第71話:鬼灯丸の真価
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メルナード
「貴様の実力を見てやろう」
俺
「鬼突き!」
メルナード
「!?」
脱力からの瞬発力をかけた足でえげつない緩急を付けた渾身の突きで、
メルナードの不意を突く。しかし、メルナードは自身の聖剣で受け流す。
メルナード
「技としての完成度は中々のものだな。」
俺
「ずっと上からなんだな。」
メルナード
「同格かそれ以上の実力がある判断材料が無い、少なくともこの空間内ではな。」
俺
「だったら素直に甘く見たこと、後悔させてやるよ。鞭刀!」
腕と刀に伸縮能力やその他諸々の力を付与し、腕と刀を鞭のようにしならせ、
何度も高速で切り刻む技である。防御しようと斬撃は曲がり防御を貫通し、
避けようとも腕も刀も伸びるため、一瞬で射程外から出ることは困難を極める。
それを即座に察知したメルナードは...
メルナード
「廻斬・天魔!」
剣を高速回転し、腕ごとキリヤマの刀を巻き取って反撃する。
俺
「危ねぇっ!?」
即座に腕と刀をもとに戻して防御体制を取るも、メルナードの猛撃は続く
メルナード
「ふん、所詮は大道芸レベルに過ぎぬな」
俺
「るっせ!雷神之怒矛!」
雷付与魔法で刀に雷を付与し、メルナードに攻撃する。
メルナード
「...!? 何故だ。」
その攻撃を躱した筈のメルナードだが、その体に電流が走る。
俺
「へへっ、ようやく俺の攻撃が通ったな。気分がいいから教えてやるよ。
俺の刀は魔法を増幅する拡大装置の他に、俺の魔法に"特殊能力"を付与する。
大した能力ではないが雷魔法をこの刀に付与した場合、
電気の伝導率の数値は異常なまでに増幅し、超電導をも超えて何にでも電気は通る。
それが雷魔法を付与した時に生じる能力だ。
空気中でも威力は全く衰えず電流はテメエに当たる!
剣で防いだところでお前の剣を伝ってお前に雷が迸る、防御も回避も無理なんだ。」
メルナード
「フン、不可避の魔法を当てた如きでぬか喜びか。高が知れるな」
俺
「あっれぇ〜?この空間内じゃ卑怯もクソも無いんじゃなかったかぁ?」
メルナード
「図に乗るな」
俺
「おっさん、もしかしてピキッちゃった?」
メルナード
「口減らずのクソ餓鬼には、一発目に物見せなくてはな。」
そう言うと、大きな聖剣を構え、力と魔力を込める。
メルナード
「真・虚空裂き!」
大きく振りかぶり、生じた衝撃波は空間をも裂く勢いでキリヤマへ飛ぶ。
俺
「嘘だろ!?静閑之刀!」
その勢いを殺そうとしても、受け止めきれず吹き飛ぶキリヤマ。
俺
「バカ火力がよ、死ね!」
メルナード
「聖剣突き!」
吹き飛び怯むキリヤマに追撃をするメルナード。
俺
「冥鏡止水!」
キリヤマの刀は水を纏い、メルナードの突きを受けて加速し、
メルナードに斬撃を与える。
メルナード
「血を流したのは何時ぶりであろうか...」
俺
「これが"水魔法の能力"だ。受けた衝撃を拡大して威力を底上げする。
要はカウンターを喰らわせるだけの魔法だ」
メルナード
「いいだろう、貴様を同格とみなして本気を出してやろう」
そう言うと白い聖なる大剣と聖鎧は黒へと染まり、筋肉は肥大し、
その額に第3の目が顕現する。
俺
「何だてめぇ、ガチで魔王と繋がってんのかよ...
まあマルコから言質は取れてるが...」
メルナード
「全ては魔王様から頂いた力よ。」
俺
「これでお前が完全な悪だってわかったわけで...
一切の躊躇なしにテメェに刀を振れるな」
メルナード
「お互い、本気で死合おうぞ」
俺
「こちとら殺す気だけはないけどな。」
〜視点は戦場へ移る〜
タチバナ
「オラオラオラオラオラオラオラオラぁ!!!眠れ眠れ眠れぇ!」
銃で手加減をするのは難しいと判断したタチバナは、
空中から麻酔銃を大量に撃ちまくるという暴挙に出た。
???
