第60話:剣と銃
頑張って8000文字書いたよ。
前回1周年で10000文字書こうとして無理だったから今回にできるだけ回したよ。
ケント
「なるほど、リルラちゃんが...ミラさん単体でも警戒を怠るのは愚策って訳だね。」
ミラの張った結果以外から達観するケント。
タチバナ
「で、作戦会議だが、念話にて情報をまとめよう。」
ミラ
「了解です!」
ケントはミラの結界に対して爆撃を開始する。
タチバナ
(ケントはどうやら戦闘機を◯ンダムみたく装着できるっぽいんだよな。)
ミラ
(ガ◯ダ厶?)
タチバナ
(あんまガン◯ムって言うな。ただまぁ、アレを鎧に出来るってわけで、
戦闘機に出来たことが出来るのは鎧で出来るのは勿論、
的は小さいわ俺のやった戦法が通じなくなるわで困ってんのよ。)
ミラ
(なるほどぉ。)
タチバナ
(ただ、与えた"衝撃"は、中のケントに伝わるはずだ。)
ミラ
(了解ですぅ。私は攻撃の援護に回ればいいのですねぇ?)
タチバナ
(いや、それよりも問題は空中戦だ。魔力操作で俺をトバしてくれ。
銃に集中してぇんだ。あの戦闘機は小回りが効かねぇからな。
俺を小回り利かしながら、万が一流れ弾がミラの方に飛んだら、
俺のことは放っといて自分の身を守れ。)
ミラ
(...分かりました。)
タチバナ
(もう結界が破れる...作戦もクソも無ぇがやれるだけやるぞ。)
ミラ
「わかりましたぁ!!!」
※念話は言いたいことを一つの情報として相手に送るので、
説明にかかる時間はほぼゼロなのである。わかりやすく言うと念話は、
カップルの長い無駄話も、10秒程度に短縮して話すことが出来るよ。
ケント
(念話でもしていたのか?二人に作戦会議の時間を与えるのは無しだな。)
「今これいらないや、廻魂斧解除。」
するとケントは、手の甲からの小型ミサイルと、手の平からの銃と、
肩の翼部分からのミサイルと、胸のエネルギー砲の発射準備を整え、
照準を二人に向ける。
タチバナ
「アレはヤベぇ!!!」
ブオォン!!!!
タチバナは急いでミラを抱え、最大出力の風魔法でケントから離れる。
ケント
「無駄だよ。だってこれ、完全自動追尾だもん。
全身全霊殺人砲!!!!」
ギュドォォオオォオオォオォオオオン!!!!!!!!
轟音を鳴らしながらタチバナの方に殺人砲が飛ぶ。
ミラ
(手間をかけてすみません!作戦通りタチバナさんの魔力操作が私が行います!
タチバナさんは殺人砲の迎撃を!!)
タチバナ
「りょ!!!ミラ、ついでに俺らをクソ分厚い結界で囲え!!」
(それともう一個!相殺しきったらやりてぇ事がある、頼めるか!?)
ミラ
「りょお!!」
(いいですけど、何ですか!?)
タチバナ
「雲爆弾!!!!!!!」
(それは...)
ミラ
「そんなの...!?無茶にも程がありますよぉ!!」
タチバナ
「いいから、頼む!!」
ミラ
「絶対に死なないで下さいね!!」
ドゴオォオオオォオオォォォオオオォオォオォオォオオオォォオオォオォオオオォオオォオオォオオォオオォオオオォオオォォオォオオォオォォオォオオオォオオン!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お互いの最大火力が激突し、平原は愚か辺りの森や湿地帯にまで影響を及ぼした。
平原は焼け野原と化し、隕石の跡のような巨大な穴が空いていた。
ケント
「グッ、流石に僕も爆風に飛ばされたな。ってアレ!?
