第50話:転生者と付き人
年明けですね。あけおめことよろです。お正月&50話記念という事で、
今までの最高が6000文字(46話)であったのに対し、
今回は7000文字頑張って書きました。
物語的にもまぁまぁ重要な回になっていて欲しい。
〜視点はユルリカとハルカとキリヤマへ移る。(最終話)〜
テラリア村には、戦いが無事終わったことを告げられた住民達が戻って来ていた。
俺
「あっ、起きた起きた。おはよ。」
ユルリカ
「おはよう御座います!」
俺
「早速だけど今日は準備ができ次第、お墓参りに行って、カルロスに戻るよ。」
ユルリカ
「お父様の事はもうご存知でしたか。」
俺
「うん。でも、ユルリカちゃんの父さんに会ったこと無いから、
俺が行っていいものなのかどうか...」
ユルリカ
「お父様も、キリヤマさんが来てくれて、喜んでくれると思いますよ」
俺
「それならいいんだけどね。」
テラリア村から程なくしてお墓に着き、
一連の動作を終えてキリヤマがある提案をする
俺
「それと、もう一人の兵士さんのお墓もお参りしとこっか。」
ハルカ
「ええ。」
ユルリカ
「彼も村のために戦った一人ですもの。」
俺
「終わったら、俺にとっては短い間だったけど、いよいよこの村を出るわけだけど、
何かやり残した事とか無い?」
ユルリカ
「そうですね、族長になる意思は無いとだけ伝えておきますか。」
俺
「となると、誰が族長をするんだい?前に話してくれた妹さん?」
ユルリカ
「いえ、あの子に族長は任せられないかと。それにメイナードさんが言ってました。
いずれは王がいなくても国はまとまるようになると。
この村もそういう体制でもやっていける一歩にしたいと考えまして。
族長がいなくても村の民で助け合っていけるだろうと思ったんです。
みんな、思ってるよりもずっと強いんですよ?」
俺
「なるほど、素敵な考えだね。」
兵士のお参りも済んだところで、いよいよテラリア村を出るという時ー
ユルリカ
「それじゃ、帰りましょうか。」
俺
「だね。」
ハルカ
「ですね。」
兵士1
「ユルリカ様ぁ〜!!!またいつでも来て下さいね〜!!!」
兵士2
「族長になりたくなったらいつでも言って下さい!!」
住民1
「村を守ってくれてありがとう!!!」
住民2
「僕らのために頑張ってくれてありがとう!!」
テラリア村の皆
「それでは、お元気でぇ〜〜〜!!!!!!!!!!!」
俺
「いい人達なんだね。」
ユルリカ
「そう、ですね。」
テラリア村の皆
「バイバ〜イ!!!!!またねぇ〜!!!!」
テラリア村の皆に見送られながら、馬車に乗る三人。
俺
「ハルカから何があったかは軽く聞いたけど、ユルリカちゃんのあの姿、
あれは一体何なの?あれはあれで凄く可愛いからいいんだけどさ。
エルフの里には妖精になれる力としか書いて無くてさ。」
ユルリカ
「あ〜、あれは...」
ハルカ
「あれは誰かを守りたいとか、
誰かの役に立ちたいといった愛の感情が高まった時に変身する、
テラルド族のみが持つ固有能力です。」
俺
(その愛を、俺に向けてくれたら嬉しいんだけどな。
まっ、お父さんに向けられた愛だろうから、そういう事考えるのは野暮か。)
ユルリカ
「しぃー、しぃ〜!!」
ハルカに向けて人差し指を向けるユルリカ。
ハルカ
「何故です?」
ユルリカ
「キリヤマさんを好いている事がバレちゃうかもじゃん!(小声)」
俺
(ん?なんて言ったんだろう?聴力を高めて置けばよかった。)
その後も馬車に揺られながら移動すること4時間。
3人で談笑しながら、ようやくカルロスへ着いた3人。
俺
(3時間もユルリカちゃんの隣でくっついていた。
永遠にこんな時間が続けばいいのにね。降りたくないわぁ。)
ハルカ
「着きましたね。」
俺
「着いちゃったよ」
ハルカ
「着いたら何か不都合なのですか?」
俺
「いいや、別に。」
少し不貞腐れながら馬車を降りるキリヤマ。
すると馬車の周りは既にカルロスの兵士により囲まれていた。
そしてその周りにはキリヤマの賞金狙いの冒険者が大勢いる。
兵士
「キリヤマレイ!貴様に王の盟友である、エルフの里族長マルコ殿を殺した容疑で、
逮捕状が出ている!!」
俺
「出来ることならほんとに降りたくなかったな...」
兵士
「一度署まで来てもらおうか!?」
俺
「ごめんユルリカちゃん。俺人殺した。約束破っちゃった。」
兵士
「今殺したと言ったのか!?最悪お前を殺せと許可が出ている!!
