赤き爆炎と青き氷1
学園の木々の花は散り、若葉が青々と育ってきている。
ユウトはそんな様子を見ながら朝のランニングをして学園内にある小さな湖の近くで素振りをすることを日課にしている。
エレナに魔剣の1か所に魔力を集める方法を教えてから3日が経つ。エレナの腕がいいのかあと少しでできるようになるってところまできた。
今日もランニングを終えて、湖の近くで素振りをしようと茂みを抜けた。
湖は朝日が反射してきらきらと輝いていた。そんな湖の中に少女がいた。
燃えるような赤く長い髪にルビーのような目をした。華奢でなめらかでまぶしいくらいの白い肌の肢体で傷ひとつないすらりとした細い美脚。
正直、女神が水浴びしているのかと思ってしまった。
そんな美少女が裸で水を浴びていた。
そりゃあ水を浴びているのだから裸なのは当たり前なのだが、一応ここはあまり人が来ないが公共の場だ。
ユウトが見とれていると少女と目合った。
「えっ?」
少女は驚いていた。
「きゃああ」
すぐさま少女は顔を赤くして湖に身体を隠した。
ユウトはすぐさま横を向いた。
「す、すまん。覗くつもりはなかったんだ」
「う…うう」
「でも、安心してくれ。俺は年下には興味がないから」
「あ…おな…よ」
少女の声が小さすぎてところどころ聞こえない。
「何て言った?」
「あんたと同い年よ。異端者!!」
今度は聞こえるように少女が言う。
「嘘だろ」
ユウトがそう言うのも無理がない、少女の背は小さく、胸も小さかったからだ。
「そうでしょうね。あたしは胸が小さいからね!!」
少女の髪がうねりながら上がる。
「そんなこと言ってねえよ」
ユウトが弁明する。
「う、うるさ――い!!」
そう少女は叫んだ。
次の瞬間少女の右手にハンドガンが握られていた。
「魔装具の召喚か」
ユウトやエレナみたいに常に魔装具を持っている人もいれば、この少女のように必要な時だけ召喚をする人もいる。
「爆ぜなさい」
少女はそう言い、引き金を引いた。
ユウトは直感で危険を感じて右へ飛び退いた。
ユウトがいた地面に弾が当たり爆発が起こった。
(魔銃使いの上で破壊力が一番高い火の上級魔法の爆発系使いかよ)
「いきなり撃つなよ!」
ユウトが叫ぶが返事はなく、返ってくるのは魔銃の弾だけだった。
(まずいな、隠れる場所も無くなってきたぞ)
そうユウトが考えていると、少女はユウトが隠れている場所を魔法で感知したようだ。
「そこ!!」
ユウトは気づくのが遅れ、かわすのが一瞬遅れてしまった。
「くっ」
直撃はぎりぎり避けたけど爆風に巻き込まれてしまった。




