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複数能力共有と複数倍加魔法

僕達はちゃんと食事を採って帰ることにした。


……したんだよ? ホントにしたんだよ?

でもさ、

「あのさ…… ふたりの様子をこっそり見に行かない?」

って加奈恵から言われまして。これを断ることができないんですよ、ええ。

元々ゲーマーやってた僕がさ、背が自分よりほんの少し高い加奈恵に下の方から上目遣いで言われたら、耐えられるわけないじゃないか。

という訳で夕食前にあのふたりを探すことに。

まぁなんとなく予想はつくけどね。

「とりあえず気配低下の支援魔法かけとくね」

これが魔法の無駄使いなんだろうなぁと思う。「この魔法をマルチマジックすれば透明化できるんじゃね?」とか思った自分が言えることじゃないけど。

……そういえばマルチって複数の人に使ってもらうことってできないのかな? と思い「ちょっと待って」と言って調べてみる。

……検索結果。可能だよ。マルチでどんな能力が使えるかは調べてもわからないけどこんな能力が使えるのかはわかるのね……

「ちょっと僕の魔法と組み合わせて使ってみて欲しいんだけど……」

「えっと、どんな魔法?」

「同じ人物の魔法を重ねて相乗効果でその能力をあげることができるようにする魔法」

「うわぁ……」

ちょっとひかれた。そりゃそうだよね。昼間読んでた本では不可能だって書いてたしね!

「流石は頭のおかしな廃人(ニシハラでのあだ名)……」

「そのあだ名で呼ぶのはやめてくれよ……」

このあだ名嫌いなんだよなぁ……

そりゃ現代知識と魔法を結びつけれないかと思って色々やってたのが奇行に見えたかもしれないけどさ……

「まぁそれは置いといて、この魔法と加奈恵の魔法を組み合わせると」

「効果が上がっていってほぼ気配が無いレベルまで行けるってことだね……」

実際魔法じゃないけど「チート」のことを話す訳にもいかないし、なによりチートって言っても意味伝わらないし。

「気配を低下させる魔法はどのレベルまで使える? 他と同じ4くらい?」

僕がそう問いかけると

「えーっと……………………………………これだけレベル36まで使える………………」

「……………………流石は日陰の読書姫(これもあだ名である)

「そのあだ名で呼ばないでよね…………」

加奈恵のモチベーションが物凄く下がったような…… さっきの僕がそうだったから何も言えないけど。


加奈恵が復活するまでの間に支援魔法の絶対法則を復習しよう。

えーっと、確か

1.同効果の異なる魔法は重複する

2.同じ魔法は重複しない

3.同じ魔法でレベルが異なる場合、高レベルのものが優先される

だったかな? これにマルチの要素をいれると2を無視できる訳だ。

増加要素に関しては、基本値×魔法数×{1.00+0.02×(魔法数-1)}の式で求まるらしい。


加奈恵が復活してきた。

「それじゃあやるか…… 複数能力共有マルチシェアリング!」許可するのは複数増加魔法マルチマジック、対象は加奈恵に指定して唱える。唱える必要は本来ないんだけど、魔法って偽ってるからね。

「視線よ避けろ、サインデリート」

サインデリート(気配削除)……ねぇ。

呪文の詠唱部分が悲しい。減らせる気配が無くなって視線に避けさせはじめてるのか?

「それじゃあ、行こうか」

僕らは、由美たちがいるはずの飲食店へと向かった。

次回は由美のミッションの一部始終を、第三者である光たちの視点でお送りします。

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