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氷の流星 7

 ユウトは自室に向かった。

 ユウトの部屋には、フレイヤ達がいた。

 ユウトの顔を見るとフレイヤ達は立ち上がり、

「ユウト。行くのね」

「ああ。でも、行くのは、俺とスティアだけだ」

「どうしてよ」

 フレイヤは怒りながらユウトに詰め寄るが、ユウトは冷静に学園長から渡された羊皮紙を見せた。

「学園長からそう言われたんだよ」

「ちょっと、学園長に抗議してくる」

 フレイヤ達は、部屋を出て行こうとするが

「止めておいた方がいい、スティアは準備をできているか?」

 ユウトは、フレイヤ達を手で遮り、スティアに確認した。

 学園長に逆らえば、停学や対校戦に出られなくなる。

 そうなれば、今までやってきたことが無駄になってしまう。

「う、うむ」

「じゃあ、いくぞ」

 ユウトは、スティアを連れて部屋を出ようとする。

「待ちなさい。ユウト」

 ユウトは歩みを止めた。

「フレイヤ」

「ユウト。学園長の命令じゃあ、しょうがないけど、ユウト、スティア。気をつけて」

「「ああ」」

 ユウトとスティアは、ユウトの部屋を出た。


 ユウトとスティアは馬に乗り、イシス山に向かっていた。

「ユウト」

 スティアがユウトに声をかける。

「どうした?」

 馬を走らせながら、訊く。

「君は弓を使ったことはあるか?」

「一応な。ちょっとは使ったことはあるが、どうした?」

 ユウトは基本的な武器はほとんど扱ったことがある。

「どれくらい、飛ばせるのだ?」

「的に当てないなら、300は飛ばせるけど狙うなら250くらいかな」

「私も250までしか狙えないのだ」

「それだけ、狙えれば充分だろ」

弓を使う魔法使いならそれくらいの距離を当てられれば十分すぎる。

普通なら230メートルくらいしか届かない。

「だけど、私は弓を専門で扱っているのだぞ。君と同じでは駄目なのだ」

「俺と比べたら駄目だろ」

「だが、私にはこれしかないのだよ」

「そういえば、スティア。その弓の真名はわかるか?」

「いや。わからないが、どうしてだ」

「学園長から聞いた話だと、その弓は本来の力を出せていないらしい」

「そうなのか」

「ああ。力を取り戻すには使い続けるしかないがな」

「うむ。私は、努力は得意だ。だから、いくらでも頑張れる」

「そうか。じゃあ、一緒にがんばるか」

「うむ」

ユウトとスティアは馬を走らせ続けた。


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