第78話:桜の下で
これから何ヶ月は休まず週一投稿頑張ります!
そしてカクヨム版にて転生者の付き人の修正版を投稿し始めました。
それに伴い少しずつ小説の書き方を変更しますが長い目で見ていただけると幸いです
メイナードの王に就任した挨拶も終わり、打ち上げ兼祝勝会をすることになった。
その場所へ、キリヤマパーティとメイナードとネルフで向かう。
俺
「打ち上げ行くって言ってたけど、何処行くんだ?」
タチバナ
「桜の綺麗な所だな。ここから割と近くにあってな。」
俺
「つっても今夏の終わりだろ?」
メイナード
「まぁそうなんですが、あそこは何故か一年中気温は春で、
桜が咲き続くんですよ。」
ユルリカ
「万年桜と呼ばれ、
近くの墓地の死体から魔力と養分を吸って咲き続けているらしいです。」
俺
「大丈夫なのそれ。」
ミラ
「死体から養分は吸っても骨は骨壷の中に形を留めるみたいですよ。
景色を保てるからとかで、死後はあの墓地に埋まりたいって人結構いるんですよぉ。
歌が作られるくらいですからねぇ。大きな桜の木の下でって。」
俺
「大きな栗の木の下で見たいな感じ?つってもタチバナ以外は知らんか。」
ミラ
「少しだけ歌いましょうか?大きな桜の木の下でぇ〜♪
あーなーたーとわーたーしぃ♪なーかーよーくー埋まりたいぃ♪
大きな桜の木の下でぇ〜♪」
俺
「激重メンヘラの歌かよ...あんま童謡に不安要素与えるな」
ユルリカ
「あっ、見えてきました!」
俺
「...一年中咲いてるって言ってたから少しナメてたけど...マジですげぇな」
眼の前には、それはそれは大層なピンク色の桜が咲き誇っていた。
メイナード
「いたいた。僕達以外は先に準備をしてくれているので、
急いで僕たちも手伝いましょう。」
俺
「そうだな。」
ハルカ
「只今皆様の敷物を敷いておきました。」
俺等
「ありがとう!」
ラック
「やっと来たか、遅ぇぞ。とっとと手伝えや。」
タチバナ
「リルラは?来てないのか?」
ラック
「あ"?アイツは相方の行方が分からないとかでそれどころじゃないってよ。」
俺
「俺等だけワイワイやるのもなんか少し気が引けてきたな...」
松風
「ワタクシは気にせず楽しめって言ってたので大丈夫でござるよ。」
俺
「打ち上げ終わったら俺らも、ケント君だっけ?探すの手伝うか。」
タチバナ
「だな。」
桃次郎
「どうも、何の役にも立たぬ侍、桃次郎でござる。」
タチバナ
「大丈夫だ。俺、目立った活躍してないから。」
※タチバナは実際何万もの兵士を眠らせているので、本来のMVPは彼かも知れない
ヴェルダ
「そんな事言ったら俺とハルカもだろ。」
ハルカ
「アタシ達もメイナード様をお守りしました。」
メイナード
「本当に助かりました。」
※描いてないだけで、この二人もちゃんと活躍しました。
壁を無視して大将の首を直接狙う冒険者を捌いたり、流れ弾の対処等
ロック
「グルルアァア!(真に何にもしてないのは)」
ヴォルダ
「俺等みたいな」
桃次郎
「奴の事を言うんでござるよ」
二人と一頭は肩を組み合いながら苦笑いをする。
ラック
「勝ったら何だって良いじゃねぇか。犠牲もまぁ...戦場では無かった訳だしな。」
ミラ
「ホント、私の活躍様様ですよぉ。」
タチバナ
「実際に結構活躍してるのがウゼェな」
食事の準備をしながら各々談笑し、メイナードが祝勝会の乾杯の挨拶をする。
メイナード
「それでは、我らの勝利と種族の壁を取り払えた事を祝って...乾杯!!!!!」
一同
「乾杯!!!!!!!」
皆が生き残って笑い合い、飲める者は酒を飲み、共に同じ飯を喰らう。
皆が本当の自分を曝け出し、皆がそれを笑って受け入れる。
