第22話:謎のおっさんと少女
宿へ向かい、部屋内で会議するキリヤマ一行。
俺
「まずは俺からね。俺がわかった事は、
皆腹にきれいな穴を開けられて殺されているらしいってことだ。
真相にたどり着きかけた王級冒険者が、
纏ってた鎧ごと貫かれていたって話しだから、
かなりの威力であな開けられたんだろうよ。それと、
国民には大体の情報が共有されてるらしいぞ。」
タチバナ
「そうなのか?俺が適当に聞きまわったけど、
詳しいことは知らないって人が多かったぞ。」
俺
「え?そうなのか?」
ユルリカ
「そうですね。」
ミラ
「私もそうだったと思いますぅ。」
俺
(じゃああのおっさん何で色んな情報知ってたんだ?)
ユルリカ
「続いては私ですね。」
俺
「よっ!待ってました!」
ユルリカ
「事件があった周辺に住んでいる人たちに伺ったところ、事件があった当時、
ニホニアの人ではない少女がいたらしいです。
以降その少女について周辺住民に伺ったところ、
その日以来は誰もその少女を見ていないらしいんです。」
タチバナ
「つまり少女が事件の何かしらに関わっている可能性があると。」
俺
「或いは...少女が犯人だった。とかな。」
ミラ
「いやいや、まさかぁ...」
俺
「次は誰行く?」
ミラ
「次私が行きますねぇ。私が得た情報は、殺されている人の共通点ですぅ。」
俺
「なるほど?」
ミラ
「殺されてる人は皆"鍛冶師"や"発明家"等の技術者であるということですぅ。」
俺
「技術者?」
ミラ
「えぇ。ニホニアの技術は世界でも群を抜いて高いのでぇ、
ユルリカ様からの意見を聞く限り、それを妬む他国からの攻撃ではぁ?
と考えましたぁ。」
俺
「そっちはそっちで情報共有してたのね。ってか他国からの線もあるのか。
それを守ろうとした冒険者も対象っぽいのか?タチバナはなんかあるのか?」
タチバナ「無いな。」
俺「そうか。」
タチバナ「うん。」
俺
「ってオイ!無いな。じゃねぇよ!」
タチバナ
「情報共有ならしたじゃん!?」
俺
「したか?」
タチバナ
「おうよ。「「俺が適当に聞きまわったけど、
詳しいことは知らないって人が多かったぞ。」」って言ったじゃねえか!!」
俺
「ただの無能証明だけじゃねえか!?あと逆ギレすんな!」
二人はくだらない言い争いを始めた。
ユルリカ
「まぁまぁそのぐらいにしましょうよ。」
俺「そだね。」
キリヤマは笑顔で殴りかかろうとしていた手を止めた。
俺
「状況を整理しようか。
・犯人はニホニアの技術者を狙う。
・被害者はどれも腹に穴を綺麗に開けられている。冒険者は鎧ごと。
・⇧により、かなりの威力で攻撃されたと予想される。
・俺が会ったおっさんは何故か事件に詳しい。そして嘘をついた。
・事件当時の現場周辺には謎の非ニホニア人少女が発見された。(複数の目撃証言)
・事件時以外の少女の目撃証言は無い。
っていうのが今分かってる事だな。」
タチバナ
「ん〜。見てみるとキリヤマが会ったおっさんってのが気になるな。」
俺
「そうだな。今日は暗くなってきたし、明日探すか?」
タチバナ
「いや、それはやめておいたほうがいい。この世界の夜は長いからな。
事件に足を踏み込んでる奴らも殺されるってことだから、
俺が思うにおっさんは情報共有された何かしらの技術者だ。
そして今日そのおっさんが殺される可能性も捨てきれない。
何より、事件はいつも夜に起こるからな。」
なるほどな。あのおっさん、結構な重役なのか?




