第38話:テラルドの底力
マルコ
「終わらせる、だと?馬鹿馬鹿しい!私にはまだ出来ることがある!」
俺
「へぇ、この状況で何が出来るってんd...」
マルコ
「だから魔王様、もう少し待って下さい...お願いです...
命だけは...まだ戦えます。もう少しだけ待って下さい。」
マルコはひどく怯えていた。
俺
「あ?何にビビってんだお前?」
マルコ
「うるさい!やはり凡のエルフ共にこの力は扱えないか...
魔導書よ、テラルドの力の全てを我が元へ!」
マルコそうが言うと、倒れたエルフからエネルギーが本を経由して、
マルコの元へ流れ込む。マルコの顔に赤い紋章が迸り、
白目の部分はは黒に、瞳は赤へと変貌する。
羽も更に大きくなり、体の所々にヒビが入っている。恐らく、
膨大な魔力量に体が耐えきれていないのだろう。
マルコ
「クハハハハ!!!!!これが俺の力の全てだぁ!!!
神光球!!!」
俺
「グッ...!!」
俺の動体視力を持ってしても躱せない速度の光の魔弾が大量に俺に降りかかる。
魔法防御力と耐久力と回復力1000倍にしてもかなりのダメージが入る。
俺
「重火刀。」
マルコ
「煌剣!!!!」
キリヤマとマルコは空中で切り合うが...
マルコ
「遅ぇんだよぉ!!!」
俺
「クソッ!!!」
キリヤマの速度は速い。だが、
光の速度で移動するマルコに対応出来るわけがなかった。その後も、
為す術もなく切られ続けるキリヤマ。
マルコ
「耐えて再生するだけかよぉ!!?」
俺
(どうする!?ここはひとまずこの状況を打開しなくちゃならねぇ。
取り敢えずシンキングタイムだ!)
俺
「魔法障壁!」
キリヤマは自分をバリアで囲った。
マルコ
「神光球!!!!!」
俺
(マズいな。バリアの中から冷静にマルコの動きを観察しようとしたが、
神光球の光が強すぎてせいで奴が見えねぇ。どんどんバリアも削られてるし。
しかも下手にバリア解いたら、解いた瞬間殺されるなこれ。
そうだ!一か八か今思いついたのやってみるか。)
俺
「砲水!!!!」
そう言うとバリアの中を水で充満させた。
俺
(圧力、重力、魔質1000倍!)
その瞬間バリアは解け、水の巨球は肥大化していく。
マルコがキリヤマに切りかかった瞬間、水中で動きが止まった。
俺
「ぼ〜ば!ぼぼびぶぼばばば、びばびばぼべびぼぼぶぼぼばばい!
(意訳:ど〜だ!この水の中じゃ、 光が俺に届くことはない!)」
マルコ
「ぶぼっ!!(意訳:クソッ!)」
俺
「べんぼぶべんばい!び、べぶぼぼいぼぶぼ!!!!!
(意訳:電力1000倍!拡散砲雷!!!!)」
マルコ
「ばぁぁぁぁぁぁ!!(意訳:うわぁぁぁぁぁぁ!!)」
水中で放電し、マルコに確実にダメージを与えたキリヤマ。
マルコが倒れた事を確認するとキリヤマは全ての魔法を解いた。
俺
「麻痺して怯んでる今だ。重火刀。」
ようやくマルコへ一太刀入れたキリヤマ。
俺
「対応が分かればこんなもんよ。」
グサッ!
マルコの太ももに刀を突き刺し、地面に固定するキリヤマ。
マルコ
「ぐあぁぁぁ!!!!!!!!」
俺
「知ってること全部吐け。教えてくれたら、生かしてやる。」
マルコ
「断る!!どうせ魔王様に殺されるんだ私は!」
俺
「それをさせない処置をするって言ってんだ。
ただし、魔王の情報と、テラルド族に力返してからな。」
マルコ
「...わかった。力を返し、魔王の情報も全て話そう。」
ー視点はタチバナとミラへ移る。ー
マイタ
「リルラ、ケントチーム、一着でゴォォォーーール!」
タチバナ
「速くね!?」
マイタ
「次いでラックロックチームもゴォォル!」
ミラ
「言っても私達もゴール目前ですよぉ!!」
松風
「待てお主らぁぁ!!!」
タチバナ
「げっ。」
松風
「斬り捨て御免。水鏡斬り!!!」
松風の一太刀で反射車が真っ二つになる。
タチバナ
「マジか!?」
桃次郎
「種千斬り!」
車を切られ、走ることを余儀なくされたタチバナ達に斬りかかる桃次郎。
その刀を銃で受け止めるタチバナ。
タチバナ
「喰らえっ!」
銃の持ち手の方で桃次郎の延髄を殴る。
桃次郎
「がぁあっ!?」
タチバナ
「どうやら上手く気絶してくれたようだな。」
松風
「桃ぉぉ次郎ぉぉぉぉ!!!!!!」
タチバナ
「そんじゃあな!松風!二人でゴールしないと順位の確定はないぞ!
そんじゃ、走るぞミラ!」
ミラ
「了解ぃ!」
二人はそのままゴールした。
マイタ
「3着はタチバナ&ミラペアァァァァ!!!!」
松風
「待てぇぇぇ!!!!」
桃次郎をおぶったまま追いかける松風。
マイタ
「第四着は松風、桃次郎ペア!!!!」
その後も次々とゴールしていった他の冒険者たち。
タチバナ
「ハァ...魔力尽きたわァ...。マジでェ...。」
ミラ
「私もぉ...結構...使っちゃいましたねぇ。この休憩時間中に休憩しましょぉ...」
ーしばらくして。ー
マイタ
「これにて上位百組確定ィィ!!!