まさか...ダメージを喰らっているのか!?この装備で!?」
タチバナ
「やっぱりなぁ!!衝撃による攻撃はお前に通じる!!」
ケント
「クソっ!まず...」
タチバナ
「雲爆弾。」
ケントの鎧の上に跨り、ケントの顔面に照準を定めるタチバナ。
ケント
「は?」
(何言ってんだコイツ。この距離で爆破したら自分が先に死ぬだろ!!
しかも僕がこの攻撃で倒れるとは限らない!無謀な賭けにも程がある!
馬鹿なのか!?コイツ、恐怖など感じないのか!?)
タチバナ
「頼んだぜぇ?ミラ。2撃目ぇ!!!!!!」
ボオオオオォォォォオオオオォォオオオォォオオォォオオオオオオオォォオオオオオオオォォォオォオォオォォオオオォォオオォオォオオォォォオオォオォオオォオオォオォオオオォオォオオォオオォォオォオォオン!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ケント
「ぐあぁあぁああぁああっ!!!!!!!!」
ミラ
「女神之慈悲。」
タチバナ
「熱っづうぅううぅうぅううぅう!!!!!!!」
本来はタチバナが死に、ケントにそこそこのダメージが入るだけだったのが、
ミラの女神之慈悲によりタチバナのダメージは、
ケントとタチバナに本来のダメージの2分の1づつ入る。
ケントのそこそこのダメージもタチバナとケントに2分の1づつ入る。
ミラ
「...ホントに、博打にも程がありますよ。」
タチバナ
「約束は...守ったっしょ。」
ケントとタチバナは全身火傷で爆風で折れた骨々は、
お互い同じ箇所に2分の1ずつ入っていた。
タチバナ
「衝撃を与え続けるんじゃ手間がかかるもんだから、
ショートカットさせてもらったぜ。」
ケント
「頭がイカれてるどころの話じゃ...ないね。ただ...次は無いからね。
滅却魔棒起動。」
ケントは、女神之慈悲の結界を壊す。
ケント
「神器越しなら、この滅却魔棒に触れることが出来る。
新しい発見だね。」
タチバナ
「でも、その滅却魔棒、ろくに使ったこと無いんだろ?」
(なら問題無ぇ。熟練度が全然無いからな。警戒するに値しない。
ダメージを与えたとて無敵の鎧には変わらねぇし、
次の対処法を探さねぇと。またダメージを与えれるとは限らんからな。)
ケント
「そうだね。でも、扱って見せるよ。今、ココで!!」
タチバナ
「俺らは踏み台になんかならねぇよ!!!!粘着弾!!」
着弾すると液状化した蜘蛛の糸のようなものが広がりくっつき、
ケントの動きを妨害する。
ケント
「鬱陶しいなあ!!」
タチバナ
「そりゃ魔力で出来た弾じゃねぇからその棒の意味が無ぇな!!
衝撃弾!」
ミラ
「付与魔法、衝撃!!!」
タチバナの高い衝撃の銃弾に、更に衝撃が追加される。
ケント
「グっ!!!クソ、まだまだあ!!!!!」
翼からのミサイルを自分の周りに着弾させ、爆炎の中に姿を眩ませるケント。
タチバナ
「まずい、ミラ、躱せ!!!!」
ケント
「女性に手荒な真似はしたくなかったけど、
ココに来たからには覚悟できてるよね!!!」
ケントは爆炎から姿を現し、
ミラに向かって滅却魔棒を思いっきり振り、ミラの横腹に当てる。
ミラ
「がはあぁっ!...」
その場に倒れ込むミラ。
タチバナ
「ミラぁ!!!!!」
ケント
「死なないでね、タチバナ君!全身全霊殺人砲!!!!」
タチバナ
「マジかよ!!!」
(一番まずいぞ、相殺すればミラが爆撃に巻き込まれる!
だが躱しても俺よりも速い速度で追ってくるし!!
多分殺人砲が着弾した爆発範囲からミラを逃がす距離まで
俺は逃げ切ることは出来ない!!いや、やる!!
飛びながら相殺なんてミラのアシスト無しじゃ出来っ子ないが、
それでも!やったらぁ!)
