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闇を照らす 4
数分後、
「ご、ごちそうさま…」
ユウトは蒼い顔をしながら言う。
「ユウト、大丈夫?」
「…あ、ああ。大丈夫だ。問題ない」
「そう」
フレイヤはどこかユウトの様子がおかしい気がしたが、ユウトが問題ないと言ったのでそれ以上は訊かなかった。
「で、ユウトさん。誰のが1番ですの?」
「えーと、どういう基準で選べばいい?」
「ユウトが1番好きなのを選べばいい」
スティアがそう言うと、フレイヤ達も頷いた。
「うーん。やっぱりフレイヤのかな」
「理由は何ですか?」
「俺の好きな味だったからな。美味しさならエレナだけど、毎日食べるならやっぱりスティアだな」
「私のは?」
「レイシアのは、まず故郷のスープでもないし、ポーションで作っているから論外」
「では、私のはどうでした?」
「う、うん…」
「ですよね。ユウ君の故郷のを作ればよかったですね」
「いや、リュッカの故郷のでいいよ。大切なのは味じゃなくて心だろ」
「そうですね」
リュッカはユウトの言葉で明るく微笑んだ。
「私のも心が籠もっているのに」
レイシアは頬を膨らませる。
ユウトは苦笑いして、
「レイシアのも美味しかったよ。今度はポーション抜きで作ってくれよな」
ユウトがそう言うと、レイシアはぱぁっと花が開いたような笑みになった。
「ええ。任せておいて」




