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魔物と飛び降り

ちょこっと方言が混ざってます。

これとあと1話夜編が続きそうです。(早速予定が狂う無計画な作者であった)

「私達、囲まれているみたい。」

「それは本当か?」

だとしたら、可能性として高いのは……

人間、ゴブリン、オーク、オーガあたりか。

人間は除外できるとして、この状況でこいつらはマズイ。

魔物の中でも亜人種と呼ばれているこいつらは厄介だ。指揮官が統率を執って行動するから、同士討ちは望めない。そして、向こうは夜目が利く。前衛、後衛のバランスがとれており、前衛のみ、後衛のみの場合よほどのレベル差や人数差がないとやられる。

僕も加奈恵もそこまでレベルは高くない。それこそ、この町の近くの亜人種と同じくらいだ。

それなのに、この数の差。単体攻撃魔法しか使えない僕と支援魔法しか使えない加奈恵の組み合わせで突破するのは不可能。

なら、ここは逃げるしかない。でも、どこへ?橋の両端は亜人種に塞がれている。なら、1つしかない。

「加奈恵、僕が合図したら、防御力増加の魔法を頼む。」

「わ、わかった。」

音は近づいてくる。橋の上から見えるところに、亜人種と、その配下だと思われる獣種の魔物が現れた。

「今だ!」

「月光よ 我らに大いなる護りを」

直後、少し打たれ強くなった感じがする。

僕も魔法を詠唱する。

「炎よ、水を熱せ」

川の水の温度が上がっていく。そして、そのまま連続詠唱らラピッドキャストする。

「水よ、宙に舞え!」

発生したのは、沢山の水蒸気。そして、水蒸気が空気を飽和させる。

そして、湯気が現れる。この中なら、亜人種でも、視界は良くない。

「加奈恵!」

僕は加奈恵を引き寄せ、橋を飛び降りた。直後、感じる水の衝撃。これを和らげるために、加奈恵には防御力増加の魔法を頼んだ。

「水よ、我が意志の下に動け!」

水流を少し操作する。

流れに身を任せ、岸へと移動する。

「なんとかなったか……」

今ので魔力状態がロック値まで達してしまったようだ。数時間は魔法が使えそうにない。

「………ありがとう。」

「どういたしまして。」

そう言い、加奈恵の方を見て、すぐに目をそらした。

加奈恵も僕のその反応で察し、俯いた。

「………なんか、ごめん。」

「別に………いいよ。こうしなきゃ、死んでたんだし。」

加奈恵が少しだけ不満気な声で答える。

「…………なにか、僕にできることはある?」

「じゃあ、私を宿までおぶって。」

…………………………は?

どういう意味だ?

おぶる

→おんぶする

という方言になります。北海道や博多など、意外と多くの地域で使われている方言ですね。


自己申告ステータス

キャロ・ロット

身長:162

体重:お金を積むなら教える

特技・趣味:料理、人をからかう

黒歴史:料理を始めた頃黒焦げの物体を作ってしまったこと。

目、髪、好きな色:黄、茶、緑


作者の感想

商売人ですねぇ……

人をからかう=趣味。加奈恵ちゃんが苦手意識を持つ訳だ(彼女はからかわれるのが嫌いなのです)。

料理は最初はそんなものでは?

作者は未だにエグい料理ができますよ?

実はキャロさんの名前が決まってから宿屋の名前が決まってます。

宿屋をイメージしたときに最初に出てきた宿屋は、Ag moonでした(著作権引っ掛かりたくないので書き方いじってます)。そのmoonからうさぎ、人参と連想し名前が手抜き感半端ない名前になりました。カルスというのはググってくださると助かります。


用語解説

ロック値

魔法を連続して行使すると魔力波が乱れ、制御できなくなっていきます。この、制御できる魔力波の乱れの最大値以下が、行使できる魔法による魔力の乱れになります。魔法行使時に乱れがロック値に達すると行使しようと練り上げた魔法が消え、一定時間魔法が使えなくなります。MPとは異なる値です。

Q:マルチマジックは影響を受けないの?

A:マルチマジックは魔法を複製して重ねる魔法なので、魔力の乱れは元となる魔法のものです。マルチマジックは、MPのみを消費します。

Q:ラピッドキャストの影響はある?

A:ラピッドキャストはちょこっと無茶な詠唱なので、影響がでます。通常詠唱の1.0+n/10(nはラピッドキャストの回数)倍の乱れが生じます。

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