の本を読んでいるが飽きないで、めちゃくちゃハマっている。

 大自然で魔物やドラゴン相手に、凄まじい力で圧倒する想像に、自分を重ねたり、展開を想像するのが楽しいのである。

 だけど皆には本を読んでいるのは勉強だと適当な事を言っている。趣味は隠しておきたい、そう思ったから……。

 あと他に楽しめる物と言えば、ゲームやパソコン、ネットで知り合った身内とオンラインゲームで遊ぶとか……。

ついでに言うと本の定番であるハーレムなども妬ましくは思…う。)



「のあくん!話聞いてた!?君は文化祭で…………。」

 外を見て、考え事をしていたら、前で話していた生徒会長がすぐ近くまで近づき話し出す。謎のお説教が始まった。そして、生徒の注目を浴びる。


(あぁ、またか…何を考えているのか分からないが、気に入らない物を見る目だ。いつもその視線は苦手だ。ホント現実って辛く思う。いっその事、異世界に行ってみたい。)

 折愛は周りの目を横目に思う。


 そう思った瞬間。

 

 教室全体の床に文字が浮かび強く光り、教室内はパニックなった。


 (これは!?まさか!本にあった定番の転移紋!?逃げる?でも動けない…!)

 僕は床の光る文字を見て20秒ぐらい経ってから理解した。


 30秒ぐらい薄く光っていた光は次第に強くなりクラス生徒全員を光で包む。



 光が止んで目を開けると、そこには何度も、異世界物の本を見て想像したであろう空間。

周りには騎士がみんなを取り囲み、正面の台座には王と思わしき人物がいる。側には誰が見ても綺麗と思う女性が立っていた。


 皆は突然の事で、戸惑っていた。

だけど、その間に折愛のあは理解していた。

ここが異世界である事や本にでてくるであろう出来事がこれから起こるを。

折愛のあは何度も異世界物の本を呼んでおり、この状況では、そう思うしかなかった。



「ようこそ異世界人よ、そして勇者達よ!ワシはこの国、シュトレン国の王である。」

王と思わしき人物は、場が少し静かになると語りだした。



(その様子を本来は見て動揺してしまうが僕は違う!このチャンスは逃したくない。転移したとなれば……。)

 折愛のあは王の話について大体察していたので、急いで確認することがあった。


(今のうちに自分のステータスだ!定番なら開くはずだけど、これは博打でもある。もしステータスが周りに見えるタイプなら注目をされてしまう。だけど、ここで確認しなければ後で最悪死ぬ可能性があるはず!。)

 折愛のあ自身のステータスだった。

 死ぬ可能性があると思うのは当然で、異世界物の定番と言えば、勇者なら、訓練や旅に連れて行かれたり商人なら国に使えさせられたりするが……ステータスが全てであるが故にさらに低いステータスは元の世界に返すと、嘘を言われ最悪殺される事が多いからである。


(一か八か……!目を瞑って心の中で唱えてみるか……。)

 覚悟を決め折愛は心の中で唱える。

(ステータス……!。)


フォンと脳内に音がなる。


(開いた!だけど目を閉じたままでは見れないのか……終わったか……。)

 同時に目を開け周りを見渡すが王は話を続けている。騎士もこちらを見てはいるが、それ以外には反応がない様子。


(ふぅ、なんとかなったようだ。そしてこれが僕のステータス…!ん?虫か?いや、カーソルがあら荒ぶってるな。あ、なるほど意識するだけでこのカーソルを操れるのか手を動かさなくてもいいのはありがたいが、ご都合すぎる気もするな、ははッ…)

安心した様子でステータス画面を見つめる。



(それでステータス…職業は、8代目創造者?…え?どいう職業?レベルは1と、種族は人族、これは当然かまだ来て何もしてないしな。それで、肝心のスキルは…創造スキル、創造魔法、鑑定……)

 折愛のあはステータスを確認するが、ステータスの異常に思わず喋り出しそうになり口を抑える。


「!!!…。」


(危ない危ない…驚いてはいけない!でも創造スキル!?よく本に出てくる創造スキルは本気でやばいものだぞ?いいのか?いいのかな?!だ、だけど、あるものは仕方ないか…?。だけどこれはまずい!!見つかったらどうなるか…こればっかりはわからない!まだレベル1だし、想像だけど下手したら王の上に立てるものは潰しにかかるんじゃないか?!)