大人しく投降すれば命だけは保証してやろう!」
俺
「わかった。抵抗はしないからこの二人に危害は...」
約束を守れなかった罪悪感から、大人しく投降しようとするキリヤマ。
それを遮り、ユルリカは言う。
ユルリカ
「私は!!」
俺
「!」
ユルリカ
「私はキリヤマさんを信じますよ?何かやむを得ない事情があったのでしょう?」
俺
「...」
兵士
「何を話している!!早く投降しろ!!」
ユルリカ
「私は事情も聞かずに貴方を蔑んだり、否定したりなんてしないです。」
俺
「やめてよ...僕は約束を破ったのに...君に...
ユルリカちゃんに...縋りたくなるじゃないか。」
ユルリカ
「だってキリヤマさんは..."仲間"ですもん。いつだって縋って...
頼ってくれていいんですよ?痛み分けくらいさせて下さい。
むしろどんどん私に押し付けて下さい。これは...
貴方が私に言ってくれた言葉です。私は貴方のこの言葉で救われました。
私、一人じゃないんだって。だから今度は私がキリヤマさんを救う番なんです。
それに、信じてあげないで付き人は務まりませんもの。」
ニコッとキリヤマに笑いかけるユルリカ。
ハルカ
「アタシも、キリヤマ様を信じます」
俺
「ありがとう...ありがとうねえ。」
ユルリカ
「それで、どうします?」
俺
「ユルリカちゃんが信じてくれてるんだ、大人しく投降は無しかな。
二人共、俺と一緒に逃げてくれるかい?」
ユルリカ
「私はキリヤマさんの言う事なら拒否なんてしませんよ?」
ハルカ
「アタシも元よりそのつもりです。」
兵士
「いい加減にしろ!!!!後5秒で投降しなければ仲間諸共殺すぞ!!」
周りの兵士や冒険者が、一斉に武器を構える。
俺
「ごめん、ちょっと飛ばすね!!」
ユルリカ
「えっ!?えぇえ〜っ!?」
キリヤマはユルリカとハルカを空高く飛ばした。
俺
「超重力。」
その間にキリヤマは空間魔法を展開し、辺りの重力を10倍にする。
俺
「立っていられるのはざっと15人か。気絶雷拳。」
立っているとて、動きが鈍くなった兵士や冒険者を瞬く間に気絶させるキリヤマ。
その後空を飛び、天に舞い上げた二人を抱え、そのまま家に向かう。
ユルリカ
「何故家へ?」
俺
「メイナードとタチバナ達の居場所が分かるアイテムの回収が主かな。
そしてハルカは家の護衛として一回ここでお別れ。
次会う時は復讐の時が来たらだね。」
ハルカ
「かしこまりました。」
俺
「そうこうしてる間に着いたけど...当然のように家の周りに兵士がいやがる。
ちょっと倒してくるね。」
キリヤマは二人を地面に下ろすと、兵士を一蹴する。
俺
「家、入ろっか。」
ユルリカ
「ええ。」
ハルカ
「はい。」
俺
「こりゃ酷ぇな。家の物漁られてやがる。犯罪者には人権ないんか。」
ユルリカ
「酷い...私に出来る事があったら、何でも言って下さいね。」
俺
「何でも!?そりゃして欲しい事なら一杯あるけど...」
(そういうのは全部が終わった後だな。)
「ううん。ありがとう。その気持ちだけでお腹いっぱいだよ。」
ユルリカ
「本当に、無理だけはしないで下さいね?」
俺
「対応マジ天使じゃんね。」
ハルカ
「これではないですか?メイナードさんの場所が書いてある紙。」
遮るようにハルカが呟く。そう、紙の場所は、念には念を入れ、
隠し扉の中の隠し扉の中の金庫に隠しておいてあった。
俺
「それそれ、ありがとう。」
金庫を開けて出てくるこの"血図"とかいう物騒な名前のマジックアイテム、
これは紙に血を垂らした者の位置を地図上に表示するというものだ。
まぁ、あくまで地図なので、建物の1階か2階かはたまた隠された地下なのか、
なんてのはわからない。デメリットはこれと血を垂らす事くらいだ。
つまりメイナードはこの紙に血を垂らしたって事。よくやるよな。
俺が8歳の頃なんて針で親指指すとか絶対嫌がってただろうし。
俺
「メイナードの居場所は...やっぱ王都か。んじゃバレないように行くか。」
ユルリカ
「今行くのは得策じゃないのでは?」
俺
「そうかな?服装変えて空から行けばバレないでしょ。」
ハルカ
「タチバナ様とミラ様は?」
俺
「コイツらは...ギルドにいるのか?」
ユルリカ
「本当だ...何故でしょう?」
俺
「知らんけどこっちの味方してくれる人でも探してんじゃないかな?
