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転生者の付き人  作者: どーてーの独り言
第五章:束の間の日常編
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第79話:不穏な影

遅れたンゴ

前回の前書きがフリみたいになってて面白い

宴会も終わり、キリヤマの大きな目標の一つも終わってから1ヶ月。

キリヤマは本格的に魔王討伐を掲げて動く...


「あ"ぁ"〜。くっそ暇だねぇ〜。」


事など無かった。今日も適当に街を練り歩き、たまにクエストを確認して、

長い長い1日の時間を只々消費する。


ビラ配り

「来たぞ来たぞぉ〜!!号外号がぁああ〜い!!!!

 遂に、天之金豚(アマノカネブタ)の大襲撃が来るぞぉ〜〜!!!!」


俺&タチバナ

「ん?アマノカネブタ?」


貰ったビラには天之金豚という魔物が、

どうやら街を襲いかかってくるといった内容が書いてあった。

まるで朗報であるかのように。


「タチバナじゃねぇか。テメェも暇と怠惰を貪ってる口か。」


タチバナ

「察しが良くて助かるな。お前もか。」


「おうよ。魔王討伐の目処も立たずにすることも無くてな。」


クソみたいな生活を送るキリヤマにも、花はある。


ユルリカ

「レイく〜ん!ココにいたんだ。」


婚約を結んだ彼女たるユルリカがキリヤマに向かって走ってきた。


「ユルリカちゃん、くぁあわいぃいいいいぃいいぃぃいいい...!!!!」


ちなみにまだ同棲はしていないので、日常的にユルリカに会っている訳では無い。

お互い何時でも隣りにいたいとは思うのだが、

互いの準備が出来たらすぐにでもという形になった。


ユルリカ

「何してたの?クエスト?」


「いや、クエストはしょうもないのしか無かったね。所でユルリカちゃん、

 天之金豚って何?今こんなビラが配られてさ。」


ユルリカ

「アっ、天之金豚の...群生!?それがこの街に来るんですか!?」


「そんなにヤバい事態なの?」


ユルリカ

「ハッキリ言って...凄くヤバイわ。天之金豚は何をしても金になる魔物なの!

 肉は旨味の詰まった油が染み込んでいて、

 焼いただけでもA5ランクの肉と遜色ない絶品、

 おまけに毛皮以外の全てが美味しく食べることが出来るの!

 目とか脳とか臓器とか!私も一度だけ食べたことがあるけどアレは...

 正直二度と食べることは出来ないと思ってた!そして体も大きくて、

 肉の取れる量が2〜3t!おまけに健康的にも良くて、

 一頭だけで廃れた村が活気を取り戻せるわ!

 そして毛皮なんかは貴族のコートにも使われる位の高級品!

 通気性が抜群に良くて、それでいて肌を柔らかく包んで...

 洗濯しても質が落ちないほど丈夫なの。

 一着持ってればサバイバルが快適になること間違いなしだわ!

 そして骨や牙なんかはアクセサリーや、武器や防具としても需要が高い!

 軽くて丈夫で衝撃を吸収するから、使用者にダメージが行きづらいの!

 鉄パイプとかで電柱殴ると手がバイーンってなるけど、それが凄く軽減されるのよ。

 今紹介した物全部が高級品よ。そんな感じで凄く重宝するから、

 天から降りて来た金になる豚で天之金豚って呼ばれているの。

 豚というよりかは猪なんだけどね。でも、

 それの大群なんて金輪際現れないかもしれないわ。」


「前から思ってたけどユルリカちゃんプレゼン得意でしょ」


ユルリカ

「そんな感じですっごく嬉しい生き物なの。

 でも行くなら気を付けてね。強さは黒級はあると思うから。」


タチバナ

「金さえアレば...キャバクラにでも...グヘヘヘへ...」


この街カルロスは夜の街としても盛んである。


「取ってくればユルリカちゃんが喜ぶ...グヘヘヘ...」


冒険者1

「抜け駆けは良くねぇよな?俺等も飢えてんだよ...」


冒険者2

「確かに強さはテメェ等に遠く及ばないにしても、

 漢には引けない時ってのがあんだよ。」


冒険者3

「猪共に地獄を見せてやろうぜ。」


レイク

「そうだな。ぜってぇに一体以上はノルマだな。」


キリヤマとタチバナの話を聞き、平均中級冒険者が集まってきた


「レイクのクソ野郎は強いとしてお前ら勝てるのかよ。」


冒険者1

「勝てねぇじゃねぇ。勝つんだよ」


冒険者2

「たとえそれで我が生涯に幕が降りようとな。」


冒険者3

「地獄を見せてやる」


レイク

「何のための包丁だと思ってる。」


「いやまぁそこまで言うなら止めないけど...

