表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/45

毒殺されました

「お姉様、死んでちょうだい」


 妹のマナは、そういってからにっこり笑った。


 その笑みは、彼女が子どものときからわたしを魅了した可愛らしい笑み。


「苦しいでしょう?焼けつくような、刺すような、突かれるような、そんな痛みでしょう?」


 彼女の美しい顔に、さらに笑みがひろがった。


 たしかに、彼女の言うとおりだわ。


 体中が痛い。焼けるようでいて、刺すようでいて、突かれているような。


 く、苦しい。これが死ぬほどの苦しみ、というものなのかしら?


 意識と目がかすんできた。


 薄れゆく意識の中、彼女の横にテリーが立っていることに気がついた。


 わたしの婚約者テリー・ライアット。ライアット侯爵の次男。


 さすがのわたしも、気がつかざるを得ない。


 わたしは、いまから死ぬのだということを。


 そして、わたしの意識はなくなった。


 この日、わたしは毒殺された。


 妹と、わたしの婚約者によって……。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