もしくは新たなクエストを探してるとか。」
ハルカ
「なるほど、ならアタシがタチバナさんの所へ行き、
3人がカルロスへ戻ってきたことを報告します。」
俺
「サンキュ、ユルリカちゃんはどうする?」
ユルリカ
「王都を...見てみたい...です。」
俺
「ユルリカちゃんらしくていいね。じゃ、ちょっとだけだけど、
一緒に王都行こっか。空から少し見下ろすだけだけどね。」
ユルリカ
「私のワガママを聞いてくれて、ありがとうございます!」
俺
(可愛いいいいぃぃぃいいぃいぃぃいぃいい!!!!!!!!!!!!!
いくらでもワガママ聞いてあげたいぃいぃぃぃいいぃぃいいいぃぃぃい!!!)
俺
「背中乗って?おぶって行くから。」
(背中で胸がとは言わんが色々感じたいものがあるからね。)
ユルリカ
「いいのですか?」
俺
「だいじょぶだいじょぶ。むしろ乗ってくれた方が元気出るかんね、俺。」
ユルリカ
「そうなのですか?じゃあ、お言葉に甘えます!」
こうして、下心ありありのまま、王都へと飛び立つキリヤマであった。
〜視点はタチバナとミラへ移る。〜
ヴェルダ
「筋肉装甲!!!」
ヴォルダ
「悪いな小っこい爺さん!!無差別殴打!!」
無差別殴打とは、考えなしに殴り続ける技である。
ラドゴ
「老人は殴るものじゃなくて、敬うものだぞ、筋肉君!!海王蛾!!」
ラドゴが唱えると水を纏った蛾が空中の魔法陣から召喚される。
マイタ
「ラドゴの伝説的な召喚魔法は未だ健在ぃぃ!!!!」
モア
「あの蛾、恐らく黒級魔物も優に超えるだろう。
それを軽々と召喚するとは、老いぼれも衰えきってはいないようだね。」
ラドゴ
「聞こえとるぞ!!」
ヴォルダ
「う"お"ぉ"ぉ"ぉ"!!!!」
ラドゴの召喚した蛾にボコボコにされるヴォルダ。
ヴェルダ
「お前まじで役に立たねぇな!!」
ミカルド
「余所見してる場合かい、坊や。」
ヴェルダ
「若作りババァ!!!」
ミカルド
「その呼び方やめろ!!若作りじゃなく、若いのよ!ワタシはね。
亜空滅波!!」
20mもあった二人の距離が、一気に引き寄せられる。
ヴェルダ
「ッ!?引き寄せられている!?」
ミカルド
「喰らえ、特異暴魔球!!」
引き寄せたヴェルダに黒い弾を直撃させると、ヴェルダの腹が捻じ曲がる。
ヴェルダ
「グボア"ァ"ッ!!!!」
瞬く間に二人共気絶させられてしまった。
マイタ
「ヴェルダ&ヴォルダペア、気絶!!!!!」
観客
「うおぉぉぉおぉぉぉぉおぉおおおぉぉおぉおぉぉおおお!!!!!!!」
マイタ
「この試合、どう見ますか、モアさん。」
モア
「そうだな...ジジイと若作りバb...二人の魔法が分かった時点で、
他の選手はそれなりの情報を得たと言えるだろうな。」
マイタ
「なるほど。」
モア
「ただあの二人の使う魔法は、召喚魔法と空間魔法の極地だ。
だが規格外過ぎて、対策も練れないと感じる奴もいるだろう。」
マイタ
「なるほど、ありがとうございます。では続いての試合へ参りましょう!」
その後も試合は続き、
ついに二人の番が来た。
マイタ
「1回戦、第6試合、対戦カードは...コレだ!!
