表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/23

盗賊と複数累乗魔法

僕は渡邊光。

17と11歳。

得意なことは攻撃魔法。

今日、僕は。

いや、僕たちは旅の途中である。

行き先は冒険者の町、ジーク。

そこで、冒険者登録をしようと考えている。

この旅のメンバーを紹介しよう。

僕以外のメンバーは3人。

一人目は、剣と盾による戦闘を得意とした「楯山たてやま 直輝なおき

二人目は、弓による遠距離攻撃を得意とした「弦巻つるまき 由美ゆみ

三人目は、支援系の魔法を得意とした「三樹みつぎ 加奈恵かなえ

今更だけどバランス的には滅茶苦茶良いメンバーなんだよなぁ………

冒険者になったら、少しの間はこのメンバーで冒険しようと約束している。

僕らは徒歩で移動している。次の町まであと2時間くらいになるまでは、順調に進んでいた。

までは、な。

面倒なことに、盗賊にあった。

今現在、盗賊に襲われている。

「荷物さえ置いていけば、命までは取らねえ。さぁ、どうする?」

テンプレ頂きました。

「置いていく訳ないだろ」

直輝が言う。まぁ同意見だけど。

「そうか。なら仕方ねぇなぁ」

ニヤニヤとする盗賊。

わー。こういうのもテンプレだー(棒読み中)

「お前ら、いくぞ!」

「「「応!」」」

盗賊は4人。

こっちも4人。1対1でどうにかするつもりはないけど、人数は等しい。

剣を持った盗賊が上段から斬りかかる。

直輝が、持っていた「盾」でその剣を受け止める。

体格差で押し負けそうになる、が。

「力の加護を、パワーアップ」

加奈恵の支援魔法によって筋力が増加する。

そして、力が釣り合う。

でも、互角じゃない。直輝の方が上だ。

直輝はまだ、「剣」を振るっていない。

もう一人、盗賊が直輝に斬りかかる。直輝は剣で受け止めた。

そして、直輝は徐々に押されていく。

でも。

矢が盗賊の頭に突き刺さる。

これは由美の特技でもある「精密射撃」だ。由美は25メートルくらいの距離なら、完全に狙ったところに矢を撃てる。風魔法などの妨害がなければ。

「燃え盛る炎弾 ファイヤーボール!」

僕は炎の魔法を放つ。もう一人の盗賊は炎に包まれた。

火葬の手間を省いてあげたんだから感謝してほしい。この世界では基本土葬だけど。

「餓鬼ども、なかなかやるな。だがなぁ、これならどうだ?

顕現せよ。我が求めるは紅蓮の壁 ファイヤーウォール!」

盗賊の周りに炎の壁が現れる。

これでは、直輝は近付けないし、由美の矢も燃やされる。

そしてこの熱量。この魔法はおそらく、火属性魔法Lv.4。

てか魔法書にありましたこれ。Lv.4ですねはい。

魔法のレベルはその魔法が持つ能力を表す数値だ。魔法レベルをnとするなら、その秘めた力は2の10(n-1)乗となる。

僕が使える魔法の中で、火に有効な属性は水。その中で、最もレベルが高いのは「ウォーターアロー」水属性魔法Lv.2だ。

相性が良いと効果は2倍になる。それでも、その差は2の19乗、52万4288倍なのだ。

同一の魔法を組み合わせることでその威力は2乗されていくが、僕以外、この魔法は使えない。

これを貫く方法は……………




…………あるかもしれない。いけるかどうかはわからない。それでも、試さないよりは全然良い。

「冷たき水よ。矢となれ……」

水の矢を生み出す。 僕の魔法を見て

「ふっ、無駄だな」

と盗賊が言い放つ。はたしてどうかな?

「数を重ねて1つになれ!」

水の矢の力が膨れ上がる。

「なんだ⁉」

複数の魔法の矢が重なる。

徐々に差が縮まっていく。

そして頭の中に言葉が過る。


『数多の魔法を同時に発動、重ねて増幅させる。この、お主のみに与えられたの力の名は…………』


複数累乗魔法マルチマジック、ウォーターアロー・3パワー!」


エネルギー価1073741824の炎とエネルギー価1073741824の水。

この2つが触れ合い、打ち消しあう。

炎のエネルギーが2、水のエネルギーが1ずつ奪われていく。

そして、536870912のエネルギー価を持った水が、炎を貫く。

「う、うわぁ!!!!」

魔法使いの盗賊は、そのままこの世を去った。

残ったもう一人は降伏した。神妙にお縄についてもらうが、本人があの盗賊に奴隷にされた冒険者だということがわかったので、情状酌量の余地はあるだろう。

なにはともあれ、どうにかなった。


………今更だけど、僕の思ってたマルチと違わない?

複数累乗魔法マルチマジック、恐ろしいですね。

ちなみに、

(相手の魔法Lv.-自分の魔法Lv.)-x(自分の魔法Lv.-1)+1=0(xは魔法の数)で相殺する

って式が成り立つよ!

この話だと

4-2-(2-1)x+1=0

2+1-x=0

x=3

ですね。

累乗の英語はパワーらしいので、今回は3パワーとつけました。多分そのうちなくなる。


自己申告ステータス

三樹 加奈恵(11歳)

身長:143

体重:ひっ……秘密です!

特技・趣味:魔法学、観察、スケッチ

目、髪、好きな色:碧、銀、白

黒歴史:そんなものありませんよ!

誕生日:14/27


作者の感想

そう!13月以降があるからなのです!(前回の続き)15月まであります。

この世界の人は成長がやや遅めです。

体重のところの書き方がちょっと可愛いと思うよ。

黒歴史を挙げるなら、実は光くんが寝ていr………………

そんな睨まないでよ!わかったよ!伏せるよ!

そのうち本編で公開することになるかもだけどね!

これは言っても良い?…………じゃあこれだけは言っとくね。

許可貰えたからヒントっぽく。趣味に関係してます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