対校戦(上)4
ユウトは裏通りから出て、表通りに行く。
「あいつらに何か買っていってやるか」
ユウトはお嬢様方が喜ぶようなものはわからない。
だけど、何か買っていくことにした。
華やかな高価なものが並んでいる店を見ていく。
「お菓子でも買えばいいのだと思うんだけど、最近の流行りのお菓子ってなんだろう」
ユウトは店の前で悩んでいると、
「あのー」
小さな声がユウトの後ろ聞こえる。
ユウトが振り向くと、フレイヤと同じくらいの背の灰色の髪の可愛らしい女の子が立っていた。
上下で統一感のある黒い服を着ていた。
「どうしたんだい? 君は共和国の代表だろ?」
「はい。でも、あなたに尋ねたいことがありまして」
「尋ねたいことか。試合について以外なら俺の答えれる範囲で答えるよ」
ユウトの言葉を聞いた少女は花が咲いたように嬉しそうな表情をした。
「1つだけです。ユウトお兄様ですよね?」
「!!」
少女の言葉にユウトは驚いたがすぐに思い出したように、
「まさか、フラウ?」
「はい。お兄様」
フラウはユウトの身体に抱きつく、ユウトはそれを受け止めて優しく抱きしめた。
周りの人は何事かという様子でユウト達を見る。
「お兄様お会いしたかった」
フラウは目に涙を溜めて、更にユウトを強く抱きしめる。
「フラウ、街の人が見ているから移動しようか」
ユウトの言葉にフラウは頷いて、ユウトの手を取る。
「お兄様、いいところを知っているので一緒に来てくれませんか?」
フラウはユウトを連れて歩いていく。
それがリュッカ達に見られているとも知らず。
「あ、あれは」
「これは言い逃れできないわね」
「うむ」
「ユウト、あいつ共和国の女子まで」
「見境ありませんわ」
リュッカ以外は禍々しいオーラが出ながら2人を見る。




