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転生者の付き人  作者: どーてーの独り言
第四章:ユルリカ解放戦線編
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第77話:はじめて

暇ができました故投稿した次第に候。by松風

(やっべぇ...緊張しっぱだわ。彼女の家に泊めてもらうってもう...

ナニが起きない訳が無いじゃん...!俺は今日卒業するのか!?

ユルリカちゃんが風呂から上がるまでの時間が永遠にも感じる...!)


キリヤマが一人で緊張している中での、突然の来客だった。


タチバナ

「ユルリカちゃん、キリヤマいるかぁ〜?」


「今ユルリカちゃんは風呂だよ!こちとら気が気じゃねぇんだ!

 なるべく早く用事を済ませてくれぇ!」


タチバナ

「...なるほどなぁ、そういうことか〜。まぁいいや。お前に用事があんだよ。

 頼む、金貸してくれ!大会の賞金使い果たしたの忘れてギルドの奴らと飲んで、

 今日は俺の奢りだ好きなだけ飲めぇ〜!!!

 とか言ったら遠慮なくメチャクチャ頼まれてよぉ〜。」


「お前まだ二十歳じゃねぇだろ!!」


タチバナ

「この世界にゃまだ酒の法律なんざ整ってねぇっつうの気にすんな」


「思考が何処までもゲス!」


タチバナ

「ざっと60G(日本円で3万円)で良いからよぉ。」


「後で返せよ!」


タチバナ

「ありがとうなぁ!!お礼といっちゃ何だがこれやるよ。

 いざとなったらポッケから出して見ろ!」


キリヤマのポケットに何かを入れ、帰るタチバナ。


「何だったんだアイツ。」


ユルリカ

「今上がったよ。誰か来てたみたいだけど、タチバナさん?」


「うん、金貸したら帰った。」


ユルリカ

「なるほどね。じゃあ晩御飯にしよっか。」


「うん。ありがと。」


談笑をしながら晩御飯を食べ、歯を磨き、遂に就寝の時が来た。


ユルリカ

「じゃ、寝よっか。」


「そうだね。」


ユルリカは自分のベットに入ると、キリヤマを手招きした。


ユルリカ

「一緒に...寝ちゃ...ダメ?」


「滅茶苦茶寝たい」


同じベットの中で二人、何も起きない筈は無かった。


ユルリカ

「今日は我儘に付き合ってくれて、ありがとね。」


そう言いながらキリヤマの唇を奪うユルリカ。


「こちらこそ、誘ってくれてありがとう。今までの疲れとか全部吹き飛んだ。

 何より、ユルリカちゃんをずっと見つめられる。この時間がたまらない。」


トク...トク...トク...二人の鼓動はどんどん大きくなる。


ユルリカ

「うん、私も。もう知ってるとは思うけど、この世界の夜は凄く長いの。」


「そうだね。夜が来るたびそう思うよ。」


ユルリカ

「だから今日は...レイくん...私と...シてくれる?」


「俺で良ければいくらでも」


ユルリカ

「レイくんじゃなきゃ嫌なの!」


(いや何処までも可愛いぃいいいぃいいいぃいい!!!!!!!!!!!!!!

あぁあああぁああああぁああ!!!!!!!!!!!好きぃいいいぃいいいいいいぃぃいいいぃいいぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいぃいい!!!!!!!

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

遂に、今日!するんだな!今!ここで!でも演技力があるとて、

緊張で頭が真っ白になりそうだ!!いざと言う時ってこの時の事以外ねぇ!)


そう思い、一瞬チラッとポケットの中を覗いたキリヤマ。

タチバナはいち早く状況を察知し、キリヤマのポケットにゴムを入れていたのだ。


(なんてデキるパーティメンバーを持ったんだ俺は!)


この夜、キリヤマとユルリカは、互いに初めてを共有した。

これ以上書くと官能小説になりかねないので省く。



ー後日ー



俺は遂に宿願を果たした。この世界に転生できてよかったとつくづく思う。


ユルリカ

「おはよう、レイくん。」


「おはよう。寝起きから幸せだね。」


俺は昨日、いや、日を跨いで昨日と今日で男になった。

その初めての相手がユルリカちゃんというこの世界、

宇宙の何にも変えられない天使である。いや、女神、

いや、それ以上のユルリカちゃんである。そしてユルリカちゃんの初めても、

俺である。なんと素晴らしき世界であろうか。ありがとう女神様!