 折愛のあは焦った。


 状況を飲み込めず悩んでいたところで一人の兵士が扉から出てきて王の元へ近づく。


「女神か…忙しい時に…」

 何やら耳打ちをしていたが、直ぐに王の表情が堅くなりだした、そして、王が呟く。



(ん?女神?この世界、女神が普通にいるのか?本の通りなら僕らが転移してくる時に干渉してきそうなもんだけど…)

 折愛はこの世界の女神について少し考えていた。


「そうか!これはいかん!おい!鑑定の準備だ!この者達の鑑定を急げ!厄介者がいるかも知れん!探せ!勇者もじゃ!他の者は決めていた事にあたらせろ!」

 王が黙り込んでは、しばらくするとハッとした顔をして、大きな声で口を開く。


「「「ハッ!」」」

 その声に騎士が反応し数人が準備を仕出した。


「しばしの間、その騎士が案内する部屋で休んでいよ。」

 王は、騎士に指示を出したあと、生徒達にも別室で待機するよう指示した。



(ん?厄介者?いや、それよりも、僕のステータスを隠さないと!ここが異世界なのは十分わかったし……そして、今の想像者であるステータスを鑑定されれば、王は僕に何をするか分からない……。)

 入り口に見張りの騎士がいる大部屋に入って折愛のあは考え込む。そしてステータスをいじりだす。


(なるほど、パソコンのようにクリックで細かい所が見れるのか…。えっと。)

 折愛のあは意識をステータスに当て創造スキルをパソコンを扱う感覚で無意識にクリックした。

すると詳細が表示された。


【創造スキル】

 詳細・ありとあらゆるスキルを一部条件付きで生成できる。

    創造したスキルがすでに存在している場合、スキルをその場で取得する。

    スキルの生成方法

     スキル名と想像を重ねる事により生成可能。

     尚、過度な能力は、それに合った代償が付与されます。

 

(え?代償?とりあえずはステータスがあるなら、この世界に隠蔽は恐らくあるだろう…。生成、隠蔽ッ!。)


[ステータス隠蔽を受託。既存スキル、隠蔽レベル10と判断します。

創造スキル生成に失敗、既存スキルを取得成功。]


 何処からともなく、アナウンスの様な女性の声が頭に鳴った。


(良し!)

 スキルが成功し、喜んだ瞬間クラスメイトに肩を叩かれ驚いた。


「わっ!」

 肩を叩いたのは教室で隣の席だった愛川早梅あいかわはやめ


「下向いて大丈夫…?」

 下を向いていた主人公に声を掛ける。その後も淡々と会話をする。


「うん…でも、これからどうなるんだろうって思ってた…」

 会話をしつつ自分のステータスの隠蔽を発動する。


(スキル隠蔽!ステータス!)

 ステータスの隠蔽は相手から見える時の指定ができるようだ。


(なら、他の人の職業と並べれば大丈夫だよね……えっと、同時に、周りの人を鑑定!)

 すると、クラスメイトの顔近く当たりにウィンドが開く。


(5人が村人…16人が剣士…4人が弓使い…6人が魔法使い、1人しかいないのが勇者…か。って勇者が生徒会長!?いや、あの正義感の強さだ納得するしかないな…。なるほどじゃあ、無難に村人にでもしておくか…これなら自分も合わせて6人。すぐに殺されることなんて…いや、まてよ?)