タチバナは、後ろを向きながら最大出力で一直線に飛び、
威力を少しでも中和する程度の銃弾を殺人砲に放ち続けた。
タチバナ
「中和して速度が少し落ちるなぁ!?これだ、これを待ってた!!!」
タチバナは、殺人砲の少し横の方向へ急カーブした。
殺人砲は、大きく回りながらタチバナを追いかける。
タチバナ
「ハハッ、やっぱり、ケントと一緒で、小回りが効かねぇなぁ!?」
タチバナの小回りにより、殺人砲とタチバナの距離が大きく開いた。
タチバナ
「ここだあぁぁあぁぁあぁあぁあああぁぁああ!!!!」
殺人砲の爆発範囲からタチバナとミラが出る程に距離が空いたところで、
タチバナは相殺しようとしたー
ケント
「僕に背中を向けるなんて、愚かじゃないのかなぁ!?」
タチバナ
「あっ、」
ケント
「行けぇ!!!!!」
タチバナにむけて滅却魔棒を投げるケント。
タチバナ
「ぐあっ!!」
すると、タチバナの足元から放出されていた風魔法が消え、殺人法が直撃する。
ドドドドオォォオオォオォォオ!!!!!!!!!!
ケント
「!?」
タチバナは小さなバリアの中に入り、ケントの方向へ飛んできた。
ミラ
「間に合ったぁ...」
ケント
「まだ倒れていなかったとでも!?」
ミラ
「いかんせん、相方が丈夫なものでぇ!」
タチバナ
「さっすが!!!それとよそ見すんなボケェ!!!
衝撃弾!!!!」
タチバナは、ケントの顎に直接銃弾をブチ込んだ。
ケント
(グッ!脳が揺れる...!)
タチバナ
「再加速!!!」
ケント
「あがっ」
脳震盪でケントが倒れそうになったその時ー
リルラ
「扇流、攻斬の舞!時雨孔雀!!!!」
タチバナ
「ぐ"あ"ぁ"っ"!!!」
ミラ
「何故あなたがここに!?」
リルラ
「回復の"香"。アレで完全に気絶するほどの器じゃ...なくってよ。」
回復の香を使ったとて、リルラの息は荒く、所々に傷跡が見られる。
ミラ
「けっ!無駄にしぶといんですねぇ!!」
リルラ
「けっ!てなんですのよ、けって!」
ケント
「ひとまず、リルラがまだ倒れてなくて助かったよ。」
タチバナ
「けっ!」
ミラ
「けっ!」
リルラ
「何なんですのアイツら...」
タチバナ
「拡散電気連弾!!!!」
ケント
「急だね!!」
ケントがリルラの盾となり防いだかに見えたが...
ケント
「体が...痺れている!?」
リルラ
「なんですって!?」
タチバナ
「やっぱりなぁ、鎧を貫通するのは衝撃だけじゃなかった!!
大量の電気なら微弱でもお前に伝わる!」
リルラ
「まずい、光れ扇流爆光の舞、光爆舞!!!」
光爆弾並の光を出し、目を暗まそうとするリルラだったが...
ミラ
「視覚支援!!!」
咄嗟にミラが二人の目にケアを施した。
タチバナ
「サンキュ、ミラ!」
ケント
「自動追跡爆...」
タチバナ
「粘着弾!!!!」
粘着弾の軌道は曲がり、ケントが撃とうとしていた翼の銃口へ直撃する。
ケント
「...矢!!」
ボオォオォォォオオォン!!!!!!
するとミサイルが放たれる前に翼が爆発した。
ケント
「何!?」
タチバナ
「これも行ける!行け、粘着連弾!!!!」
一発は手の甲に、もう一発は手の平の銃、もう一発は胸のエネルギー砲に、
最後の一発は目の部分に粘着弾を直撃させるタチバナ。
タチバナ
「ラックから教わらんかったか!?神器とて一つ一つに弱点はある!」
ケント
「クソ!前が、前が見えないぃ!」
タチバナ
「その動揺はお前の弱点だなぁ!大砲へ変形してからのぉ〜、
雷神空電磁砲!!!!!!」
※雷神空電磁砲は、32話にてミラが使用していた魔法だが、
タチバナはそれを己が銃の技として使うことが出来るのである。
ギュバアァァアアァァァアァアァアアァァァ!!!!!!!