「惑矢雨!」
タチバナ
「なんだ?」
ふと上を見ると大量の矢が降ってくる。
タチバナ
「これこの前見たやつだなぁ!?」
愚痴を垂れながら矢を一つ一つ撃ち落とすも、
銃弾で当ててもそのまま落ちてくる矢が大量にある。
クレア
「ご名答。あなたに再戦出来ると聞き、この場に馳せ参じました。」
※クレアは第50話参照。
タチバナ
「アイツ、ミラが居なかったらかなりきつい相手だったな...
ってかミラ最後方だから最前線まで来れねぇじゃねぇか!」
クレア
「さ、一対一しましょう?」
タチバナ
「だりぃ。催涙爆連弾!」
催涙弾を大量に地面に撃ち落とし、敵味方諸共動きを封じる。
クレアもその被害者の一人である。
王国軍
「あぁあぁあああ!目が!敵の攻撃が来るぞ、気をつけろ!」
レイク
「マスクを目にかければ、視力は少し落ちるが無事なんだよな!」
メイナード軍
「タチバナ様!何故私達まで!?」
松風
「痛ぁ!目が痛いでござるぅ!」
ラック
「効かねぇ効かねぇ!ギャハハハ!!!!」
クレア
「あ"ぁ"あ"ぁ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"あ"あ"!!!目"が"ぁ"あ"!」
リルラ
「やってくれましたわねぇ!?」
タチバナ
「そこか。」
クレアの悲鳴が聞こえた位置に麻酔弾を打ち込む。
そしてそのまま催涙弾に被弾した敵兵を眠らせる。
レイク
「この隙に鬼級の女の子いただきぃ!」
ウッキウキでリルラに斬りかかるレイクだったが...
リルラ
「扇流、風雪の舞!阿気霰!」
催涙ガスごとレイクを吹き飛ばすリルラ。
リルラ
「クソカス野郎に差し上げる首は持ち合わせてなくってよ」
レイク
「気が強い女の子も守備範囲だよ、僕は。」
リルラ
「キッショいですわね。私は生理的に受け付けないのでお断りしますわ」
視点はラックへ移る。
ラック
「ギャハハハ!!!オラよぉ!オラオラぁ!
これだけ兵がいれば遊び放題だなぁ!?」
王国軍の兵士を急所を外しつつ金棒で殴りながらひたすら進むラック。
???
「止まれ、国に反旗を翻す者よ。」
ラック
「あ"ぁ"?誰だテm...」
男は、ラックが喋り終える前にラックの顔を殴る。
ロベリオス
「吾輩はロベリオス。王に仕える兵士である。」
桃次郎
「気をつけるでござるよ、その男は元神級冒険者!
王が直々に側近としてスカウトした男!得意とする魔法h...」
バキィイイィィイイイィイイン...!!!
桃次郎が氷漬けにされる。
松風
「桃次郎ぉおぉオオオ!!!」
ロベリオス
「こんな塩梅の氷魔法が得意だ。」
ラック
「要するにテメェは強ぇのかよ?じゃあ相手にとって不足なしだなぁ?」
ロベリオス
「こちらとしても鈍った腕を戻したいと考えていた所だ。
現代の龍級冒険者相手に何処まで吾輩の力が通用するかな。」
松風
「まて、某も仲間を凍らされて黙って見逃すほど甘い侍じゃないでござる」
声を少し荒らげ、淡々と喋る松風
ラック
「邪魔すんな」
松風
「助太刀にござるよ」
ラック
「...フン、勝手にしやがれ」
視点はユルリカへ移る
ユルリカ
「天鎖!!」
王国軍
「クソ!テラルド族如きにぃ!」
ユルリカ
「妖精之脱力光!」
光の鎖で拘束した兵士の戦意を次々と喪失させるユルリカ。
???
「黒砂腕!」
黒い砂の腕が伸び、ユルリカに殴りかかる。
ユルリカ
「妖精之防壁!」
???
「無駄よ、壁を張っても変形するアタイの砂はいつかアンタに届く!」
ユルリカ
「なら私を壁で囲えば良い!」
???
「安直すぎるよ、テラルドさん!」
すると、ユルリカの真下の地面から黒い砂の腕が伸び、ユルリカに打撃を加える。
ユルリカ
「あ"ぁ"あ"っ!!」
レミ
「大したこと無いね、報酬も実力も。アタイはレミ、龍級の冒険者さ。」
思い一撃を喰らおうとも、物ともせずにユルリカは立ち上がる。
ユルリカ
「大したこと有るか無いか、私を倒してから判断してください!」
レミ
「今の食らって立ち上がる女は初めて見たよ。大したことあるじゃないか」
ユルリカ
(大したこと有るか無いかの判断のハードルが低い!)




