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形見と由美

冬乃の自己申告プロフィールの作者欄を編集しております。

帰路のやつです。


この話は、2ヶ月以上かけて執筆してます。だから前後で食い違いがあるかも…………

なんだかよくわからない戦いを見たあと、私たちはジークへと戻ってきた。

私達は報告を全部光に押し付け、一足先に「カルス」へと戻ってきた。

「よっ、お帰り」

キャロさんの陽気な声に対し、「ただいまです」と返しながら借りている部屋の方へと向かった。


「そういえば、さ」

「何? 加奈恵」

加奈恵は人見知りが激しかったが、最近は私ともある程度普通に話せるようになってきている。

そんな彼女の口から、

「由美ちゃんはなんで、直輝くんを、その……………………

………………………………………好きに、なったの?」

と言われたのだから驚いた。私は、

「加奈恵が、光を好きな理由を話してくれるなら、ね?」

と言った。

「物凄く、難しくなるよ?」

それが、加奈恵の答えだった。

「難しくって、どのくらい?」

「今日の炎の、10倍以上、かな?」

「……………聞くのは、止めとくわ」

「じゃあ私も、聞かないことにする」

そう言って、加奈恵は本を読み始めた。

話さないことにはなったものの、私は、直輝との出来事を思い出していた。


~~~~~~~

私は、母さんが大切にしていたペンダントを、形見として持ち歩いていた。

このペンダントは、元々、親から貰ったものらしい。

そしてある日、ペンダントを落としてしまったらしい。それを父さんが拾って、届けてくれたらしい。それが、ふたりの出会いだったとか。


私が7歳のころの秋のある日、私はいつものように、狩人である父さんと、私が今よりも小さいころに病気で死んでしまった母さんの形見のペンダントと一緒に森へと来ていた。

そして、私は父さんから狩人としての技術を学んでいた。私には友達と呼べる同年代の子は居なかったし、他にやることもなかった。

家に帰ると、首に提げていたペンダントはなくなっていた。

私は次の日、朝早くからひとりで森に入り、ペンダントを探していた。この日の私は、周りがみえていなかった。

気がつくと、私は猪の群れに囲まれていた。

念のために弓矢を持ってきてはいたが、猪の刺すような視線に足が(すく)んで、手が震えて、何もできなかった。

猪達が視線を向けたまま近づいてきた。私は怖くて、目を背けた。

猪が地面に落ちた葉を踏む、ざっ……………ざっ……………という音が徐々に近づいてきた。私は悲鳴を上げたい気分になった。

だがそのとき、ざっざっざっという、猪のそれとは違う音が近づいてきた。

猪もそれに気付き、顔をそちらに向けた。

――その瞬間、辛うじて捉えられる位に素早い木剣が一閃し、ボコッという鈍い音と、猪の鳴き声を生み出した。

「来い!」

木剣を左手に持った同い年位の少年に、左腕を引かれていた。

そして、その手に導かれるように、私達は森を駆けた。

後ろから猪の悲鳴みたいなものが聞こえたが、逃げることに必死だった。



「はぁ…………、はぁ………………」

一体どのくらい走っただろうか。

森の外れにある川に、気がつくとたどり着いていた。

「大丈夫か?」

「……お陰さまで」

本当に、一時はどうなることかと思った。

でも、生きている。この少年のお陰で。というか、

「なんであんな時間に、森にいたの?」

「それは――――」

そこで、その少年は少し照れたように、

「――――心配だったんだよ。1人で森に入るのを見たことがなかったから」

「え…………」

心配。

ただ、それだけの理由で、彼は追ってきたというのだ。

だとしても、

「なんであんな時間に起き――」

「剣の修練だ。早朝なら涼しいし、あまり迷惑もかけない」

「…………ああ」

道理で、今まで剣を振るうこの少年を見たことはなかったのだ。だから、これまでなんとなくしか覚えていなかった訳だ。

「それと、これ」

そういうと、彼はポケットからペンダントを取り出した。

「これは……?」

「これを探してるだろうからって青い服の人から言われて、探した」

形見のペンダント。

それを受け取りながら。

「……自己紹介してなかったよね。私は由美って言うの」

名乗っておかないのは失礼だとよく言われていたから、軽く自己紹介をすると、

「俺は直輝だ。よろしくな」

彼―――― 直輝は笑顔でそう返してくれた。

そのときのことは、今でも鮮明に覚えている。


それから私は、時々、直輝と森に出かけるようになった。


~~~~~~~~

「ふふっ」

森の一角に、強大な「冬」があった。

その冬の中には、青い服を着た茶髪の青年と、一頭の氷付けになった猪だけがいた。

「これで、歯車(さだめ)を外れた因子は4つ」

そう独り言を呟く青年の姿はぶれて、銀髪の少女に変貌した。

「…………あと10年で、歯車(さだめ)運命(さだめ)へと還る」

その少女の姿はふたたびぶれ、そして

「世界は、私達が救う」

という呟きを残して、消えた。

いつも通りな投稿の南野です。

過去編やっぱり難しい…………。

私は恋愛には「しっかりとしたプロセスが必要」だと考えています。だからそれが書きたいだけの過去編です。

それでも、しっかりフラグを撒いておきます。

「最後に登場した少女の目的とは?」ってやつですね。

…………これ発覚するのだいぶ先の予定なんですが。忘れずに書けるのか、そこまで書けるのかが心配です。

ついでに私は気付いたのてす。「これ魔法しっかりと説明しないと「レベル設定どこいった」とか言われそうだな」と。

これは魔法の種類によって変わります。

戦闘に使えるような「攻撃魔法」、「強化付与魔法」はレベルがあります。生活に必要な「錬成魔法」、「変化付与魔法」はレベルがありません。

便利な魔法は適正さえあればニートでも使える、優しい世界です。

…………話は変わりまして、光たちはどんなものを使っているのか、実は全然設定がありませんでした(魔法式はしっかり考えてたくせに)。

という訳で作ります。設定もしっかりとメモします。装備プロフィールを最後に書きました。暇なら読んで頂きたい。

では、読んで頂き、ありがとうございました。


装備プロフィール

練杖(れんじょう)ミウ

光と加奈恵の武器。

全長30センチくらい(型はない)。

市販の量産品だが、魔力伝導率が高く、扱いやすい。

亜人種の素材を少しと、木材で作られている。

ジーク及びその近くの町で売られている。

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