テラルド族や獣人族、準女神族や王族までもが別け隔てなく。
メイナード
「これが...僕の目指した...未来。」
涙ぐむメイナード。
俺
「あぁ。よく頑張ったよ。メイナードがコレを実現させたんだ。すげぇよ。
だからこの国はもう大丈夫だろ。なんてったってお前がいるしな!」
キリヤマはメイナードの頭の上にそっと手を置いた。
メイナード
「うぅ...」
キリヤマの胸の中で泣くメイナード。その姿は、年相応だった。
タチバナ
「これよりぃ!腕相撲大会を開催する!優勝者には...何にしよう....」
机を出し、無計画に大会の提案をするタチバナ。
メイナード
「優勝者には賞金として2万G(日本円にして1000万円)程差し上げましょう!」
涙を振り払い、アドリブでタチバナの提案に乗るメイナード。
タチバナ
「酔った勢いでの提案だけど乗ってくれてありがとうメイナード!」
メイナード
「いえいえ、皆様の努力、この位のサポートが出来なければ返せませんよ。」
ラック
「ぶち殺してやるよ!」
タチバナ
「腕相撲で殺すってなんだよ!」
俺
「っしゃキタコレぇ!!」
タチバナ
「お前は無しだよ。能力使うならな。」
俺
「マジかよ!?っしゃあ!」
松風
「大会では負けたでござるが、今度こそは負けないでござるよ、ラック殿!」
ヴェルダ
「得意分野だな。ボコボコにしてやろう。」
タチバナ
「皆気合十分だな!」
ミラ
「私も頑張りますかぁ。」
タチバナ
「マジで?」
メイナード
「僕もやるだけやります!」
ハルカ
「アタシもやりたいです。活躍がなかったので。」
ビット
「僕も参加させてもらおうかな。」
思いの外参加者が集まり、腕相撲大会が始まった。
予選
第1回戦松風VSハルカ 第2回戦ミラVSラック
第3回戦タチバナVSメイナード 第4回戦キリヤマVSビット シード:ヴェルダ
タチバナ
「っしゃあ!勝ったあぁあああぁああ!!!!」
俺
「お前はそれで良いのかよ...」
桃次郎
「レフェリーは拙者に任せるでござる!
あ、第一回戦ん〜、東〜ハルカ殿ぉ〜、西ぃ〜松風殿ぉ〜。」
松風
「たいよろでござる!」
ハルカ
「たいよろです。持てるもの全てを出します」
俺
「おいそれ大丈夫な奴k...」
桃次郎
「レディ〜?ファイッ!!!」
ハルカ
「オートフルブースト!!」
松風
「ぐおぉおぉおっ!?」
試合開始直後、ハルカの第三関節に穴が空き、
ジェット噴射で松風の手を机に押し付ける力を上げる。
しかし、ギリギリで持ちこたえ、押し返す松風。
ハルカ
「コレを耐えますか!?どんな腕力...」
松風
「刀"を"振"る"力"の"応"用"で"ご"ざ"る"よ"ぉ"お"!!!!!」
ガァアァアアアン...!!!!
化け物を相手に何百何千回と一刀両断してきた松風の腕力は、機械の力を上回った。
桃次郎
「一回戦、勝者松風ぇ〜!!!!」
俺
「結果的にハルカが負けたけどあれアリなの?」
タチバナ
「まあ魔法でもないし体質みたいなもんだからアリじゃね?」
ハルカ
「ありです」
松風
「刀持ってて長時間力を込め続けることは無いから腕が痛いでござるよ」
ハルカ
「侍の底力を感じれた試合でした。ありがとうございました。」
松風
「こちらこそありがとうでござるよ。今度また戦うでござる!」
桃次郎
「それでは第2回戦ん〜、東ぃ〜、ラック殿ぉ〜。西ぃ〜、ミラ殿ぉ〜。」
ラック
「恩はあっても手加減はしねぇぞ」
ミラ
「望むところですよぉ。何ならボコボコにしてあげましょうかぁ?」
桃次郎
「レディ〜?ファイッ!!!!」
ミラ
「どぉおおぉおおらああぁああぁああぁあぁあぁぁあ!!!!!」
血眼になりながら腕に全神経を集中させ、ラックの腕を机に付けにかかるミラ。
