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転生者の付き人  作者: どーてーの独り言
第四章:ユルリカ解放戦線編
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第41話:4人の勇姿

〜前回までのあらすじ〜

・キリヤマのエルフの里編の完結。キリヤマがテラリア村で見たものとは...

・タチバナ達は第二種目で圧勝。第三種目が告げられようとしていた。

・ユルリカちゃんは覚醒したけど、魔力不足で行動不能に。

 その間ハルカは鬼龍王(デーム・ドラゴン)を止めるべく、とある魔法を行使。

 それは、自分と鬼龍王(デーム・ドラゴン)の時間を止めるというもの。


〜視点はメイナードへ移る。〜


メイナード

「獣人族の皆様、こんにちは。レヴンタス王国第一王子のメイナードです。

 今日はとある話をしに来ました。」


笑顔のメイナードとは対照的に、獣人達は怯えていた。

さすがにテラルド族よりはマシな待遇ではあるが、獣人族が受けている待遇は、

水商売や性奴隷、豚貴族の召使いなど、一部の層に大変人気がある種族。

メイナードもその内の一人だと勘違いされているようだ。


獣人族族長

「何の御用で?」


引きつった笑いで問いかけてくる。


メイナード

「いや何、獣人族の立場の改善するのに協力していただきたいと考えていて。」


獣人族族長

「立場の...改善?」


メイナード

「ええ。私達はテラルド族や貴方達獣人族を、

 平民と同じ立場にするべく動いています。

 ゆくゆくは貴族の立場も落としてやろうとも思っていますが、

 取り敢えず今回は貴方達の立場を平民と同じにするための戦争をします。

 王国に宣戦布告をして、ね。」


獣人族族長

「戦争...本当に起こす必要があるのですか...?」


メイナード

「えぇ。」


獣人族族長

「ならその話降ろさせていただき...」


メイナード

「まぁ、話は最後まで聞いてくださいよ。

 僕の読みだと父上は魔王に操られてるもしくは魔王に加担している

 このどちらかだと踏んでいます。」


獣人族族長

「それは予想ですか?」


メイナード

「えぇ。あくまでも憶測に過ぎないんですけどね。

 だけどそれを裏付ける根拠を見つける目処が立ったのです。

 だから戦争を仕掛ける。この戦争には色んな意味がある。

 この戦いは辛いものになる。なぜなら誰も殺せないから。」


獣人族族長

「ッ...!?、正気ですか!?戦争なのに!?」


メイナード

「それがテラルドの族長代理が仰っていた事です。そして、主戦力の一角、

 キリヤマ様もそのつもりだと。」


獣人族族長

「あの最速で神級冒険者へ成り上がったあの!?」


メイナード

「ええ。多少の希望は見えてきたでしょう?とは言っても、

 王国軍10万+エルフVS

 王子軍千+テラルド族百程度、神級パーティの4人

 ⇧これに加わっていただく形になります。」


獣人族族長

「あまりにも絶望的じゃないですか...」


メイナード

「まあまあ、父上が降伏を認めるまで耐えきればいいだけですよ。」


獣人族族長

「剣聖と謳われたメルナード様を降伏させる!?無理ですよ!」


メイナード

「その役をキリヤマさんが買って出てくれました。

 あの人がやると言ったんだ。僕は信頼しているんですよ、彼を。」


獣人族族長

「王子にそこまで言わせるのか。あのキリヤマは。」


メイナード

「ええ。父に臆せず歯向かう事ができるのは恐らくあの人くらいですよ。」



ー視点はタチバナとミラへ移る。ー



マイタ

「第三競技は〜、こちら!魔物討伐対決ぅ!」


観客

「うおぉぉぉぉおおぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!」


マイタ

「一体これはどんな競技なのでしょう?」


ラドゴ

「これは、端的に言えば魔物を殺した数だけポイントが貰える競技じゃ!」


ミカルド

「一時間以内に平原に散らばった魔物たちを倒すとポイントが貰える!

 ポイント内訳はこうだ!


弱一般魔物級...500体、1pt

赤魔物級  ...150体、3pt

青級魔物  ...30体、20pt

黒級魔物  ...7体、 50pt

超越魔物  ...3体、100pt

特異魔物  ...1体、300pt

となっているぞ!」


ラドゴ

「ちまちまポイント稼ぐも良し!大物狙いも良し!敵チームを嵌めても良し!

 逆に協力しても良し!漁夫の利狙いも良し!敵チームの殲滅も良し!

 今回は殺しも良し!因みにミカルドの作り出したパラレルワールドに、

 肉体(スペック)を再現した思念体を送るから、

 死んでも大丈夫なのじゃ!2人共死んでも、失格にはならないぞ!

 その時は二人が死んだ時のポイントで止まるぞ!」


ミカルド

「そういう事だ!じゃんじゃん死んでこい!

