狙撃と剣技(執筆途中)
ここ執筆途中ですが、諸事情により投稿します。
矢を矢筒から取り出す。
ターゲットを私に定められたらしく、殺気はさっきからずっと、私に向けられている。
私は弓に矢をつがえながら右足を半歩引いた。飛んでくる矢が見えたからだ。そして、矢がさっきまで足があった位置に刺さった。近場の矢であれば、軌道を読むのは造作もない。
「誤差1メートルちょっと、ね」
これが相手の、この距離――――体感で350メートルにおける誤差のようだ。
私が正確に射抜けるのは25メートルくらいだ。でもこれは、あくまで「正確に」射抜けるのは、だ。
私のこの距離における誤差は、だいたい90センチになる。だいたい50メートルごとに2倍になる。光いわく、「原点を25m地点とした、y(cm)=2のx/50乗」ということだそうだ。正直、何を言っているのかは理解できない。
弓を引いて放つ。放った矢は予想通り外れた。
次の矢をつがえながら、飛んでくる矢を見る。今度は当たらないから、避ける必要はない。
安全を確保した上で、矢を放った。今度も外れたけれども、惜しい軌道を描けた。
「風が読めてきた」
こうなれば、ほとんど誤差なく射抜くことができる。
次の矢をつがえながら、今度は右に1歩ずれた。飛んできた矢は案の定、その空間を通り過ぎていく。
その瞬間、矢を放つ。矢は思い描いた軌道で飛び――当たり前だけど、避けられた。
「隠し玉使うしかないよね」
隠し玉の矢を取り出す。この矢には小さな魔方陣が刻まれている。
『破壊作動式魔方陣「風」』。
使い捨ての魔法道具などに使われている魔方陣の応用版で、魔方陣が崩れると魔法が発動するというものらしい。
この魔方陣の効果は、
「魔方陣の破壊から15秒後に、魔方陣のある方から風が吹く、よね」
だから、放った後に矢の軌道を変えることができる。
「使うのはいつ以来かな」
私自身、この矢がどのくらい曲がるかはあまりわかっていない。でも。
「……やるしかないよね!」
今までの経験からくる感覚。それを信じて、構える。
そんなことをしている間に矢が放たれていたらしく、矢を、私の体を掠めていく。そして、それをきっかけに魔方陣が作動する。
――私の血が鍵となり、淡い緑色の光が生まれる。
14、13、12…………。呼吸を整えて、狙いを定める。
11、10、9………………。後は放つだけだ。
8、7、6…………………………。
私は矢を放った。
矢は見切りやすい速さで、空を駆ける。魔方陣の光が、軌跡を空に描く。
…………0。
光が地に触れる直前、光が一瞬、強く輝いた。
矢が落ちた場所を見つめる。向こうから、矢は帰ってこない。
「勝っ………………たぁぁぁぁ!」
☆
受験生な南野です。
しばらく活動を休止します。
おそらく、復帰は来年度です。
それと念のため言っておくと、光が4話であっさりと殺人やってますが、現代日本人の倫理感と違いすぎるような倫理感になる原因となったエピソードは(作者の脳内に)存在します。それは2人目のヒロインキャラが登場したときにでも書きます。
ちなみにこの作品、推敲してない部分はものすごく駄文です。