ありがとう、手違いで俺を殺した犯人!...それは違うか。


「今日は忙しいけど、頑張ろう。

 ユルリカちゃんが一緒なら何でも乗り越えられっかんね。」


ユルリカ

「うん、私もレイくんと一緒なら何でも出来るよ」


少しだけ気まずくも照れくさい雰囲気のまま、朝の支度を終え、

タチバナとミラの所へ向かう。


タチバナ

「よぉ!昨日はありがとうな!金返すよ」


「いっ、いや、大丈夫だぜ。昨日は助かったからな。」


タチバナ

「え...んん?まっ、まさかお前ら!?えっ、本当に!?したの!?」


ユルリカ

「...///」


酔ったタチバナは察しがいいのである。酔いが覚めると察しは普通になる。


「酔った時のダルいお前が察し良いの嫌だな」


ミラ

「他人の事情の詮索なんて野暮ですよ、童貞のタチバナさん。」


タチバナ

「テメェも体外モラル欠けてんじゃねぇか!」


「なぁ、その話はいいから早いところメイナードの所行こうぜ」


タチバナ&ミラ

「このバカがすみません」


今日が本当の意味で大事な日だ。メイナードが正式に王となって挨拶をし、

法律の改定をし、ありとあらゆる事情を正す。キリヤマの罪を帳消しにしたり。

それを見届けた後、祝勝会という名の打ち上げを執り行う。

挨拶を済まし、父への追悼の意を述べた後、本題へ移行するメイナード。


メイナード

「僕は種族による身分制度を撤廃しようと考えています。

 例として上げるのはテラルド族ですが、テラルドの過去の裏切りは先日の説明や、

 冒険者キリヤマから頂いた証拠品(22話に記載)にある通り、

 テラルド族こそが被害者であるというのにも関わらず、

 我々はテラルド族を遠ざけ、見下し、迫害し、差別してきました。

 今後はそんな事が起こらないように、まずは平民未満の身分を無くします。

 当然、ならエルフ族はどうなんだと感じる人もいるかも知れませんが、

 悪いのはエルフ族では無くエルフを悪しき方向へ導いた魔王です。

 だから別種族だからと毛嫌いしないで欲しい。受け入れて欲しい。

 僕だって、貴方だって、王の息子や貴族、平和に暮らせる身ではなく、

 エルフや獣人族やテラルド族に生まれてたかも知れないのだから。

 たまたまこの国に生まれただけだと思って生きて欲しい。とはいえ、

 すぐに他種族を平等に扱えと言われても無理があるでしょう。

 だからすぐにじゃなくて良い。そのまま受け入れなくてもいい。

 でも、どうか貴方の息子や娘には、その考えを押し付けないで欲しい。

 遠い未来で、全ての種族が手を取り合えていれば良いのです。

 そしていずれ、貴族制度も廃止したいと思います。

 血で身分が決まるというのはあまりにも不条理だ。先程申し上げた通り、

 偉い人の息子が偉いとは限らない。勿論、僕も例外ではないですがね。

 だから、貴族には今の代でその立場を平民に戻したいと考えております。

 とはいえ貴族の皆様も混乱してしまうのも無理はありませんので、

 貴族から平民に戻る際には国からの支援と手当を約束します。

 それさえ叶えば、僕も絶対王政に終止符を打ち、

 国家として初の民主制を築くために王となりました。

 以上を僕の挨拶とさせていただきます。

 僕の独りよがりの意見に耳を傾けてくれてありがとうございました。」


「ホントに独りよがりだが、8歳にしては十分だろ。」


タチバナ

「ま、宣戦布告して勝ってんだから文句も言えないわな。」


ユルリカ

「これで、テラルド族は...やっと...」


涙ぐんで笑みを浮かべるユルリカ。


「今までよく頑張ったよ、ユルリカちゃん。」


ユルリカを抱きかかえ、頭を撫でる。


タチバナ

「イチャつきやがって...」


ミラ

「この期に及んでみっともないですねぇ、タチバナさん。」


タチバナ

「うるせぇ!」

ユルリカ解放戦線編、次回最終回!

長すぎだろ!その前の編までの4倍以上の文字数持ってったな!(約8割)

正味こんなに長くなるとは思ってませんでした。

ユルリカ編前までの平均文字数1800位なんですね。

そう考えると当時やる気無さすぎで草。

飽きずに見てくださってる人にはマジで感謝です。

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