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刺雷の騎士3

 ユウトは学園長室から食堂に向かって歩いていた。

「カシャ、話が長くなって、ごめんな」

「にゃー」

 カシャは気にしてないっていう感じに鳴く。

「そうか、じゃあ早くいこうか」

 ユウトが食堂に着いた頃にはもう昼休みは終わりかけになっていて、生徒はもうほとんどいなかった。

「もう終わりましたか?」

 そうユウトが調理場の方に声をかけると、ガタイのいい中年の男性が出てくる。

「ユウト、おめえが来ねえから終われねぇんだよ」

「ごめん。マルターニィのおっちゃん」

「ほれ、Fクラス専用ランチだ!!」

 マルターニィは厨房からパンと野菜のスープと鶏肉にハーブを乗せて焼いたものとカシャの魚を乗せたトレイを持ってきた。

 この王立アルベニア魔法学校ではクラスにより生活待遇が違っていて、Aクラスは豪華な家具と広い部屋で料理は全部上質なものを使っていて、デザートまでついてくるというものだ。それにくらべてEクラスはベッドと机と椅子があるだけでそれが置けるだけのスペースしかないという部屋で、料理は質素なものばかりという待遇になっている。

 この学校はフィルニア王国の意向で貴族、平民問わず入学でき、魔力によってクラス分けされているが生まれつき魔力が多い貴族はA・Bクラスに、魔力が少ない平民はC・D・Eクラスになる。

 ユウトはFクラスだから部屋は無く、料理の指定がないのでマルターニィが作ったものが出てくる。

「ありがとう。おっちゃん」

 ユウトはそう言い、トレイを受け取った。

「そういえば、ユウト、おめえこの後あれやっていくだろ?」

「やっていくよ」

「そうか。飯食い終わったら裏に来いよ」

「了解」

 ユウトはそう言い、席に向かった。

 ユウトは昼食を終えて、食堂の裏に行った。

 食堂の裏には薪と斧があり、近くにマルターニィが座っていた。

「おっちゃん。来たぜ」

「んじゃ。よろしく頼むぜ」

 ユウトは斧を持って、薪を割り始めた。

 スッ!カッ!パキッ!スッ!カッ!パキッ!

「なあ、おっちゃん」

 ユウトは薪を割りながらマルターニィに話しかける・

「なんだ?」

「やっぱり、魔法の火より薪につけた火のほうが料理は美味しくなるのか?」

「あったりめぇよ。魔法の火じゃあ火力が強すぎたり弱すぎたり調節がうまくできねえが、薪を使えば、ちょうどいいかんじでできるんだ」

「そうなんだ」

「だからユウト、おめえが薪を割ってくれるんで助かってんだ」

「いや、俺もおっちゃんが料理を作ってくれるからいいんだよ」

「そうだな」

 ガハハと笑いながら言う。


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