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転生者の付き人  作者: どーてーの独り言
第二章:当然過ぎる事態編
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第10話:美しき毒

テストで遅れた。

その後、魔法を撃っては躱され、撃たれては躱しを小一時間ほど繰り返した。

デカい魔法でも打ちたいのだが俺の智力を持っても隙がない。

空間魔法で敵の重力を重くしようにも空間魔法の空間内からすぐ逃げられる。

広くしても範囲内にユルリカちゃんが入ってしまう。

まあ魔法の撃ち合いと言っても、具体的に言えばお互い、

ちょっとずつ掠ってはいた。でもこっちは敢えて掠っている。言い訳じゃないぞ!

耐久力と適応力と免疫力の増強によりテドロの様々な毒に抗体を造っていたのだよ。

今なら無理やりにでも近接で崩せるかもな。


と思った矢先ー。


ユルリカ

「コホッ!コホッ!あ...ぁ...」


目をやるとユルリカは吐血しながら倒れていた。


「大丈夫かいユルリカちゃん!!!!!!」


テドロ

「フフフッ、バカめ!!今気づいても遅いわ!この一時間、

 ただ魔法を打ち続けていただけだと思ったか!

 この平原並みの空間魔法内に微量の毒ガスを放出させ続けてたんだよ!

 お前には効かなくともその女くらいすぐに殺せる!

 テメェの弱点はお前が惚れているであろうその女だ!」


クソ!やっちまった!!俺には回復魔法は使えない!

早急にこいつを倒してユルリカちゃんを治さなくては!

俺は抵抗力と適応力を上げすぎたせいで気付けなかった!注意力を上げていれば...


ユルリカ

「ごめんなさい...私が...出しゃばった...ばっかりに...」


「いいんだ。俺が気付けなかったのが悪い。

 それより今は空間魔法内から出て深呼吸。出来る?」


ユルリカ「はい。...」


匍匐前進で空間魔法内から出ようとするユルリカ。


テドロ

「行かせるかぁ!!!!酸槍(アザスピア)!!!!!!!」


「お前は絶対に殺す。」


キリヤマは怒り狂いそうになる気持ちを抑え、

その身を持ってユルリカちゃんの身代わりになった。


テドロ

「なぜ効かん!?」


「怒り。」


抗体を造ったことがバレると不都合なので嘘を付く。


テドロ

「嘘つけぇ!!」


バレた。


テドロ

「さては転生者のことだ。能力の一環か何かだろうな。

 既にこの手の毒は撃ったから効かないとかか?」


そこまでバレれてたか。


テドロ

「となると先の打ち合いで大体の毒は使った。じゃあ俺の切り札の、

 あの毒を使うしか無いか。ンフフフフ、ハハハハハ、ドゥイーッヒッヒ!」


俺「きっしょいな...型、つけんぞ。」


テドロ

「フフ、なあ、知ってるか?まだ撃ってない、

 液体かつ金属の力も持ち合わせる毒ぅ!」


「水銀か...?」

(それは人が体内に取り込めば確かに毒だがそれアリなのか...?)


テドロ

「なぜわかる!?まあいい!

 鉄の質量の毒滝!!!落水銀(フォール・ロギラム)!!!!!」


これはマズい!でも待て。でもこれは酸ではないから障壁は溶かされない!


俺「まほうーしょーへき!!!!」


俺はバリアを上に張った。しかし、かなりの魔力を込めたはずの障壁が、

あまりの質量に障壁ごと押し潰された。

って言うより俺が地面に埋まっただけなんだけどね。

しかし幸いにも障壁が蓋の役割を果たし、水銀が直接俺に当たることはなかった。

そのせいで水銀の適応はできないけど今はそれが救いだ。


テドロ

「ハハハハ!!!やったか!」


「重っ!!!ようやく地面から抜け出せた。地面なんて埋まるもんじゃないな。」


テドロ

「チッ、生きてたか。」


「ってそんな事はいいんだ。なぁテドロ。一つ提案がある。」


テドロ

「何だ?」


「お互いに一番強い技出し合って決着つけようぜ。

 このままノコノコやってても時間の無駄だ。」


テドロ

「フフフ、乗った!」


よし来た。馬鹿め。俺には新しい必殺技があんだよ。

次回決着!(読んでれば誰でもわかる)

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