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転生者の付き人  作者: どーてーの独り言
第四章:ユルリカ解放戦線編
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第67話:ショートカット

イルカ

「待てや、カスが」


ソウタ

「あ?どうした餓鬼(モブ)g...」


ソウタが振り向いた瞬間、


グギギギギギギギギ...


イルカの拳がソウタの顔面に直撃する。しかし、その衝撃を受け止めるソウタ。


ソウタ

「ふん、多少は動けるようだがその程度では話にならねぇな。

 ってかお前、俺に攻撃したって事は殺される覚悟、できてんのか?」


イルカ

「こっちのセリフじゃボケぇ。ダーク系主人公気取りが。」


ソウタ

「フン、好きに言ってろ。死之炎獄(デスフレア)!」


ゴアァァアアァァアア...!!!!!!

黒炎にイルカが包まれる...


ソウタ

「怒りに身を任せて俺に歯向うのが悪いんだ。妹もこんな短気な兄を持って、

 さぞかしがっかりしているだろうな」


イルカ

「コホッ、コホッ、待てや、結果を見ずに勝ったなんて思うなよカスが。」


ソウタ

「ッ!なぜ無傷でいられるんだ!?」


イルカ

「ワシの能力や。一発で分かれやアホ。

 ま、戦闘の無い世界(ゆとり)育ちにはわからんか。すまんな」


ソウタ

「戯言を...!究極千度之光線(ウルティメイト・プロメテウス)!」


常人の身体なら瞬く間に溶ける豪炎の光線を、確実にイルカに当てるソウタ。


イルカ

「段々この能力の使い方が分かった...ってところやな。」


ソウタ

「言うだけの事はあるみたいだが、俺の炎がこんなものだと思うなよ!」


イルカ

「雑魚臭いセリフやなぁ。

 主人公気取ってんならもっとカッコついてから言葉言えや」


ソウタ

「俺は煽り合いがしてぇ訳じゃねぇんだよぉ!波煌炎(テラ・フレア)ァ!!!」


特異魔物をも溶かしたその熱を受けて、無傷のイルカは(いか)る。


イルカ

「こんな()に!村は焼かれて!親奪われて!妹が傷ついた!

 死ぬ程度(ごとき)じゃ生温いで、ソウタァ!」


ソウタ

「嘘だ..化け物が...」


絶望するソウタを前に拳を構えるイルカ。


イルカ

人智超越神之拳(オーバー・ロウド)!」


ソウタ

「やめろ、やめろぉおおぉおお!!!!」


その後の惨状は、イルカと薄れゆく意識の中でちらり見たサイカンのみぞ知る。



〜そして現在に至る〜



サイカン

「私があんな事言わなければアイツはあんなのにはならなかったかもしれん。

 今では転生者を魔物が殺したように偽って殺してる。

 たまたまアイツに出くわした転生者は運の尽きや。アンタもな。」


「別にお前のせいじゃねぇだろ。まぁ、人間じゃなくなったのも、

 責任感じてるのも、兄を誰にも殺されたくないのも否定はしねぇけどな。

 それに俺は殺される気も、捕まる気もさらさらねぇよ。」

(俺に被害者とか言ってたのもそういうことか。)


サイカン

「そっか。まぁ人の心が無いわけじゃないんだ。現にウチの身を案じて、

 冒険者にさせないためにマリナの所にウチを預けたりな。ま、

 マリナはウチに賛同してくれてこうして冒険者やってんだけど。」


しんみりとした空気の中、突如コイツは現れる。


イルカ

「サイカン、なんでここにおるんや。」


「おまっ...」


ドガァアアァアアアァアアァァアァアアァアン...!!

臨戦態勢を取ろうとした瞬間、イルカにエレボで吹き飛ばされるキリヤマ。


イルカ

「うるさいのぉ。兄妹水入らずで話させろや。」


サイカン

「なぁ、もうやめろや、転生者狩り。」


イルカ

「反抗期か。かわええなぁ。」


サイカン

「そういうのやめろや!気持ち悪ぃねん!ウチはもう前を向いて歩きたい!

 兄ちゃんだけやで!いつまでもあの時の事引っ張って、

 何にも関係ない人を殺し回る化け物に成り下がりやがって!

 だからウチは、アンタを止める!場合によっちゃ殺す!」


イルカ

「ごめんな、サイカン。」


シュンとした顔で謝るイルカ。


サイカン

「分かってくれたの?お兄ちゃ...」


ドスッ...