 因みに一時間後に片方生き残ってて+10p、両方生きていて+30pだ!」


マイタ

「この競技で上位31組が次の競技に進めます!

 それでは冒険者の方々は作戦会議を行って下さい!」


タチバナ

「31?32じゃねぇのか?トーナメントだとしたら後1組足りない...

 第3競技で一位がシード枠とかか?」


ミラ

「まぁ深く考えても無駄ですよ!今は目の前の競技に集中しましょう!」


タチバナ

「そうだな。」


ミラ

「因みにどの作戦で行くんですか?」


タチバナ

「空から探して、いたら超越魔物以外殺す。んでもって、

 基本的に漁夫の利狙い。もちろん、点取らせないために人も迷わず殺す。」


ミラ

「うわぁ...」


タチバナ

「人に聞いておいて引くなよ!」


ミラ

「まぁ、それが最善な気はしますねぇ。」


タチバナ

「因みにミラは基本的に隠れてて、俺がピンチになったら助けてくれ。

 生存点30は結構デカいと思う。」


ミラ

「ですね。」


マイタ

「作戦会議の時間、残りあと5分!終わったらミカルドさんの元へ集まって下さい!

 一気にパラレルワールドへ送ります!」


タチバナ

「作戦会議は以じょ...」


マイタ

「因みに平原内にランダムで一人ずつ転送されるので、

 始めのうちはペアがバラバラになります!」


タチバナ

「は?」


ミラ

「えぇ...」


タチバナ

「なるほどな。一筋縄ではいかんか。」


ミラ

「私ずっと隠れて空間魔法を広く展開しておくので、

 タチバナさんは適当に飛び回って、空間魔法内に入った事を確認したら、

 こちらから念話を持ちかけます。」


タチバナ

「そっか、空間魔法って空間内の人の位置とかが分かるんだっけ。」


ミラ

「ええ、知ってる人だったら、個人情報付きでわかります。」


タチバナ

「地球にこの魔法あったらやばかったな。」


マイタ

「作戦会議、終了おぉぉぉ!それでは、闘技場の中心、

 ミカルドさんのいるとこまで集まってきて下さい!」


タチバナ

「空間魔法、怖ぁ。」


いよいよ競技が始まるという時、タチバナはいらない心配をしていた。



〜視点はユルリカへと移る。〜



テラルドの住民(以降、住民)

「お目覚めになられましたか、ユルリカ様。」


ユルリカ

「...!?、里は!?」


住民

「辛うじて無事...ではあります。朗報が一つと悲報が2つ...」


ユルリカ

「悲報の一つ目から聞こうかしら。」


住民

「その...オルガ様が...お亡くなりになられました。」


ユルリカ

「........朗報は?」


住民

「現在鬼龍王へと進化したドラゴンが行動不能状態で、

 その状態が3日続いております。」


ユルリカ

「悲報の2つ目は...?」


住民

「ハルカ様も行動不能にあります。ハルカ様の力で、恐らく自分ごと時間を止め、

 こうして3日が経過しています。」


ユルリカ

「そんなのデメリットが無い訳無いじゃない!」


住民

「デメリットが何かは...存じ上げませんが、

 時が止まった鬼龍王(デーム・ドラゴン)に攻撃することはできませんでした。

 そして、ハルカ様から言伝を預かっています。ユルリカ様の覚醒に賭ける、と。」


ユルリカ

「私の...覚醒?」


住民

「ユルリカ様が魔獣王族と交戦なされた時、凄まじい量の魔力が溢れ、

 背中から羽が生えていたそうです。その力で魔獣王族を圧倒した後、

 恐らくそこで魔力切れで倒れ、3日後の今起き上がったという状態です。」


ユルリカ

「何となくだけど思い出したわ、ありがとう。」


住民

「いえいえ。」


ユルリカ

「じゃあ、行ってくるわね。」


住民

「まだ安静にしていた方が...」


ユルリカ

「友達が...ハルカちゃんが今も鬼龍王を止めているのでしょう?

 なら助けに行かない友達が何処にいるのよ。」


住民

「強くなられましたね。本当に。」


ユルリカは簡易病院を出て西の方角へ向かう。


ユルリカ

「うっ...お父様...

 あぁぁぁぁああぁぁぁぁあぁあぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!

 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


誰もいない道中、泣き叫びながら歩く。


ユルリカ

「わ"だしの...せいで!!!誰も死んじゃ...ダメッで!言ってだのに!

 私が!私に!力が無いから!!二人も死んだ!!」


非力な自分を責めるユルリカ。だが、慰める者は、居ない。


ユルリカ

「で...でも"!前へ!お父様の...!犠牲を!ハルカちゃんの!

 ...稼いだ時間を"!!無駄には、しない!」


それでもユルリカは己を鼓舞し、前へ進んだ。

ちなみにタイトルの4人とは、

ユルリカ、ハルカ、オルガ、ハルカのために死んだ兵士の事です。

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