タチバナの攻撃が、轟きながらケントに直撃する。
ケント
「ぐ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"っ!!!」
ケントの装甲が、自動的に剥がれた。
ケント
「どうやら...しばらくこの神器は使えないみたいだね...」
タチバナ
「はぁ...はぁ...漸くここまで...来たぜ。ケリつけようや、ケントぉ!!!!!」
ケント
「流石だね...タチバナぁ...どこまでタフネスなんだか君は。
少し僕も見習うとするよ。血剣起動。フン!」
すると、ケントは自らの肩にその剣を突き刺した。
タチバナ
「何してんだお前!」
ケント
「ケリ、つけるんでしょ?次の一撃に全てを賭けるって言ってんだ。
この血を、いや、今まで吸った全ての血を使う。」
タチバナ
「お前も大概イカれてんのな。その挑発、乗ってやんよ!」
リルラ
「ワタクシも加勢しますわ!」
ミラ
「それは無粋というものでしょう!!」
杖でリルラの後頭部を殴り、その場で倒れ込むリルラ。
タチバナ
「邪魔は入らねぇみたいだな。じゃ、やってやんよ。」
ケント
「一閃血切!!!!!!!」
距離にして30m程あった間合いが、一瞬にして縮まる。
ケントが剣を振ればタチバナを斬れるというその時ー
タチバナ
「地雷翔風!!」
ケント
「何っ!?」
自分の目の前に罠魔法を仕掛けていたタチバナは、
空中に飛んだケントに照準を向ける。
タチバナ
「閃光神竜弾!!!!」
ドパァァァアァァァアァァアアァアァァア...!!!
星々の様に光りながら、ケントにその弾が直撃する。
その光はケントだけではなく、平原を街中を優しく包み込んだ。
ケント
「ぼ...くの...負け...かぁ。」
笑顔でそう言いながら、地面に叩きつけられるケント。
タチバナ
「俺の...勝ちだ。」
街の観客
「うおぉおおぉおぉおおぉおおぉおおおぉおおおぉおぉおおぉおぉぉおおおぉおぉおおおぉおおおおぉおおぉおおぉおぉぉおぉぉおおぉおぉお!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ラドゴ
「うむうむ!決勝戦の最後に相応しき、素晴らしい一撃じゃった!」
ミカルド
「優勝はアイツ等か。おめでとう、素晴らしき冒険者よ!!」
タチバナ
「おらああぁぁぁぁああぁあぁああぁぁあぁぁあ!!!!!!!!!」
ミラ
「やりましたねタチバナさん!!20万Gですよぉ!!!!」
タチバナ
「いっち億!!いっち億!!」
タチバナ&ミラ
「いっち億ぅ!いっち億ぅ!」
ミラ
「一億ぅ?」
タチバナ
「気にすんな、元いた世界換算で一億円の価値ってだけだ。」
ケント
「おめでとう。」
タチバナ
「おう。」
リルラ
「ふん、次は負けないですからね!」
ミカルド
「予算的に次は無ぇよ。」
ラドゴ
「すまんのぉ。金が貯まればまたやるぞい。」
ケント
「じゃ、僕達が稼ぎまくらないとですね。」
ミカルド
「だな、アッハッハッハ!それはともかくタチバナとミラ。表彰台に上がれ。」
タチバナ
「全身痛て"ぇ"え"ぇ"え"ぇ"ぇ"ぇ"え"え"ぇ"ぇ"え"ぇ"ぇ"え"!!
