表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

仮面の淑女

作者: 赤晶オン裸イン

とても短め。昔のお見合いとかネット恋愛とか多分こんな感じなんだろうなと思って書きました。

先日行われた夜会での君は

ひどく神秘的で魅惑的な女性だった


しかしどうだ?

現実にいる目の前の女は

顔を真っ赤に焼けただせられた

とても醜い女ではないか!


それが真実の私を知る

鏡を覗く殿方達の罵りの言葉

偽りのない心音である事は

もはや一目瞭然と言えた


だから私は仮面を身に付けるのだ



きつい香水 派手な衣装 

火傷を覆い隠すおしろいと

美しいマスカレード


このおぞましい顔さえをも

見られずに済むのならば

どんな大胆な事も叶うのだろう


普段ははばかられる

非道徳的なその願望のそれさえも


謎めいた美しい仮面の美女として

私は夜会の花として

再び返り咲いたのだ



嘘をつくのは好ましくない

そうであるのを望まれているからだと

繰り返し自分に言い聞かせていた


周囲に集まるのは

理想化された偽りの姿に惹かれる者


彼らが愛したのは私ではない

私自身が作り上げた仮面そのものだったのだ

人の理想化された部分しか見れない人は

その人を理解する事は多分一生出来ないでしょう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