 クラス32人全員のウィンドを見て考え込んだ後、何かを思いついたように、行動をとる折愛のあだった。



「準備ができた!鑑定を始める!!王の間へ来い!」

 しばらくして騎士達が準備をできたらしく呼びに来た。さっきの王座の前に通され、騎士の前には、長いテーブルに水晶が3つほど置いてあり、水晶の隣に鑑定師が立っていた。


「水晶の前にどこでもいい!並べ!」

 騎士が並ぶように指示する。


「3人ずつ前に出てこの者達に見てもらいなさい。」

 皆が並び終えると王が口を開く。


 順番に鑑定が進み、勇者も歓迎され順調に終わっていく。しばらくすると順番は折愛に回ってきた。

水晶に手を出す。



「王様!いらっしゃいましたぞ!此奴です!」

 鑑定師の一人が慌てた表情を見せると同時に王に向かって言い放った。


ステータス

  名前・片隅折愛  種族・人族 年齢17歳

  レベル・1

  職業・8代目創造者 

  称号・転移者

  スキル・鑑定


 折愛のあのステータスが創造者だとバレてしまったのだ。

 

「お前は一度、この騎士と手合わせを行え、ただし、武器は外にある木の剣だ。」

 その言葉を聞き王は、折愛のあを厄介者を見るような目で言う。


 その言葉に皆不思議がりザワつく。もちろん僕も不思議に思った。


(手合わせ?ステータスで創造者だけは表示したが戦闘力があるようには見えないはず…それに木の剣だと痛めつける事はできてもすぐに殺せはしないはず…?ボコボコにして見せしめるのか?だが…)

 色々な思考がめぐるがその答えは早くにやってきた。


 近くにいた騎士であろう人物が動き、王とアイコンタクトをとる。


「では2人は向こうの扉から外へゆけ」

 そして王が指示し、2人は歩き出した。


 少し歩き、扉に差し掛かった瞬間、手合わせするはずの騎士が真剣を抜き、折愛のあの首を狙って切った。


「「「キャアァアアアア!!!」」」

 切られた首は血を吹き出す、体は床に倒れ、血で汚れる。周りはその状況を口を覆って、一瞬静かに見ていたが、騎士が剣を収めると女性の悲鳴が出る


しばらくして静かになると。


「どうして!……なんで!!。」

 勇者である生徒会長が歯を食いしばったあとに王に怒鳴る。


「かの者の職業は災いを起こすであろう職業だからだ。」

 ため息をつき、王が口を開く。


「それでも!可能性があるからと言って、話もせず殺すなんて!」

 その問に生徒会長は怒りを抑えきれないように放つ。


「可能性があるからこそだ!先に潰しておかねばいかぬのだ!ここはそういう世界だ。異世界の者よ!

これからお前達にはこの国で厳しい訓練をして5年後に魔王を討伐してもらう…!」

 王が口を挟む


「なっ……そんな……!」

怒りを込みながらも、これからの事を聞き戸惑う勇者



王の言葉を屋根上で聞いていた者が口を開いた


「なるほど……保険をかけておいてよかった。うん!スキルの創造で分身体を作っておいて助かったぁああ!。」

 先程の行動とはこれだった。


 別室に行った時、クラスの者にはトイレと言い、トイレの個室で、スキル分身体を生成。分身体はトイレを出てクラスに合流し、本体である折愛のあはしばらく隠れた後、スキルを創り、外に出て操作をする。


 分身体スキルは、自分の分身を作り遠隔操作で、自由に動かせると言うものだ。


 もちろん体全てを構成するので、本物の肉体と変わらない。音も目も共有している。共有していないのは痛覚ぐらいだ、さらにスキル創造で瞬間移動テレポートを生成。見た事のある場所なら瞬時に移動できるというものだ。



