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侯爵様まで王都に?

「ならば、わたしもゆこう」

「ええ、セレス様が?」

「侯爵様が?」

「どうしてだね?わたしだってミナのことが気になる。ナダル、きみはまだ未熟だ。きみにだけ任せてはおけないからね」

「大丈夫ですよ。すくなくとも、ミナを守ることはできます。それに、セレス様は王都が大嫌いでしょう?なにもムリをして……」

「それとこれとは話が別だ。ナダル、抜け駆けしようとしてもそうはいかんぞ」

「チェッ」


 ナダルは、わたしの手を握ってからそれをはなした。


「でも、たしかにセレス様がいてくれたほうが心強い。でしたら、すぐにでも出発しましょう。ミナ、きみの準備はできているの?」

「ちょっとまって、ナダル。いくらなんでも、二人にきていただくわけにはいかないわ」


 慌ててしまうのも当然でしょう?


 とくに、侯爵様は大の王都嫌い。それをわたしのために同道してもらうなんてできるわけがない。


「いいからいいから。セレス様もぼくも、きみの大親友だろう?気にしないで。それに、ぼくも遅かれ早かれ王都にもどってカタをつけないといけないことがあるから」


 かれは、そういって肩をすくめた。


 わたしが遠慮しているのをよそに、二人はさっさと旅支度をおえてしまった。


 それから、わたしの別荘へと向かった。


 侯爵様はご自身のいない間のお屋敷の管理を、ミンとラスカにお願いするつもりだとおっしゃっている。


「お、お嬢様っ」


 王都に旅立つ前にちょっとでかけてくるっていったんだっけ。


 ミンとラスカが、別荘のまえでいったりきたりしているのがみえた。

 こちらに気がつくと、同時に駆け寄ってきた。

 わたしったら、最初から最後まで二人に心配をかけっぱなしだわ。


「ご、ごめんなさい。事情を話したりなんかしたら、おそくなってしまったわね。ミン、ラスカ、安心して。侯爵様とナダルが王都に同道してくださることになったの」

「侯爵様っ」


 二人は侯爵様をみて、驚きつつも慌てて頭をさげた。


「まあああああああっ!」


 そして、頭を上げた瞬間、ミンが辺り一面に響き渡るような叫び声を上げた。


 湖の方から、驚いたのか鳥の集団が飛び去る羽音がきこえてきた。


「ミン、いったいどうした……」


 彼女だけではなく、ラスカも呆然となにかをみている。


 その二人の視線の先を追うと……。


「ベルモント夫人、ラスカ、馬丁のナダルにははじめてかな?」


 侯爵様がレウコンを進めてきた。




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