バイト探してて異世界転送って…おかしいだろ!
「お兄ちゃん…いつまでここにいるの?」
俺がゲームをしていると、妹にいきなり言われた。
「いきなりなんだ…?」
「いや…なんでじゃないでしょ。あんたショタ顏で身長も、ちっちゃいけど、今年いくつ?仕事くらい探しなよ。」
おかんかお前は。てかショタ顏て…言い方ひどいな…
「兄の年齢も知らないのかお前は。22だ」
かっこ悪いことをかっこいい風に言ってみた。
「それに仕事はやっているじゃないか!」
「は…?」
まあ、ここまできたら大抵の人はわかるだろう。
「自宅警備員という仕事をな。」
きまったああああああああああああ!
「それニートだよね。」
「そういうこと言うなよ!夢が崩れるだろうが!」
「もう、夢も希望もないけどね。」
悲しいこと言うなよ。6年前までちゃんと学校かよってたろ!しらんのか!
「じゃあわかった!バイトでもなんでも探してきたら、新作ゲーム買ってあげる。」
「よし!行こう。」
俺は自分でも自分がちょろいと感じた。妹にゲーム買ってもらうとか…でか本題本題。バイトって何が主流なんだ?やっぱコンビニ?ダメだコミュ障の俺にはできない。漫画家アシスタントとかも募集してたな…でも俺にはできないだろうな。ゲーム実況…恥ずかしくて死ぬ。枕仕ご…考えるのやめよう。
ん…異世界転送?いやいやあれはゲームの中の話だろ。あったら嬉しいけど…
「春瀬くん?」
そうだ俺、自己紹介もしていなかった。俺の名前は恋花春瀬…ってさっきの声は誰だ?テンションのおかしい俺はテンションがおかしいまま振り向いた。
「誰ですか?」
「やっぱり春瀬くんだ!何やってんの?」
そこにいたのは、6年前行方不明になった、俺の彼女…櫻井マリだった。
「は??なんでおまえ…どこ行ってたんだ?6年間も…」
「異世界?」
は?
「もう一回聞くぞ?今までどこ行ってたんだ?」
「だから異世界だって」
「頭打って寝てたんだな…」
マジで心配した
「だからほんとだって!」
「悪い…俺も今、自宅警備員をやめて、バイトを探しているんだ。そして頭が混乱している。もしかしたらここにいるマリさえも、幻覚…」
「いや私いるから!ここにいるから!…って春瀬くんバイト探してるの?」
俺は頭を上下に振った。
「じゃあ一緒に異世界にいこう!そして、一緒にかせごう!」
「は??」
「じゃあ決まり!れっつゴー!」
「待て…あああああああああああああああああああああああああああああ!」
俺たちはなんかの光に包まれて、知らない、森に倒れていた。
「は…マジで異世界??」
「そうだよ!さあ!冒険者ギルドへいこう!」
「いやいや、まて、話が読めない。順に追って話してくれ。」
「だあーかあーらあー!!
まず、春瀬くん見つけるでしょ?んで、春瀬くんバイト探してるでしょ?ちょうどいいって私が思うでしょ?で、異世界くるでしょ?私と一緒に稼ぐでしょ?わかった?」
「わかんないけど、わかった。」
俺は、魔法少女となった、ツインテールのマリの後についていった。
はじめまして、白猫真宵です。このサイトで初めての作品です。楽しんでもらえたら幸いです。