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Prologue Day1

MOTHER《声》「本日も、あなたの継続は正常に管理されています。身体移行対象者の皆様は、通知内容をご確認のうえ、指定された期日までに最寄りの移行センターへお越しください。」


MOTHER《声》「移行は終了ではありません。あなたの記憶、あなたの社会的関係、あなたの生活は、適切に保存されます。」


MOTHER《声》「人類の継続は、社会の継続です。」


近未来の都市。

空は薄く白い。ビル壁面には巨大な電子広告。

そこに、清潔な映像が流れている。

移行済みの家族が笑っている。母親らしき女性。父親。子ども。

全員、肌も表情も自然に見える。

画面には大きく文字浮かぶ。

身体移行は、未来の家族のかたち。

駅前では、人々がいつも通り出勤している。

生身の人間。移行済みのアンドロイド。

ほとんど見分けがつかない。

ただ、移行済みの人間は、ほんの少しだけ動きが滑らかに見える。 

信号が青になり人々が一斉に歩き出す。


ニュース番組・画面内

女性アナウンサーが淡々と話している。


アナウンサー「人類身体移行法の施行から五年が経過しました。中央管理AI統制局によりますと、国内人口のおよそ三割がすでに移行を完了しており、移行後の就業継続率は98. 8%となっています。」


隣のコメンテーターが頷く。

コメンテーター「移行への不安はまだ根強いですが、老化や疾病リスクの排除という意味では、非常に合理的な制度です。人間の尊厳を保ちながら、身体の限界を超える。そこが重要です。」


画面下部にテロップが出る。

“移行”は死か、進化か。

アナウンサーは表情を変えずに原稿を読む。

アナウンサー「一方、一部地域では出頭期限を過ぎた対象者の未確認状態が続いており、統制局は非協力生体への登録を進めています。」

テレビの音が小さくなる。

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