安心したら疲れまでドッと来て。歩けそうにないっすね。」
ミラ
「今回復しますねぇ。完全成女神之治癒。」
タチバナ
「助かるう〜。」
ミカルド
「んじゃ、行くぞ。」
ラドゴとミカルドに付いて行き、表彰台に上がるタチバナとミラ。
目の前には、大量の観客がいた。
ラドゴ&ミカルド
「おめでとう!トロフィーと賞金だ!!」
ラドゴとミカルドから、20万Gとトロフィが渡される。
観客1
「おめでとう!!!かっこよかったぞぉ!」
タチバナ
「だろぉ〜?」
観客2
「ミラたん、僕と結婚じでぐでぇ〜」
ミラ
「汚いから嫌ですぅ〜。」
観客3
「サインくれ〜!!」
タチバナ
「後で暇があったらな〜!」
モア
「その程度か。この分じゃ警戒するに値しないな」
タチバナ
「あ?アイツって...」
観客5
「もっかいあれやってくれよぉ!!最後の奴!」
タチバナ
「無理だよ!にしてもやったぁ〜!!!
これであのオンボロ家から出れるな!!」
ミラ
「いい家買いましょう!!」
ラドゴ
「優勝した感想は?ホレホレ、遠慮せずに」
タチバナ
「そうですねぇ〜、やっぱりなんと言っても以下略」
こういった感じの、大会後の風景がその日の夕方まで続いた。
その日の帰り道...
タチバナ
「さて、当初の目的にも本腰を入れなきゃだな。」
ミラ
「資金集めは十分でしょう。家を買って余ったお金を回せば。
問題は、王子側に参加してくれる冒険者ですねぇ。
いっそケントさんみたいな人が協力してくれれば話は早いんですけどねぇ」
ケント
「呼んだ?」
タチバナ
「おお、丁度いいところに。実はな...」
ユルリカの事情を話すタチバナ。
ケント
「なるほどね。いいよ。別にテラルド族に思うところがあるわじゃないし。
雑魚相手に殺さないように手加減するのはムズいけど、協力させてもらうよ。
でも、殺さないようにってんならリルラの方が得意じゃないかな?」
ミラ
「でもリルラさんは元からこの世界で、しかも貴族ですから...」
リルラ
「呼びましたか?」
タチバナ
「さっきからタイミング良いな...」
ケント
「実は...」
事情をリルラに話すケント。
リルラ
「別に良いですわよ。でもワタクシが、
身分の差位くらいどうこう言うような人と思われてたなんて心外ですわ。」
タチバナ
「そりゃ済まなかったけどよ、何で協力してくれんだ?
テラルド族はこの国の人、特に貴族からは嫌われる対象だろ?」
リルラ
「ワタクシは性格がこんなもんだから、貴族から嫌われてたんですわ。
その時に身分の差とかどうでも良くなっちゃって。」
ケント
「リルラは実はしっかりいい子なんだ。」
リルラの頭を撫でるケント。
タチバナ
「熱々だこと。」
リルラ
「うっ、うるさいですわね!!」
ケント
「まぁ、そんな訳で、戦う時が分かったら言ってよ、協力は惜しまない。」
タチバナ
「恩に着る。」
ミラ
「この調子で協力者を探しましょう!」
リルラ
「それなら、神々の晩餐会の人達で協力してくれそうな人に、
ワタクシ達から声をかけておきますわ。」
ミラ
「何から何まで、本当にありがとうございますぅ。」
タチバナ
「じゃ、俺等は竜桜の宴から探すか。」
ミラ
「あっ!一人心当たりがいますぅ!ヴェルダさんとヴォルダさんですよぉ!