サイカンの腹に一発パンチを入れて気絶させるイルカ。


イルカ

「お前にも分かってもらえるように、兄ちゃん頑張るからな。」


「イカれてんのか?おまえ。まぁ知ってたけどさ。」


イルカ

「あっ、せや。お前が俺を一回の技で長時間拘束した実力は認める。

 だからこそ、捕まえるのはやめや。全力で殺しに行くで。

 国に引き渡したところで、どうせ牢から出てくるやろ?

 つっても、元々生かすつもりなんて無かったんやけどな!

 諦めて捕まろうとした所を殺そうと思って持ちかけただけや!」


「そうかよ。何処までもカスなんだな。」


イルカ

「どの口が言うとんねん。って、あん?お前ワシ等になんかしとるなぁ。」


「チッ、もうバレたか。」


キリヤマ自分をも対象とした保存魔法の空間を密かに展開し、

レスバで時間稼ぎをしていた事がバレるキリヤマ。


イルカ

「小賢しい真似すんなや!」


「既に20秒だな。」


保存魔法を空間魔法に転用したことにより効力は少し落ちるがそれでも、

1秒につき5000秒ほどの時間が経っている。この星だと約34秒程で1日が経つ。

一応、空間内にサイカンもいる。


イルカ

全知全能殴打(ナックル・オブ・ゼウス)!」


イルカが殴りかかるも、躱して時間を稼ぐキリヤマ。


「学習能力と瞬発力、動体視力、身体能力を強化した俺を倒せ...」


イルカ

人智超越神之拳(オーバー・ロウド)!」


「う"お"お"ぉ"ぉ"お"っ"!?」


展開した空間外に飛ばされるキリヤマ。


「ゴボッ、へっ、24秒稼いでやったぜ。」


吐血しながらも、33時間稼いだ事を誇るキリヤマ。

※現在イルカとの戦闘開始から約40時間の経過。

 二日目の朝(午前10時感覚)である。


イルカ

「もうワシに保存魔法は効かんで。」


(マジかよ、まだ身体が回復しきってねぇのに!)


王国兵士

「いたぞ!キリヤマだ!捕まえろ!」


「クソ、邪魔が増えた!」


たまたまニホニア付近の国に滞在していたレヴンタス王国の兵士が、

イルカキリヤマの抗争を聞きつけ、通信で王国に位置を知らせる。


兵士

「ニホニア派遣隊002、派遣先付近にて大犯罪者キリヤマを発見。

 至急、援軍を頼む。」


イルカ

「俺も協力するで。」


兵士

「コレはイルカ殿!なんと心強い!」


「クソ...!」

(イルカはともかく兵士に本気は出せねぇ!

かと言って本気を出さないとイルカに殺される!)


イルカ

人知超越神脚(オーバー・イービル)!!!」


光にも劣らない速度でキリヤマの首を蹴り飛ばそうとしたその時、


「防御力、回復力、体力、耐久力、弾性力、衝撃吸収力1000倍、衝撃力1/1000!」


チュドォオオォオオオォオオォォオオオォオン...!!!!!

凄まじい轟音と爆発と衝撃は、キリヤマの限界まで上げた力により、

最小限の威力に収まるも、またも吹き飛ばされる。


「殺す気か!」


飛んだ先で叫ぶキリヤマ。


イルカ

「そうやって言っとるやろ!大軍転送(アーミーテレポート)。」


吹き飛ばされたキリヤマの所へ着いたイルカは、

レヴンタスの兵士を自分の所へワープさせる。


「そんな魔法も使うのな。」


イルカ

「使えないのが俺の"弱点"やったからな。」


「何処までもクソ能力だな」

(チッ、コイツ俺が兵士がいると本気出せないのを分かってて、

こっちに連れてきやがった!クソッタレが!)


ユルリカ

「こっちも転送(テレポート)、からの光槍(スパーキングスピア)!!!」


ユルリカの光が、兵士たちを一掃する。


「ユルリカちゃん!?」


イルカ

「先手打たれてもうたか。」


「何でここに!?」


ユルリカ

「キリヤマさん、覚えてませんか?

 敵を倒しに行くときは私も連れて行って下さいって言ったこと。」


「ゆ"る"り"が"ぢ"ゃ"ぁ"あ"ん"!」

(なんて健気で可愛い子なんだろう。好きぃ。大好きぃ...)


ユルリカ

「キリヤマさんのためなら私、もう足引っ張りませんから!」


「一回も足を引っ張られたなんて思ってないけど、ありがとう!

 共闘と行こうか!ユルリカちゃん!」


ユルリカ

「えぇ!」


イルカ

「仲がよろしいようでえぇなあ。」


「そうだな!」

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