タチバナ&ミラVSレイク&クレア!!!!」
タチバナ
「どうするよ、コイツら。包丁野郎の方のネタは割れてんだけど、
同じく王級のクレア?がどんな攻撃を仕掛けてくるかわからん。
なのに俺等は結構バレてるからな。不平等だろこんなん!!」
ミラ
「まあまぁ、落ち着いてくださいよぉ。」
マイタ
「それでは、お二組の準備が整ったようです!!それではよ〜い始めぇ!!!!」
タチバナ
「オラオラ、ぶっ放してやんよぉ!!!!」
50m先の二人に爆散弾の機関銃で撃ちまくるタチバナ。
ミラ
「魔法障壁で私達を囲っておきますねぇ。」
二人を結界で囲ったミラだったが...
タチバナ
「ありがと。爆炎でよく見えねぇけど...アイツ等居ない!?」
レイク
「ここだよバァカ!!乱斬り!!!」
結界の中から切りかかってくるレイクに対し、またも銃で受け止めるタチバナ。
タチバナ
「どうやってこん中入った!?」
レイク
「元々おめえらの近くに居たんだわ!!」
ミラ
「いつの間にぃ!?」
クレア
「わたしの固有魔法、実態魔法です。物を透明化したり幻影を作ったり出来ます。」
タチバナ
「んにゃろー!!!」
構わずクレアに銃を放つが...
クレア
「それすらも幻影のようですね。」
その体を通り抜ける。
タチバナ&ミラ
「!?」
見渡すと辺り一体にレイクとクレアがいる。
タチバナ
「どうすんだよこんなんよぉ!!!」
ミラ
「まぁ落ち着いて下さいよぉ。」
タチバナ
「おう、何か打開策があるってのか?」
ミラ
「いや、別に無いですよぉ?」
タチバナ
「無ぇのかよ!!!!」
ミラ
「ですが、ほら、私達は幻影に触れることは出来ません。つまり、
幻影自体も私達には触れられないということです。それに、
レイクさんは私達に攻撃する際、わざわざ姿を見せます。
透明化は実体が無くなり、触れられなくなる。要するに、
有る物を無いように見せるこの魔法は、実体をも消すという事です。」
タチバナ
「急に冷静になんのやめろ!まぁでも、さすがの状況判断だな、ありがとう!!」
ミラ
「それほどでもないですよぉ///げへへ」
シュン!!!!!!!!!
調子の乗ったミラの真横を、矢が通り過ぎる。
クレア
「外しましたか。ま、いいでしょう。ネタが割れたところで、
攻撃を当てる瞬間だけ透明化を解けばいいだけです。」
タチバナ
「わかっててもクソ厄介だな!」
レイク
「落土死蓋!!!!」
敵の真下に短剣で切って穴を空け、落ちる対象に土魔法の蓋をする技である。
そして最も恐ろしい点は、開けた穴の底に触れれば、場外の判定になることである。
レイク
「死ねやぁああ!!!」
タチバナ
「テメェがなぁ!!!」
タチバナは即座に蓋を壊し、
空を飛びレイクを蹴り穴に落とそうとするも、直前で透明化する。
タチバナ
「あぁクソ!!」
クレア
「惑矢雨!!!」
数百本の矢が弧を描いてミラ達へ飛ぶ。
ミラ
「どんな矢の量してるのよぉ!!!!対魔法結界!対飛道具結界!!!」
上から降ってくる矢に対し、結界で防御するミラ。
クレア
「そこ。」
ミラ
「ぐっ!!!」
傘のような結界の横からミラの肩に矢が刺さる。クレアは全ての矢を幻影で作り、
本命のの矢を上からではなく横から射っていたのだ。
クレア
「精度を上げるべきですね。
まぁ、70m離れている所から命中させるだけでも儲けですが。」
ミラ
「力が...抜ける...」
クレア
「毒矢ですよ。塗っておいたんです。」
その場で倒れるミラ。
タチバナ
「ミラぁ!!」
マイタ
「ここでミラ選手、戦闘不能かぁ!?」
レイク
「よそ見すんなぁ!!!華刃武!!!!!」
レイクの俊敏性と包丁...短剣の切れ味が増す。
レイク
「チェックメイトだ!!タチバナぁ!!!行くぞクレアぁ!!
