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赤き爆炎と青き氷3

 ユウトが自分の小屋に着いたとき小屋のドアに紙が貼ってあった。

 ユウトは紙をドアからはがし読んだ。

『ユウト・フィルナンス

 君の小屋はこの学園の風紀を乱している。よって我々がこの小屋を没収する。

 風紀委員』

 こんなことをする人物に心当たりがあった。

 その人物がいるAクラスの教室にユウトは向かった。

 ユウトはAクラスの教室のドアを開けた。

「異端者が来たわ」「何の用だろう?」「誰かに会いに来たのかしら?」「ねえ、彼よく見たらなかなかかっこいよくない?」「確かにそうですけど彼は魔法が使えないのですよ?」「でもエレナさんを倒しましたよ?」

 などとAクラスの女子達が話している。

 ユウトはそんなこと気にしないで目当ての人物を探した。

 その人物は最前列の中央にいた。

「スティア!」

 ユウトはその人物を呼んだ。

 スティアはユウトの方を見た。呼ばれた瞬間少し嬉しそうな顔をしていたがすぐに氷のような冷たい表情をしてユウトに近づいてくる。

 スティアは澄んだ水のような色の髪をポニーテールにしていて、ぱっちりしたアメジストの様な瞳で、背筋がまっすぐとしているので全体的に凛とした感じの女の子だ。

「君か、来ると思ったよ」

「そりゃあな、小屋がとられるのを防ぐためだからな」

「それで、君はどうするのだ?」

「いつものように決闘しよう」

「そうだな。ルールもいつも通りでいいな?」

「おう」

 ユウトがスティアをまっすぐ見つめる。

「ゆ、ユウト、そんなに―」

「その勝負ちょっと待った」

 スティアが言いいかけている途中に教室のはしから声がした。

 見るとフレイヤがツインテールをなびかせてこちらに走ってきた。

「フレイヤ、どうしたんだ?」

「ユウト、あたしもその決闘に混ぜなさい!!」

 フレイヤがビシっとスティアに指さす。

「え、えーと」

 ユウトとスティアは困った顔をした。

「フレイヤ、一応俺達の問題なんだが」

「あたしもそいつに因縁があるの」

「どんな因縁があるんだ?」

「今朝、湖の周りを穴だらけにしたら風紀委員に始末書を書かされたのよ!!」

「それはお前が悪い」

 ユウトが言うとフレイヤは頬を膨らませる。

「もとはといえばあんたが悪いのよ!!あんたがあたしが水浴びしているのを覗くからいけないのよ」

 フレイヤがそう言うと教室中が凍りついた。

「覗き」「変態よ」「まさか彼、そっちの趣味なの」

(どっちの趣味だよ)

 スティアを見るとスティアの肩がぷるぷると震えていた。

「の、覗きだと!?は、破廉恥な!!そこになおれ!いますぐ叩き斬ってくれるわ!!」

 スティアが腰に差しているショートソード型の魔剣を抜き、ユウトの首もとに刃を触れさせた。

 ユウトは両手を上げた。

「ちょ、ちょっと落ち着けスティア。さすがに風紀委員長が殺人するのはまずいぞ」

 ユウトがそう言うと、スティアは、はっとしてショートソードをユウトから離した。

「私が2人ともまとめて相手してくれるわ!」

 怒り顔でスティアが言う。

「いや、2対1は駄目だろ。2対2でやろうぜ」

「私の力では足りないと言うのかっ!?」

「違う。2人がかりは卑怯だと言っているんだ」

「私は別に―」

「委員長、いいんじゃないかな?彼もああ言っているんだからさあ」

 スティアが話すのを遮って、オレンジ色でボブショートの髪型をした女の子が話す。

「で、でもリディス―」

「委員長も自分の目的果たしたいでしょう?」

「う、うむ」

「ってことで私と委員長が組んであなた達2人の相手をするよ」

「了解。フレイヤもいいか?」

 ユウトはフレイヤ見た。

「ええ。いいわ」

 フレイヤは頷いた。

「なかなか面白いことをしてるな」

 Aクラスの担当教諭が来ていて、話を聞いていたようだ。

「その決闘、私が審判をしよう。開始時刻は今すぐだ。場所は第4演習場だ。早く準備しろ!!」

 Aクラスの担当教諭が勝手に仕切っていた。

「返事は!!」

「「「「はい」」」」

 教諭の迫力に押されて4人とも返事をする。

(なんか流れに流されているけどいいか。楽だし)

「頼むぜ。フレイヤ」

 ユウトはフレイヤの頭に手を乗せた。

「手置かないでよ」

「いいだろ、別に」

 ユウトは笑った。

 その笑顔を見たフレイヤは何も言えなかった。


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