表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/8

紗也のココロ

あれから、一人じゃ

いられなくなった。


色んな人に

泣きついた


恋はしたい...

でももう怖い...

男はみんなそうなの?

何を考えてるの?

あたしにはわからなかった



高校2年の冬が

やってきた

寂しいクリスマス

好きでもない男と

交わりあった。

寒い公園で2人

暖めあった。


『紗也は体きれいだね』

《そんなことない‥》

『でも心は少し歪んでる』《そうだね。でもあんた

に何がわかるの?》


一緒にクリスマスを

過ごせる人がいたのに

寂しくて寂しくて

帰りの電車、一人で

泣きまくった。


あたしの話を何でも

聞いてくれる亜衣に

電話した

やっぱり女友達の方が

落ち着く‥

最初は女子校なんて

嫌だと思っていたけど

女子校で良かった


家に帰ってリスカ

する毎日。

これはあたしを

守るもの...

あたしを探して

くれる目印...

生きているという

実感...

いつも姉と比べられる

できの悪い妹のあたし。


家にも居場所がない

1階から聞こえる

姉や両親の笑い声

2階で過呼吸に

なりながら泣いて

いる自分

誰もあたしの存在に

気づいてない


‥あたしはここだよ?

みんなはどこにいて

どこを見てどこに

向かってるの?


‥あたしはどこに

たどり着けばいいの?



冬休みは一人で

過ごすことが多く

なった。

男に会うのも

面倒になり始めた


沙季はあたしを

気遣って買い物に

誘ってくれた

とても嬉しかった。


あたしは二度と

恋なんてしないん

だろうなって思ってた


運命なんてないし

あたしを本当に

想ってくれる人なんて

いない


一生独りと

決めつけていた。


あの高校2年生の終盤

はっきり覚えてる。

2月までは...



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