私、声かけてきますねぇ!先にギルドに行ってて誰かスカウトしてて下さいぃ!」
タチバナ
「どした急に。ま、いいや。じゃあな、ケント、リルラ。」
ケント
「おう。」
リルラ
「さようなら。」
そのままギルドへ向かうタチバナ。
ギルド内には、雑魚そうな奴の中にラックがいた。
タチバナ
「げっ」
(ミラめ、ラックの勧誘を俺に押し付けやがったな。しゃあねぇ、やるか。)
ラック
「おい、テメエ今オレの方見てげって言ったか?」
タチバナ
「イッテナイヨ。それはともかくちょっとこっち来てくれるか?」
周りの奴らにこの事を聞かれたらまずいので、裏路地にラックを連れて行く。
ラック
「何の用だ?」
タチバナ
「端的に言うと、カクカクシカジカ。」
ラック
「なるほどな。だが俺が協力してやる義理もねぇ。
他言はしないでやるから勝手にやってろ。」
タチバナ
「えぇ、折角王国軍10万相手をボコすチャンスなのに?」
ラック
「あ?」
タチバナ
「いやだから、そのままの意味よ。王国軍と正面から戦うんだよ。
その数10万。殺さねぇようにボコしまくるだけだ。」
(俺は知ってる。コイツが神竜祭に参加した理由が、対人戦がしたいからって事。
要は戦闘狂で、特に対人が好きなんだ。
だから第3競技で魔物に飽きて人を殺しまくったんだろうな。)
ラック
「日程だけ教えろ。」
タチバナ
「近々だ。予定が決まったらお前にも教えてやるよ。」
ラック
「ああ。忘れんな。」
タチバナ
(ちょろ。)
ー後日ー
タチバナ
「家を買うぞ!!」
ミラ
「おぉ!!」
タチバナ
「ってな訳で不動産に来たよ。」
不動産屋
「本日はどんな物件をお探しで?」
タチバナ
「リトナード内で、予算19万Gで。」
不動産屋
「かしこまりました。少々お時間をいただきますが、他のご要望等は?」
ミラ
「お風呂があってぇ...19万なら風呂は付いてて当然かぁ。
えっと、一室以上鍵付きの部屋がある所でぇ!」
タチバナ
「何で?」
ミラ
「私の寝室ですよぉ。タチバナさんが入ってこれないような部屋ぁ。」
タチバナ
「ま、男と同じ家なら当然か。」
不動産屋
「鍵付きの部屋がある家...5件程見つかりましたよ!」
タチバナ
「おお!!どれもキレイでデケェ!!」
ミラ
「正直どのお家でもいいのですがぁ...ココなんてどうでしょう!?
キリヤマさんの家も、ユルリカさんの家も近いですよぉ?」
タチバナ
「じゃ、ココにするか。」
不動産屋
「かしこまりました。お値段は諸々含めて18万3000Gになります。
お支払い方法は?」
タチバナ&ミラ
「現ナマ一括で!!」
数時間後ー
タチバナ
「ついたー!!本当にあのオンボロ家からおさらばだー!」
ミラ
「ですねぇ!!!」
タチバナ
「ありえねぇ、床全部大理石だ!階段も!
地球じゃこんなのありえねぇだろ!スゲー!!」
ミラ
「しかも家具も元から常備してあるなんてぇ!!素敵ぃ!!ベットふかふかぁ...」
タチバナ
「鍵付きどころか、大切なものを仕舞える巨大倉庫部屋まである!
2階のお風呂は広いし、露天もあるだと!?」
無いものを探す方が難しい位の良物件で、1日過ごした二人。
堕落した二人の生活の夕方に、とある一報が入る。
タチバナ
「今日も新聞来てんな。ってあ"ぁ"!?ミラ、おいミラ!!
こっち来い!まずいぞ!!キリヤマが!」
ミラ
「キリヤマさんがどうかしたんですかぁ?」
タチバナ
「アイツ、大犯罪者になってやがる!!」
ミラ
「とりあえずギルドに行って、状況を聞きましょう!」
こうして第50話へと繋がる。
これにてタチバナ編は終わりとなりますが、本作の主人公は一応キリヤマです。
3つのルートが終わるまで、まじで長かった。ところで、
タチバナの方がキリヤマより喋ってる気がしてならない。
勘違いであってほしい。




