Case.03 被害者は誰か
「信号無視」 「路上駐車」 「直進車」
悪いのは誰?
赤信号でも車が来ていないと堂々と渡る母親がいた。
その子供はそれを真似して、ある日路駐していた車の後ろから走ってきた車に轢ひかれて死んだ。
その現場からほど近い、対角線上に店を構える店の店主がその瞬間を目撃していた。
彼は轢かれた子供と母親が、いつもその信号を無視して渡っている様子を度々目撃していた。
そして複雑そうに眼を細めて彼はこう言った。
「いつかこうなると思ってた」
機械の裁判官はこう言いました。
『信号無視ハ交通違反デス』
機械の裁判官は
目撃者の証言のもと、正しいルールを教えなかった母親にも責任がある
と判決を下しました。
この不幸な事故は簡単なことで防ぐことができました。
それは
信号が青になってから渡っていたら
ただそれだけのことなのです。
轢かれてしまった方に悲しむ家族がいますが
轢いてしまった方にも家族がいました。
この事故でどちらの家族も悲しむことになってしまったのです。
それを招いた責任があると機械の裁判官は導き出したのです。