赤き爆炎と青き氷9
休日が終わり、今日からまた授業がある。
「ふぁ」
フレイヤはあくびをしながら、登校している。
「昨日のケーキおいしかったわ」
昨日のケーキの余韻にまだ浸っていた。
「にしても、あの帝国の兵士はなんだったのかしら」
考えてもしょうがないので、今は自分が願いを叶えるために勉強するしかない。
「きゃあああああああああ」
正門の方から悲鳴が聞こえてきた。
「な、なに!?」
周りの生徒もフレイヤと同じように驚いていた。
フレイヤは悲鳴の聞こえた方へ走って行った。
学園内の正門付近になにかうごめくものがいた。
「なによ。あれ」
よくわからない生物がそこにいた。
頭は山羊、胴体は獅子、尾は蛇の顔、背中には亀の甲羅、普通ではありえないような生物だ。
まだ教諭達が来ていないので風紀委員と警備のゴーレムが戦っていた。
風紀委員は10人くらい、ゴーレムは7体が連携して攻撃するが、その化け物は亀の甲羅に隠れ攻撃を防いで、隙ができたら攻撃をしてくるという戦法を使っているので、全く効いていないようだった。
山羊の口から雷の弾が出てくる。
「きゃあああああ」
その一撃でゴーレムは全滅して、風紀委員は半数が戦闘不能になっていた。
そのことで混乱が広まり、残っている風紀委員も戦える状態ではなかったが、スティアは1人で戦っていた。
「まったく、情けないですわね」
エレナが隣で言う。
「エレナ」
「わたくしも行きますのであなたも戦いなさい」
そう言い、化け物に雷を落とした。
でも、雷を使うだけあって、全く効いている様子はなかった。
「やっぱり、効きませんわね。わたくし達が時間を稼ぎますから、あなたは隙をついて特大のを当てなさいな」
「わかったわ」
フレイヤは魔銃に魔力を込めた。
そしてスティアとエレナが隙を作るのを待った。
「きた!!」
その瞬間フレイヤは引き金を引いた。
「爆炎の嵐」
白い弾が魔銃から放たれた。
全てを爆発させる炎、それが化け物に当たり、爆発が起きた。
「やった」
フレイヤは倒したと思い喜んだが、
ギャアアアア
砂埃が収まると、そこには無傷の化け物がいた。
「嘘でしょ」
フレイヤは愕然とした。
威力だけなら学園1の自分の魔法が効いていないのだから。
でも時間を稼いだおかげで、教諭達が到着した。
「すまない、遅くなって。君たちも校舎に行きなさい」
「「「はい」」」
3人が校舎に行こうとしたら、
グルアアアアアアアア
化け物が吠えた。
見ると山羊の口が大きく開き、赤い球体が作られていた。
その赤い球体の魔力量だった。
「先生!!」
ボコッ!!
赤い球体が放たれた。
一直線に全てをえぐっていった。
教授達は直撃を避けたが、爆風で身体を地面に叩きつけられて、戦える状況ではなかった。
「君達は…に…逃げろ」
グルアアアアアアアア
また山羊の口に赤い球体が作られる。
「い、いや」
ボコッ!!
赤い球体が放たれた。
フレイヤ達は目を閉じた。
(ここで死ぬなんていや。誰か助けて)
いつまでたっても、爆風に飛ばされることがなかったので、目を開けて見ると、
「ギリギリだったな。間に合ってよかったぜ」
ユウトが左手で赤い球体を受け止めていた。