「それにしても、この2つのスキルには代償がなかったな?すごい能力のはずだけど…うーん?」

 折愛のあはスキルついてに考えていたが直ぐに考えを止めた。



「しかし、分身体死んでしまったかぁ……切られた感覚は無かったけど、正直怖かった……これからは、この姿では出られないな……ならば、姿を変えるスキルをつくればいいじゃないか!分身体とは言え自分を殺されたのに、これからの事考えるとなんだかワクワクしてきたな…!よーし!」

 外に出た折愛は真夜中の下、城の屋根にスキルで移動していた。そして城の屋根の上で独り言を始める。



「どんな見た目にしようか…あと名前だな。確かオンラインゲームをしていた時のキャラクターが、中々イケメンでかっこいい見た目でやってたっけな!それを真似よう!…よし、まずスキル創造!肉体変更!」

 背伸びをし、外見を変更できるとワクワクしてステータスを見て、発言する。反応しアナウンスが流れる。


[肉体変更を受託。スキル肉体変更を生成失敗。想像力及びスキル名が一致しません。さらに具体的な想像力とスキル名を要求いたします。]


「た、足りない!?そうか、想像力が乏しいとこうなるのか……複雑だ……ならゲームの様なキャラクリエイトで……スキル創造!外見変更!。」


[外見変更を受託。スキル外見変更の生成が成功。スキル外見変更を取得しました。それに伴い使用後に代償が発動します。]


「え?あー!ついに代償がここで……だけどここで見た目を変えないと確実に面倒になるから……そもそも人前にでれない!仕方ない……よな?スキル外見変更!。」

 折愛のあは驚いたが、諦めた顔で一人喋る。


[スキル外見変更が使用されました!代償により外見がランダムで変更いたします]


「え!?」

 折愛のあはさらに驚くが、アナウンスは続く。


[強力なスキルの為、追加の代償を要求します。今後類似するスキルの生成を不可能とします。]

 開いた口が塞がらず呆けた折愛はそのままスキルの光に包まれた。しばらくすると光が止む。


「あー…。スキル創造。アイテム製作。」

 そして折愛は呆けたまま、スキルを生成する。


[スキルアイテム製作を受託。アイテム製作の生成が成功。アイテム製作を取得しました。

 それに伴い代償が発動いたします。身長が165から130になりました。]

 アナウンスが再び流れる。



「は!?130!?小っさ!!え、なに?服が大きいような…えっ。僕…小さくなった…ん?。」

 代償の結果に驚きに思わず声が上がる。


「ま、まさか!?嘘だろ!?」

 さらに声に違和感があることに気づき…慌てて確認する。


「アイテム製作!手鏡!!」

 声の違和感、そして身長、さらには身体自体の異変に気づいて先程創ったアイテム製作をする。


[スキルアイテム製作、手鏡を魔力により生成を成功しました。]

 アナウンスが流れる。


「へっ?……まじ?……まさかのこの姿……!!小さいけど胸があるし、あるはずのものは無いし……これ耳……ちょっと尖ってね?それに金髪ってまさかエルフ?しかも……幼女…?。」

 鏡を創り、顔を見みて、自身の体を触り色々確かめる。


 腰丈はある長いサラサラの金髪、丸く明るいエメラルド色の目、丸い小顔の幼い顔、短めの尖った耳は漫画などに出てくる幼いエルフそのものだった。そしてステータスも確認すると、種族の人族がエルフに変わっていた。


「エルフって……俺、エルフって……そんな……しかも性別まで……理想のカッコいい大人の男になって夢のハーレムを作る計画が……。」

 成りたかったものになれなく、ショックでその後、夜が明けだすまで折愛のあは呆けているのであった。


「朝か…これからこの世界で、そしてこの体で生活が始まるんだな…。自分の名前…決めないとな…」

 朝になり明るくなった街並みを見て思う。


 そう言って日の出をしばらく見つめていた…。


 折愛の分身体が死んで、クラスの生徒に王が次の命令をしていた頃。

タルトと言う国から折愛のあの居るシュトレン国に向かう道中に、白く長いフード付きのローブを羽織った女性がシュトレイン国へ歩いていた…。

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