 一体何がそこまでお前らを突き動かすって言うんだ?」


タチバナ&レイク&冒険者1&2&3

「性欲だ。」


「最低だな」


タチバナ

「テメエもだろ!」


それから暫くして、平原に数百体の体長8m程の猪が大移動を始めた。


「っしゃぶっ殺したるでオラァアァアア!!!!!

 待っててねユルリカちゃぁああぁぁああん!!!!!」


タチバナ

「女ぁあぁあああ!!!!!!!」


冒険者達

「キャバクラァアアァァア!!!!!!」


キリヤマは豚の体に触れ、体の中に空間魔法を展開し、

空間内の圧力を上げ、脳の血圧を異常に上げて狩り、

死体に保存魔法をかけてサイコキネシスで空中に浮かべる。

タチバナも豚の脳天を撃ち抜いて殺す。


レイク

荒狩人(アラカルト)!!!!」


小さくとも切れ味の高いレイクの短剣(ほうちょう)は、猪の神経を削ぎ落として気絶させる。


冒険者1&2&3

「火水雷合体魔法、参角火災水害雷撃(トライアングルディザスター)!!!」


天之金豚

「ブルルルルルルルオォオオォオォオオォォオオ!!!!!!」


名前と勢いだけはあるその合体魔法を猪はものともせず、3人を吹き飛ばす。


冒険者1

「女のためぇ!!」


冒険者2

「酒のためぇ!!!」


冒険者3

「シャブのためぇ!!!!」


頭から血を流しながら打ちのめされても立ち上がる3人。


タチバナ

「一人だけアウトな奴居なかった?」


その後も冒険者達は一頭の猪に立ち向かい続け、根負けした形で一頭を倒した。


冒険者1

「いよっしゃあ"ぁ"ぁ"あ"あ"あ"!!!!!!!!」


冒険者2

「お"ん"な"だ"ぁ"あ"あ"ぁ"あ"あ"ぁ"あ"あ"!!!!!!!」


冒険者3

「シャブ!シャブ!シャブ!!ピ"エ"ア"ァ"ァ"ァ"ア"ア"ァ"ア"ア"!!!!!!」


「この世界にクスリってちゃんとあるんだな。まぁ海外だと合法な所もあるし...」


タチバナ

「ちゃんと違法だぞ」


「じゃあアウトじゃねぇか通報だな」


冒険者3

「何か勘違いしてねぇか?俺が言ってるのは転生者が教えてくれた、

 "シャブシャブ"っていう肉料理の事だぞ」


「紛らわしい言い方と行動すんなヤク厨!」


冒険者3

「だからヤク厨じゃねぇって」


その後は皆で倒した猪を解体して骨や牙、内臓や毛皮を売り飛ばし、

大量の金と肉が手に入った。タチバナやレイク、冒険者達はキャバへ直行。

キリヤマはユルリカと晩御飯。


「うまいねぇ〜///」


ユルリカ

「まさか2度もこのお肉を食べることが出来るだなんてぇ...

 ありがとね、レイくん!」


「その一言だけでちょっと頑張った甲斐があるってもんだよぉ///」


その日もやることはしっかりやって夜を明かした。


時は少し遡りタチバナとの試合を終えた後日ー


ケント

「さて、松風さんとかも戦争に誘ったし、今日はかえって寝るか。」


夜道を一人で歩くケント。その後ろにとある影が近づく。


モア

「貴様がケントか。」


ケント

「誰?あぁ、大会の実況の人か。僕に何の用で?」


モア?

「その"戦争"とやらについて少し教えてもらうぞ」


ケント

「本当に誰だアンタ?人間なの?」


モア改め魔王

「察しだけは良いようだな。ま、既にお前は我が術中に落ちている訳だが。」


魔王がそう呟くとケントの意識は途切れた。


ケント

「あ....ぁ...」


魔王

「コレはいい操り人形になりそうだな。」

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