表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

慷慨悲歌

作者: 豆狸しっぽ
掲載日:2023/08/08

もしもこの世がまっさらで

神も思想もなかったら


顧みられぬ祈りの声は

人の心に届くだろうか


自覚と契約の名の下に

諍うことはないのだろうか


顔を背けて天を仰ぎ

紡ぐ祈りのその歌が

救世のためだというのなら


のぼり切った梯子の先にも

躊躇うことなく踏み出すだろう


硬く閉ざしたその瞳が

嘆きの涙をうつすなら


傍らで消えた温もりを

縋る力をなくした腕を


何ひとつ受け止め切れない

この両手を

差し出すことさえ厭わない


こぼれ落ちた果敢ない命を

ただひととき祈りをほどき

この手の中に抱いたことを


もしも貴女が罪と呼ぶのを

赦さなければ


私が貴女に背を向けることは

なかったのだろうか


永遠を願う貴女を蔑むことは

なかったのだろうか




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