伍矢血殺振!!!!!!!」
五本の矢を盾に突進してタチバナに斬りかかる。
タチバナ
「爆散弾!!!」
クレアの放った矢を同時に飛ばすタチバナ。
レイク
「ここだぁああぁあぁぁあぁあ!!!!!!!!」
その隙を狙いレイクがタチバナの身体を切り裂く。
タチバナ
「爆散弾の軌道、矢の相殺だけで終わった訳じゃねぇんだよぉ!!!」
レイクの背中に起動を曲げた銃弾が当たり、爆発する。
レイク
「グオぉおぉぉ!!!?」
レイクが場外へ落ちる。
マイタ
「レイク選手、脱落ぅぅううぅう!!!!」
タチバナ
「後はテメェだけだ、クレア!!!」
クレア
「フフ、私に攻撃が当たるとでも?私の魔法は、
透明化している間一切のダメージを受けないのですよ?」
タチバナ
「だがその間魔力は消費し続ける!!」
クレア
「そうですね、では耐久戦と行きましょうか。審判之矢。」
空の一面全てが矢で埋め尽くされる程の大量の矢がタチバナ一人に降り注ぐ。
タチバナ
「この量の矢...ほぼ全てが幻影な訳だ。」
クレア
「本当にそうですかね?」
タチバナ
「何!?」
クレア
「魔力を込めれば実体を持った矢が生み出される。
恐らく4分の1位は本物ではないですかね?」
タチバナ
「クソがよぉ!!」
クレア
「生憎、ミラさんに当てた毒矢は一発のみですがね。」
タチバナ
「さっきからゴタゴタ五月蝿ぇんだよ!スナイプショットォォ!!!」
遠くのクレアに銃弾を命中させるタチバナだったが...
クレア
「それも幻影ですよ。良い加減学んでほしいですね。そしてー」
タチバナ
「あ?」
クレア
「幻影&罠魔法、透明之反撃。」
タチバナ
「何だ?身体が変な感じだ。」
クレア
「それもそのはずです。貴方の身体は幻影になっています。私の魔法は、
実体のある物の実体を消したり、加えて透明化したり、
無い物を有るかのように見せたりする魔法です。実体は無いですが。」
タチバナ
「要するに俺はお前に触れなられないってこったな。
んな事はミラ先生のおかげで分かりきってんだよ。」
クレア
「それを生物に適応させるには任意、もしくは罠魔法にかける必要があります。
そして何より重要なのは...」
レイクの幻影や大量の矢の幻影がタチバナを襲う。
タチバナ
「また幻影かよ...」
クレア
「実体の無い物同士は干渉し合えるということです。」
タチバナ
「はぁ!?」
ざっと数十人を超える幻影レイクに襲いかかられるタチバナ。
流石に対応しきれず、大ダメージを負う。
タチバナ
「ぐあ"あ"ぁ"ぁ"あ"ぁ"ぁ"あ"っ!!!!!!!」
クレア
「今度こそ、チェックメイトですね。惑矢雨。」
タチバナ
「まじか...よ...」
倒れたまま敗退する覚悟を決めたタチバナだったが...
ミラ
「拒絶魔結界。」
タチバナの身体を幻影が通り抜ける。そしてレイクの幻影も次々と消えていく。
クレア
「何!?」
ミラ
「私の存在、忘れてません?あの程度の毒、私なら一瞬で解けますよぉ。
それよりも、この闘技場中に魔法を使えなくする結界を張る方に、
労力を使ってしまいましたがねぇ。」
クレア
「ウっウソ!?」
走ってクレアの元へ向かうミラ。
クレア
「私が幻影である可能性も...」
ミラ
「この結界の中でそんな事、出来るわけ無いでしょうがぁ!!!!!」
愛用の杖でクレアの頭を殴り、クレアを気絶させる。
マイタ
「勝者、タチバナ&ミラチィィィムゥゥゥ!!!!!!!」
ミラ
「ハァ...タチバナさん、起きて?」
タチバナ
「ありがとう...な。にしても...体力が...限界だわ...」
ミラ
「はいはい、治しますよ。」
無事第一回戦を生き残った二人だった。
更新が滞っているのは、サボっているからではなく、
冬の課題に追われているからです。惨めです。




