第32話:神竜祭
キリヤマのパーティは、同じ目標を前に旅立った。
ー視点はキリヤマへ移る。ー
俺
(髪型が慣れん。実は髪、染めたんじゃなくてカツラなんだよね、すげぇ蒸れる。
テラルドの一族を開放するために、こちとら一肌脱いでる訳だが...
はぁ...ユルリカちゃんが居ないと、寂しいなぁ。)
ちなみに皆と別れて一時間後、既に気が滅入るキリヤマ。
ナレーション俺
「エルフの里は、サバサバ砂漠の奥にある森の中らしい。
今日は空を飛んで向かいます。俺のやることは、
潜入して文献からエルフの隠し事を暴く、それだけだ。
一ヶ月もかからないんじゃ無いかって?
それな。俺に任せてもらえれば、一週間で終わるってんだ。
そんでとっととユルリカちゃんと再開すんだ!
重力を1000倍にして方向変えれば速攻で着くってもんさ。
本当に因みにだけど、変装は万が一バレた時の悪あがき用だ。
元からエルフとして潜入するわけじゃない。
まぁ、俺の手にかかれば、バレることなんて無いのさ。
そんな事言ってる間に、ほら、到着。」
俺
「すげぇな。」
森の中には、木漏れ日に照らされるツリーハウスが大量にあった。
???
「あなた、誰?」
俺
(あっ、やべ。見つかった。)
ー視点はタチバナとミラへ移る。ー
タチバナ
「冒険者活動続けろって言われてもだよなぁ。」
ミラ
「ですねぇ。」
ビラ配り
「号がーい!号がーい!」
一般人A
「何だ何だ?」
一般人B
「これまじか、絶対見に行こう!」
ビラ配りの配るビラを見てざわつく民衆...
タチバナ
「何だ?」
ビラ配り
「竜桜の宴と、リトナードの対抗勢力ギルド、神々の晩餐会のぉぉ...」
ミラ
「なんでしょうねぇ?」
ビラ配り
「武闘祭が行われまぁ〜す!!!!!!!」
一般人達
「うおぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
タチバナ
「武闘祭?」
ビラ配り
「おうよ!タッグで組んで、様々な競技を乗り越え、見事優勝したチームは...」
タチバナ&ミラ(ゴクリ...)
ビラ配り
「賞金、20万Gォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
※1G=約500円。つまり賞金約1億円
タチバナ&ミラ
「うおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
タチバナ
「やったぜ!これであのオンボロ屋敷からおさらばできるな!」
ミラ
「ですねぇ!」
遠くのキリヤマ
「ヘックション!」
ビラ配り
「あんちゃん、神級パーティになった人達じゃねぇか。参加するのか?」
タチバナ
「当たり前だぜ!」
ビラ配り
「新たな神級パーティのメンバーの参戦も決まったぞぉぉぉ!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
その祭りの名は...」
一般人達
「その名もぉ...?」
タチバナ
「名前はあんまり興味ないな...」
ミラ
「ですねぇ。」
ビラ配り
「神ん〜竜ぅぅぅ〜祭ぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
一般人達
「うおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
タチバナ
「民衆達、やけに熱入りすぎじゃね?」
ミラ
「賞金20万Gもあるからですかねぇ?」
タチバナ
「賞金が発表される前からこんなテンションじゃなかったか?」
???
「それはワタクシ達"お香"の力ですわ。」
タチバナ
「誰だお前。急に話しかけてくんな」
???
「お口が悪いのでありんすね。子供のクセに。」
タチバナ
「子供じゃねぇよ!19だわ!」
リルラ
「それは失礼。ワタクシは神々の晩餐会所属の鬼級冒険者、
名をリルラと申しますわ、以後お見知りおきを。」
タチバナ
「俺、タチバナ。こっちミラ。」
ミラ
「ミラですぅ。」
リルラ
「ワタクシはねぇ!ポット出の転生者ごときが神級に到達するなんて、
腹が立ってしょうがないんですのよ!」
タチバナ
「ポット出神級なのはキリヤマだろ!俺等が恨まれる義理は無いわ!つってもまぁ、
鬼級にはあんまライバル心湧かないかな。ってか隣のお前なんか喋れよ。」
ケント
「はい。リルラの相方のケントです。」
タチバナ
「それだけかよ」
ミラ
「私達もその程度ですけどねぇ。」
リルラ
「ワタクシ達を散々苔にしやがりますね...恥かかせてやりますわ!」
ケント
「やめときなよ...」
タチバナ
「てか、いつから開催されんだ?」
ミラ
「ビラには、5日後って書いてありますね。私達も油断せず、
準備はしっかりしていきましょう。」
タチバナ
「まぁキリヤマが居れば多少は楽できたかもだけど、
今回は俺等だけだ。連携磨こうぜ!」
こうして、タチバナとミラは去っていくー
リルラ
「フフッ、あの野郎、舐めてやがりますね。ああいうのはすぐ殺られますわよ。
だってケントは神級冒険者ですもの。」
ケント
「だね。」
ー視点はユルリカとハルカへ移るー
ユルリカ
「緊張してくるなぁ...」
ハルカ
「なぜです?」
ユルリカ
「実家に帰るの久しぶりだから...」
ハルカにはタメ口で話すことが出来るユルリカ。
ハルカ
「何故久し振りに実家に帰ると緊張するのですか?」
ユルリカ
「人っていうのはそんなものなのよ。」
ハルカ
「理解。人は久々に実家に帰ると、緊張する。」
ユルリカ
「飲み込みが早くて良いね。」
ハルカ
「いえいえ、それほどでも。ところで一つ質問してもいいですか?」
ユルリカ
「なあに?」
ハルカ
「ユルリカ様はキリヤマ様の事をどう思っているのですか?」
ユルリカ
「どぅぅぅえぇ!!??どっ、どうって言われても...」
ハルカ
「好きなのですか?アタシはキリヤマ様が好きです。
私を魔王の呪縛から解いてくださいました。」
ユルリカ
「急にそんな事言われても...わっ私にとっても大恩人ではあるんだけど...
なんというか...そういう目で見たことがないと言うか...
キリヤマさんには感謝の気持ちが大きすぎて...
そういう目で見ちゃいけないと言うか...」
ハルカ
「何故です?見た限りキリヤマ様は、
ユルリカ様の事を何よりも大切にしていましたよ?
現にアタシがこうして護衛についてるのも、
キリヤマ様がユルリカ様を好いているからではないのですか?」
ユルリカ
「えっ!?キリヤマさんが私を...?」
ユルリカは生まれてこの方、平民に蔑まれて周りにテラルド族も居ないため、
碌に恋愛をした事が無いのである。
ユルリカ
(言われてみれば、キリヤマさんは私に対して、ずっと世話を焼いてくれた大恩人で...
それは、私の事が好きだから?キリヤマさんが私のことを好いてくれている...の?
って何思い上がってるのよ!でも考えて見れば私は、キリヤマさんの事...)
ハルカ
「大丈夫ですか?顔が赤いですよ?」
ユルリカ
「だっ、大丈夫。ただ...何故かキリヤマさんの事を考えると...
むっ、胸のドキドキが止まらなくなって...」
ハルカ
「それが好きということなのでは...?
アマツ様がそういうのを恋って言うんだって言っておりました。」
ユルリカ
「そうなの!?」
ハルカ
「きっとそうですよ。」
ユルリカ
「じゃあ、もしかしたら...この気持ちは...
キリヤマさんが好きってことなのかも...知れない...ね。」
ユルリカ達は、恋バナに花を咲かせていたのであった。
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