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終幕

 立花縁は女子高生である。北海道に修学旅行にやって来て、ひびが入っていた岩をちょっと蹴ったら割れてしまった。当然、岩が割れても何も起きない。……ではなく、勝手に岩を割ってしまったのは普通にヤバい。キョロキョロとあたりを見回してみるが、誰も居ない。ほっとして胸をなでおろす。縁は急いでその場を立ち去った。


 祇園寺結莉は有名国公立大学院に在籍している。頭は良い方だし、スポーツもできる。ついでに手料理も美味いと評判なのだが、近寄る男どもに彼女は興味はないらしい。超常現象とかが好きで、そういった本を読み漁っている。こういう現象が本当に起きる世界だったら面白かったのにな、とか思いながら日々を過ごしている。


 祇園寺結莉の数少ない交友関係の一人が早乙女未玖である。情報工学系の学部に在籍していて、その高い能力は引く手数多である。だが、そういうものには興味がないらしい。本人は「そんなに高い能力はありません」だそう。


 髪を赤く染めた女が歩いていた。赤のカラコンまで付けているせいで、頭だけ見るとだいぶけばけばしい。修学旅行から帰ってきた立花縁は、彼女とすれ違うときビビッて道の端の方をコソコソ歩いて通った。だが、端を通り過ぎて側溝のふたの凸凹でコケそうになって、逆に赤髪の女に注目される結果に終わっていた。

 赤髪の女は元々フリーターで、喧嘩の腕だけは強かったので半分裏社会みたいな場所で生きていた。だがあるときチンピラに詰められていた少女を助けたのがきっかけで、紆余曲折あってその少女と一緒に生活している。紆余曲折の間に、ヤクザとバチバチしたり、日本中旅して回ったり、色々あったらしいが、これは別のお話。


「おかえり!」

 修学旅行から帰ってきた縁を、銀髪碧眼の女が出迎えた。

「ただいま~」

「ほら、もうちょっとだよ。自分の部屋まで行って荷物を片付けたらお風呂入ってね?」

「やだ~。動きたくない~。(ゆき)、全部やっといてよ」

 立花雪は、縁の遠い親戚である。色々あって、縁と一緒に生活している。修学旅行中は、雪が家事とかをやっていてくれていたみたいだが、基本は縁がやっている。雪は何をしているのかというと、だいたいゲームしたり漫画読んだりしてケラケラ笑っているだけである。でも、雪は何かの偉い人らしくて、結構しっかり稼いでいる。前に電話に向かってロゼッタがナントカって言っていたが、よく分からない。

 雪は今日も変な漫画の内容を話しながらケラケラしていて、別にそれに興味はないが、楽しそうな雪を見てるのは楽しい。雪が居たら、暇つぶしくらいにはなるな、と思った。そんな立花縁であった。

 これにて、本当に完結です。前にも書いた通り、これのプロットはどこかに行ってしまったので、当時の僕が何をしようとしていたのかは正確には記憶していません。ですが、「たぶん当時はこうしたかったんだろう」にできるだけ忠実に書きました。クオリティだとか面白さだとか、そういうのはあまり考えていません。一番は、これを完結させたかったからです。未完のまま放置だけは回避したかったからです。

 とりあえず、そういう目的だけは達成することができました。気持ちよく次の作品に取り掛かれそうな気がします。それでは、最初に掲載してから4年半、もし最初から見ていてくれた方が存在していたとしたら、その方には最上級の感謝を。そうでない読者の方にも感謝を。ありがとうございました。

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