ラック
「...フッ」
必死になっているミラを鼻で笑うラック。
優しくミラの手を机に付け、ラックらしくない勝利をした。
桃次郎
「勝者、ラック殿ぉ〜。」
タチバナ
「ゲヒャゲヒャ笑いながら、
思いっ切りミラの手を机に叩き付ける様な奴だと思ってたんだけどな。」
ラック
「どうでもいいだろ」
ミラ
「ラックさん、たいありでしたぁ。石像に勝負仕掛けてるのかと思いましたよ」
ラック
「おう、そうか。」
タチバナ
「なんだアイツ。もしや...」
桃次郎
「第3回戦ん〜、東ぃ〜メイナー殿ぉ〜。西ぃ〜タチバナ殿ぉ〜。」
メイナード
「程々でお願いしますね。」
タチバナ
「いや、手加減なしだ。」
俺
「8歳相手にゲスだな。」
桃次郎
「それでは〜、レディ〜?ファイッ!!」
タチバナ
「お"ら"ぁ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"ぁ"あ"あ"あ"ぁ"ぁ"あ"あ"ぁ"ぁ"あ"あ"ぁ"!!!!」
目も顔も真っ赤になり、叫んで筋肉のリミットを外す、
室伏○治みたいな方法で一時的な力を増幅させる。
俺
「ミラよりガチじゃねぇか」
メイナード
「ッ...!強い!こうなったら...!!どりゃぁああ!」
顎を腕に近づけ、上半身ごと動かしてタチバナの腕を机に押し付けた。
桃次郎
「勝者ぁ〜、メイナード殿ぉ〜。」
俺
「主催者が初戦で8歳に負けてんじゃねぇか」
タチバナ
「最近の子供って...強いんだね。」
メイナード
「対戦ありがとうございました。またお願いします!」
桃次郎
「第4回戦ん〜、東ぃ〜ビット殿ぉ〜。西ぃ〜キリヤマ殿ぉ〜。」
俺
「っしゃキタぁ!見ててユルリカちゃん、いい所見せっかんね。」
ユルリカ
「うん!期待してるよ。」
俺
「はぁあぁあああぁああ...好きぃ!!」
タチバナ
「いいから早よ位置につけぇ!」
ビット
「能力を使えないなら話は別ですからね。今回の勝ち星は貰いますよ。」
桃次郎
「それではレディ〜?ファイッ!!!」
ビット
「うおぉおぉおおぉおおぉおおお!!!」
俺
「ど"り"ゃ"あ"ぁ"あ"あ"あ"!!」
ドゴォオオォオ...
さながらスマ○ラのガノ○ドロフの横スマの様な声で、
ビットごと手を地面に押し付ける。
ビット
「痛い!腕がぁあぁあ!!!!対戦ありがとうございましたぁ!!」
俺
「ありがとうございましたぁ!能力も魔法無しでもこんなもんよぉ!」
タチバナ
「腹立つなぁ。」
桃次郎
「続いてぇ〜、シード戦ん〜、東ぃ〜キリヤマ殿ぉ〜。西ぃ〜ヴェルダ殿ぉ〜。」
ヴォルダ
「頑張れぇ〜、ヴェルダ君!」
ヴェルダ
「神級と何のハンデも無くやり合えるなんて光栄だな。」
俺
「そんな重く捉えんでも...」
桃次郎
「それではレディ〜?ファイッ!!!」
ミシミシミシ...!!!
俺
「グ...ぐ"ら"ぁ"あ"あ"あ"!!!!」
ヴェルダ
「ン...ん"ら"ぁ"あ"あ"ぁ"あ"!!」
机に肘がめり込み、互いの熱がヒシヒシと伝わる。
ユルリカ
「頑張って、レイくん!」
俺
「っ"し"ゃ"ぶ"っ"殺"し"た"る"で"ぇ"え"え"ぇ"え"ぇ"ぇ"え"!!!!!!!」
ユルリカの応援で血が湧き、キリヤマの体中に血管が浮き上がる。
それに応えるかの如く、ヴェルダにも血管が浮かび上がる。
ヴェルダ
「だらぁああぁあああ!!!!!!!」
お互いどちらかが力を少しでも抜いた瞬間に勝敗が決まるという中で、
片方にガタが来る。
俺
「今"だ"ぁ"ぁ"あ"あ"ぁ"あ"あ"ぁ"あ"あ"!!!!」
ヴェルダ
「ぐあぁああぁっ!」
バシィイイイィイイイィイィィイイン...!!!!!