選手の休憩中に次の競技の発表に移りましょう!」
ラドゴ
「続いての競技はぁぁ!!!!これだ!!!」
ミカルド
「騎馬せぇぇぇぇん!!!!」
観客
「うおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
マイタ
「この競技はどんなものなんでしょう?」
ラドゴ
「この競技は、残った100組を順位ごとに組ませて騎馬戦をするんじゃ!」
ミカルド
「因みに組み合わせは、1位と100位、2位と99位という感じで組むぞ!」
ラドゴ
「もちろん、今回も魔法も武器もガンガン使って良い!だが、
人死にが出たら即刻退場じゃ!」
ミカルド
「25回戦行うぞ!因みに一回一回だと長くなるから4回戦づつだ!」
マイタ
「それでは、この順位表を元に、4人チームを作って下さい!」
タチバナ
「俺等は98位とペアな訳か。」
???
「俺等ラッキーだな!神級パーティの人とペアだぜぇ!」
???
「そう言ってる間にほら、あそこの奴等じゃねぇか?」
タチバナ
「よぉ!お前等がこの、ヴェルダ&ヴォルダペアか?」
ヴォルダ
「おお!オメェらが噂のタチバナとミラか!」
ヴェルダ
「俺がヴェルダで、コイツがヴォルダだ。」
小麦色に光る筋肉が見事に強調されたマッスル二人組。
タチバナとミラはその二人とペアを組むこととなった。
ミラ
「お二人共鍛え込まれてる筋肉!凄いですね!」
ヴォルダ
「べっぴんさんに褒められるたぁ、鍛えた甲斐があるってもんだぜ!」
ヴェルダ
「早速、お互いの能力を明かして、作戦会議するぞ。」
ヴォルダ
「俺は初級冒険者3のヴォルダ!」
ヴェルダ
「俺は鬼級冒険者のヴォルダだ。
コイツが予想以上に足手まといだったもんで、順位が落ちた。」
ヴォルダ
「俺は筋肉だけで走るの得意じゃねぇんだ。」
ヴェルダ
「俺は筋肉に付与魔法かけて殴るのが主だ。
コイツは筋肉だけで役立たず。以上だ。」
タチバナ
「お前等兄弟とかじゃねぇの?結構似てるけど仲悪そうだなって...」
ヴェルダ
「な訳あるか。この祭りに参加するために、
骨の有りそうなやつを探したら、この結果だっただけだ。」
タチバナ
「相性良さそうな見た目してんのにな。」
ヴォルダ
「ハハッ!だよなー!」
ヴェルダ
「寄るな。」
第2回戦が近づくー
ー視点はユルリカとハルカへ移る。ー
ユルリカ
「光槍!!!」
一気に10体ほどのスケルトンを一蹴するユルリカ。
ユルリカ
「早く終わらせて、皆の援護に向かわなくちゃ...」
少し焦るユルリカ。
ゴーレム
「ゴオォオオオオ!!!!」
ユルリカ
(あのゴーレムが厄介ね。速力と魔質以外のステータスは全部高いから、
スケルトンの盾になってる...。
魔法や弓を使うタイプのスケルトンなんかを守っている訳ね。)
ユルリカ
「聖成断罪!!!!」
この魔法は、ホリィが使っていた天から光の柱を出現させる技を、
我流で再現した魔法である。ちなみに半径は5m程。
ユルリカ
「これでゴーレムごと倒せてれば良いのだけど...」
ゴーレム
「ゴォォォォォ!!!!!」
ユルリカ
「後ろのスケルトンを何十体か倒せた程度だよね。
こんなのじゃダメだよね!植物魔法、大樹之芽吹!」
ゴーレム「グ...ガガガガガガ...」
巨大な木の根に締め付けられ、体がバキバキに壊れていくゴーレム。
ユルリカ
「あんまり使わないほうが良い技かも。」
痛そうだったので、よほどの事態にならない限りは使わないことを決心した。
ユルリカ
「後はスケルトンだけね。五連・光槍!!!!!!」
スケルトン
「コォォォォォォォォ!!!!!」
ユルリカの魔法により成仏したスケルトン達であった。
ユルリカ
「早く皆のところに向かわないと!」
北へ走るユルリカ。すると目の前に片腕の取れたハルカが吹き飛んできた。
ユルリカ
「ハルカちゃん!!!!」
ハルカ
「心配をかけさせてしまい申し訳ございません。
時間稼ぎでゴブリンの群れは粗方倒し終わりました。
後は魔獣王族とドラゴンだけでございます。」
ユルリカ
「私とハルカちゃんで、倒せる確率は?」
ハルカ
「20%程かと。」
ユルリカ
「十分だね。腕は直せるの?」
ハルカ
「部品があちらに転がっております。自己修理だと10分程かかります。」
するとガルムの方向を指差し、ガルムの足元付近に腕が転がっていた。
ユルリカ
「その間は、ハルカちゃんがしてくれた分私が時間を稼ぐわ!
腕が直って二人で協力した時の勝率は?」
ハルカ
「五分五分でs...」
テラルドの兵士
「腕は...これでしょう?」
そこには、腹を貫かれながら、命がけでハルカの腕を取って来た兵士がいた。
ユルリカ
「ッ...!死んじゃダメとあれ程...!...あなたの努力、絶対に無駄にしないわ。」
テラルドの兵士
「ありが...と..う...ござい...ま...す」
ハルカ
「...修理は6分で終わらせます」
ユルリカ
「皆聞いて!70人は西側のサポートに回って!残り10人は、
ハルカちゃんに危害がないように6分後まで守って!」
テラルドの兵士達
「サー!イェッサー!」
犠牲が出てもテラルドの士気が下がることはなかった。




