表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/8

感謝

祐介のこと以来、あたしは

恋をしないようにしてた。

友達といることが

楽しくて女友達と

ばかみたいに毎日

一緒にいた。


夜や友達がつかまらない

ときはいつも寂しくて

男の人に抱いてもらった。


おじさんとも寝た。

お金をもらって満足した。


それでも心の中の

もやもやは消える

ことはなかった。


友達にも彼氏ができ

はじめてなんとなく

うやらましかった。

自分にはない恋愛‥

2年以上続いてる子や

付き合いたてで

戸惑う子。

可愛く見えた

みんな幸せそうだった‥



毎日、平凡な時間を

過ごした

あっと言う間に

高校2年生になった。


そのとき仲の良かった

沙季という細くて

モデルみたいな体型で

とても美人だった子


あたしとどこか

似ていた。

恋愛の仕方、

好きになるタイプ、

辛い体験‥


だからすぐに

仲良くなれたし

話もいつも合った。


そんな沙季にも

好きな人ができた。

Wデートの誘いがきた

あたしは久々の普通の

デートに少し不安を

覚えた。


それでも好きとか

異性とか気にしないで

遊べることがあたしに

とって安心だった。



『紗也ちゃん、彼氏は?』

『いないですよ〜』

『作らんの?』

『今はいいです。

付き合ってもいいこと

ないし、男の人信じ

れません』


こんな会話をした。


『本当に好きな人が

できたとき、自分が

好きになったって

気持ちわからんように

なるで〜』


そう言われた。


『どんだけ恋に失敗

したって本当に想って

くれる人はおるよ。

まだ高2やろ?

まだまだこれからやろ。

頑張れや』



今日初めて会って

何も知らないあたしを

この人はみすかした。

大人の男の人だなと

思った。


‥ありがとう

その日からなぜか

手を切らなくなった。


そして、その次の日

『誰か紹介して!』

久しぶりに言った

言葉だった。


あたしはあの言葉と

持ち前のポジティブ

に何かがぶっ飛んだんだ。


沙季も告白して

付き合えるようになった。


羨ましいとかじゃなく

自分のことのように

嬉しくて抱き合った。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