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blood  作者: 黒闇 結羅
1/8

1-a sea of blood-


この、物語には残酷な描写が多く出てきます。

苦手な方は気をつけてください。


僕の目の前、二人の大人のようなものが倒れてる。

それはきっと。きっと、僕のお父さんとお母さん。

顔も身体も原型を留めないほど、血だらけで、グシャグシャだけど。


僕には分かる。これはきっとそうなんだって。


家の中も、外の庭もぜーんぶグシャグシャ。全部荒らされて、グシャグシャなんだ。

家族で撮った写真、全部ビリビリに破かれてた。

僕は、それを拾い集める。だんだん涙で何もみえなくなっていく。

拾い集めた、破片を両手で抱きしめて泣いた。大声で泣いた。

もう、永遠に涙なんか出なくなるんじゃないかと思うくらいに。



そう、両親は殺された。誰かに。

その誰かは、僕のお父さんとお母さん、僕達の思い出、そして二人の大切なものまで奪っていったんだ。


ネックレス


お父さんとお母さんが肌身離さず持っていた大切なもの。

誰かは、家を荒らしてるけどそれしかもっていっていない。


僕は、泣くのを止めて立ち上がった。


「僕が・・・。僕がお父さんとお母さんの大事なネックレス、取り返す。絶対に。僕は、お父さんとお母さんを殺した奴の事を許さない。同じ目に会わせてやる。そいつのお父さん、おかあさん、友達だって。みんな、みーんな殺してやるんだ。」



僕の決心。5歳の蒸し暑い夏のことだった。





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