桃次郎
「勝者、キリヤマ殿ぉ〜!」
ヴェルダ
「負けてしまったか...持久戦にも多少自信があったんですがね。」
俺
「俺もこの世界に来てから持久力とか耐久力使うこと多くなったからね。」
桃次郎
「続いてぇ〜準決勝、第1試合ぃ〜。東ぃ〜ラック殿ぉ〜。西ぃ〜松風殿ぉ〜。」
松風
「リベンジにござるよ。」
ラック
「望むところだ。ぶっ殺してやるよ。」
桃次郎
「それではレディ〜?ファイッ!!」
松風
「く"ら"ぁ"あ"ぁ"あ"あ"あ"ぁ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"あ"!!!!!!!」
ラック
「う"ぉ"ら"ぁ"あ"あ"ぁ"ぁ"あ"あ"あ"ぁ"あ"あ"ぁ"ぁ"あ"!!!!!」
互いに一歩も引かずに力を込め続ける。
ラック「コレで終わりだな"ぁ"あ"ぁ"あ"あ"ぁ"あ"あ"!?」
松風「うがあぁっ!?」
ドガァアァアアン...!!!
松風の手を本気で握り潰そうとし、その握力に怯んだ隙をついた。
桃次郎
「勝者ぁ〜、ラック殿ぉ〜。」
松風
「卑怯でござ...らんな。見事でござるよ。」
ラック
「勝負事で負けるのだけは俺のプライドが許さねぇんだよ。」
桃次郎
「続いてぇ〜、第2回戦ん〜、東ぃ〜キリヤマ殿ぉ〜、西ぃ〜メイナード殿ぉ〜。」
俺
「よろしくな」
メイナード
「こちらこそ。」
桃次郎
「それでは準決勝第2試合ぃ〜、レディ〜?ファイッ!!」
俺
「!?思ったよりもずっと強ぇな!」
メイナード
「元々父譲りの筋力と知略はありますからね!!」
力みながら話す二人。技と体がぶつかり合う。
俺
「中々動かねぇな...!!」
メイナード
(留めるのは得意だけど攻めに転じれない...!!
マズい、持久戦になっている!!?)
俺
「どらぁああ!!!!」
ダァアアァアン...!!!
キリヤマはまたも持久戦を制した。
桃次郎
「勝者、キリヤマ殿ぉ〜!」
俺
「思ってたよりずっと強いのな。」
メイナード
「腕相撲は、ですけどね。」
桃次郎
「決勝戦ん〜、東ぃ〜キリヤマ殿ぉ〜、西ぃ〜、ラック殿ぉ〜。」
ラック
「神級リベンジだなぁ?負けられねぇな」
俺
「こちとらユルリカちゃんに最後までいい所見せてぇんだわ。」
桃次郎
「それではレディ〜?ファイッ!!!!」
ラック
「お"ら"ぁ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"ぁ"ぁ"あ"あ"ぁ"ぁ"あ"あ"ぁ"あ"あ"!!!!」
俺
「ど"ら"あ"ぁ"あ"ぁ"ぁ"あ"ぁ"あ"ぁ"あ"あ"ぁ"あ"あ"あ"ぁ"ぁ"あ"!!!!」
バリバリバリィ...!!!!
机が割れ始める。
ラック
「オラァアァアア!!!」
俺
「痛ぇな!!」
持ち前の握力でキリヤマの腕を握力で握る潰そうとするも、
怯まずラックと力を比べる。
ラック
「クソがぁあぁあああああぁぁぁああ!!!!!!!」
俺
「なぁああっ!?」
バチィイイィイィイイイィィイイイン...!!!!!!!
ラックは火事場の馬鹿力で最後の力を振り絞り、キリヤマの手を地面に叩きつけた。
桃次郎
「しょっ、勝者ラック殿ぉ!!!!!」
俺
「クっソぉ、負けたか。おめでとう。」
ラック
「はっ、神級つってもその程度かよ。ま、ありがとうな。」
桃次郎
「優勝者には賞金として2万Gが授与されます。」
メイナード
「こちらをどうぞ。」
ラックが賞金を受け取り、宴会は幕を閉じる。
俺
「負けちゃった。」
ユルリカ
「かっこよかったよ。レイくん」
心の底からの笑顔でキリヤマに笑顔を向ける。
ユルリカ解放戦線編〜終〜
ユルリカ解放戦線編、今回で終わりとなります。長ぇ。
オマケ程度で腕相撲書いたら少し長くなった




