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同情とニューライフ

辺り一面に広がる雲海。

僕はそこで、ある人?から、もの凄い同情の眼差しを向けられていた。

目の前にいる人物…………もといそのお方の正体は。

「お主の利用されっぷりは、神様やってる儂も同情するな」

そう、神様である。

「はぁ……」

困惑したような声を出す。

「なぁ、お主はお主のやり残したことをやりたいと今も思っているか?」

「と言いますと?」

「お主に、とある別世界での人生をやろう」

……いわゆる、異世界転生ってやつか。

「それって、ゲームと関係あります?」

ゲーマーとして、これは絶対に聞いておきたい。

「その世界は、モンスターがいて、魔法が存在し、素材を集めて武器や防具を製作なんてこともやっているものがいる。そして、その世界がゲームでないから、恋愛や結婚もできる。もちろん、ダンジョンとかになればトラップや謎解きもある」

「RPG、アクションゲー、物作りゲー、ギャルゲー、パズルゲー、謎解きゲー、脱出ゲーの要素がある、良いところですね。

ですが、ソシャゲみたいなログボや気軽さ、好きなシーンを撮るスクショ機能、あとは僕が一番求めるマルチっぽさがないような気が……」

「と言うと思ってな、お主にはお決まりっぽく、いくつかの技能をやろう。それと、お主はここいくつかの人生が不幸だったから、全ステータスにプラス補正をかけよう」

神様って凄く優しい。どの宗教も信じてなかった僕としては、入信をすぐにでもしたいところだ。

……ここいくつかって言われたけど、それはスルーする方針で。

「ありがとうございます!生き返るだけでもとte…」

「輪廻転生の流れ通りにお主を送り出すだけじゃよ。あとはお主が流石に可哀想だったから、勝手にお節介をかけとるだけじゃ」

「輪廻転生ってことは、僕の記憶は消えるってことですか?」

「普通ならな。じゃが、今回はわしが干渉し、お主は今の記憶を持ったまま転生させよう。ついでだ。向こうでの名前を今と変わらぬものにしておこう。向こうの世界では思念力によってメニューみたいなのを出せる。そこからいろんなゲームができるようにしよう。そして、マルチプレイというのは、儂にもよくわからんので、特殊能力《マルチ》をプレゼントしよう。効果は一切知らんがな」

「ありがとうございます!本当にありがとうございます!」

「良かった良かった。では、行ってきたまえ!」

直後、僕を襲った浮遊感。

――そして僕は、白い光に包まれ、意識を失った。

自己申告ステータス

神様

身長:不確定

体重:不確定

趣味:下界観察

特技:輪廻転生させる

黒歴史:うっかり災害を起こしてしまったこと。

目、髪、好きな色:不確定、不確定、全て


作者の感想

神様っぽいですね。

黒歴史の被害ってどのレベルだったんですかね……

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