炎より熱く 7
ユウト達は学園に戻り、依頼を完了させた。
そのあと学園長に言われた通りに学園長室に向かった。
「学園長、僕達にどんな用ですか?」
「君達のチームが明日、試合をすることになった。相手と場所はこの紙に書いてあるから読んでおくように」
学園長が紙を渡す。
「相手は第24班。えーと、リーダーはアリスか。他のメンバーは―。げっ、<城塞>がいるのか」
「<城塞>?」
「フレイヤ知らないのか?2年のAクラスのガタイのいい大男いただろ?そいつの2つ名だよ」
「シャガール・グランフィスね」
「そうだよ」
「君達、そういうチームの作戦会議は別の場所でしてくれないかい?こちらは仕事がまだあるのだが」
学園長がため息をつきながらユウト達に言う。
「すみませんでした。すぐに出ていきます」
そう言い、フレイヤ達を連れて学園長室を出た。
「さて、明日試合になったけど、作戦会議をする場所はどこがいい?」
「話が出来て、資料が拡げられて、チーム内だけしか聞こえないような場所がいいとおもう」
「確かにスティアが言う通りの場所がいいと思うが、そんな場所あるか?」
正直言って、そんな場所の見当がつかない。
「カフェなんてどうでしょうか?」
「カフェだと、話はできても、チームだけしか聞こえないということができませんわ」
「そうね。やっぱり作戦会議ができそうな場所はないわよね」
フレイヤ達も見当がつかないようだ。
やはりそんないい場所がないよな。
「私、いい場所知っているわ」
「レイシア、どこだ?」
「ユウト君の部屋よ」
「「「「あー」」」」
フレイヤ達はそこだという表情をする。
「えーと、みんな別の場所にしないか?」
ユウトは後頭部を掻きながら言う。
「どうしてですか?」
「え、えーと。その、汚いと思うぞ」
「あんた、2日目なのにもう汚したの?」
Aクラスに編入した為、ユウトもAクラス用の寮に引っ越した。
「君の性格だと汚すどころか綺麗にしているだろう」
「そうですわ。あの小屋も掃除が行き届いていましたわ」
綺麗好きのユウトは毎日掃除を欠かさなかった。
だから、2日目で汚くしたという嘘は正直苦しいものがある。
「何か見せられないようなものでもあるのですか?」
「い、いや。ないけど」
「あっ!!わかったわ。えっちな本が沢山あるのね」
「な、ない!!沢山なんて持ってない」
突然のことに驚いてしまい声がうわずってしまった。
「沢山なんてですか。1つや2つくらいはあるのですね」
「1つも持ってないぞ」
「あ、あんたも男の子だもんね。持っていても当然だもんね」
「そ、そうですわね。ユウトさんもそういうのにも興味を持つ年頃ですし、そ、そういう本を持っていても当然ですわね」
「私は別に何冊持っていても平気よ」
「不埒だ!!」
それぞれが何かを想像して赤くなっている。
「だから持ってないって言ってるだろ!!お前らが持っているじゃないのか?」
「「「「「………」」」」」
適当に言ったことが図星だったのかフレイヤ達はユウトから目を逸らした。
フレイヤ達が黙ってしまい、空気が悪くなった。
「ま、まぁ。みんなも年頃の女の子だしな。だから持っていてもしょうがないよな」
「そ、そんなことより、あんたの部屋に連れて行きなさいよ」
「嫌ならいいですよ。私はユウ君の部屋を知っているのでこじ開けるだけですから」
「はぁ。それだと選択肢ないだろ。しょうがない、ついてこいよ」
ユウトはしぶしぶフレイヤ達を寮の部屋に連れて行った。
「ここだよ―って、言っても女子寮と反対に進めばいいだけだしな」
Aクラスの男子寮と女子寮の入り口は同じで入ったら、女子用の右の階段を上るか、男子用の左の階段に上るかの違いだけだ。
ユウトの部屋は階段を上がったすぐの部屋だ。
「んじゃあ、開けるぞ」
ユウトがそう言うと、フレイヤ達は喉を鳴らした。
ガチャ
ユウトはドアを開けて部屋に入る。
それに続いてフレイヤ達も入った。
部屋の中は、ユウトがまめに掃除をしているため埃や糸くずは落ちていなく、本は順番通りに棚に並んでいた。
「適当に座ってくれ、みんな、紅茶でいいか?」
「「「「「ええ」」」」」
フレイヤ達は緊張しているのかきょろきょろしていた。
ユウトは調理場に向かいお湯を沸かした




